2018年3月1日から9日まで、3人の娘と一緒に、イタリアを旅してきました。このタイミングでイタリアに行こうと考えたのは、いくつかの理由がありました。
【ヴァチカン市国・サン・ピエトロ広場にて 2018年3月2日撮影】
きっかけは「ローマのおじさんに会いに行こう」
私はこれまで2回、イタリアを訪れています。高1長女が0歳と3歳、中2次女が1歳のときです。
関連記事
長女の誕生と密室育児と読書三昧:6か月長女とのイタリア3週間二人旅その1
私が影響を受けた本:6か月長女とのイタリア3週間二人旅その2
赤ちゃん連れ旅行の情報収集とプランづくり:6か月長女とのイタリア3週間二人旅その3
赤ちゃん連れ旅行のグッズと練習:6か月長女とのイタリア3週間二人旅その4
赤ちゃんと二人旅 バス・電車・飛行機のコツ:6か月長女とのイタリア3週間二人旅その5
赤ちゃん連れ二人旅のお宿選び:6か月長女とのイタリア3週間二人旅その6
赤ちゃん連れ二人旅の食事事情:6か月長女とのイタリア3週間二人旅その7
赤ちゃん連れ二人旅の街歩きと観光:6か月長女とのイタリア3週間二人旅その8(まとめ)
その2回とも、ローマでは同じB&Bに泊まり、長女と次女はご主人にとても可愛がってもらいました。その話をしていたため、特に長女は「ローマのおじさんに、会ってみたい」と再会をずっと望んでいました。
昨年夏ごろ、その「ローマのおじさん」がFacebookを始め、私を発見。メッセージをいただくようになりました。すると、長女の「会ってみたい」という気持ちがますます募ります。
ご主人はすでに70代となられ、いつか、いつかと言っていると、二度と会えなくなるかもしれない……という心配もありました。
娘たちの受験のタイミングなども考慮すると、行けるのは「今でしょ!」となりました。
地方創生の成功例としてのイタリア
実は、「ローマのおじさん」の件がなくても、近いうちにイタリアを再訪したいという気持ちが私にはありました。
というのは、以下のような記事を始めとする大前研一さんの持論を読んだからです。
大前氏「日本の地方はイタリアの村を見よ!」小さな村が自力で1500億円稼ぐのもザラ
私は現在、富山県を始めとする地方の中小企業や自営業者の情報発信をサポートしたり、商品の企画をお手伝いしたりもしています。
そんな立場から、地方の企業が元気で地方が潤っているというイタリアに、興味が再び湧いてきました。
私自身、パルミジャーノ・レッジャーノやパルマの生ハムが大好きです。でも、よく考えたら、イタリアの一地方の特産品が、日本の片田舎でも人気があるというのは、すごいことではないでしょうか。
どんな風に地方が元気なのか、地方で働く人達はどんな様子なのか、直に見てみたいと思っていました。
アモーレの国・イタリアの暮らしと仕事、夫婦の関係は?
さらに私が最近気になっていたのが、イタリア人の仕事と家族生活のバランスや、年齢を重ねた夫婦の関係性についてです。
というのも、私は以前、女性活躍の状況に関する視察に訪れたデンマークの様子を紹介したときに、「社会の仕組みが違う」で終わってしまうことや、「夫に対話や協力を求めても無駄」と冷めた声を聴くことがあったからです。
イタリアはデンマークと違い、以前からの性別役割分担が強く残るといわれ、国連の幸福度調査も日本と大差ないところにとどまっています。高等教育は有料です。社会の背景や価値観は、日本に近いように感じていました。
ですが、家族を大切にし、夫婦仲が良くて離婚率が低いとか、長い昼休みに自宅に帰って家族とご飯を食べるとか、家族でのバカンスが何より楽しみだとか、ワークライフバランスや夫婦関係がうまくいっているようなイメージがありました。
もしもそうなら、デンマークの事例とはまた違った、日本人が取り入れやすいヒントがイタリアにはあるのではないかという期待を持っていました。
娘たちの体感の機会として
とはいえ、これからまだまだ入り用な我が家。ただの遊びで、子供たち3人も海外旅行に連れて行くのは贅沢すぎます。どうせなら、子供たちにとっても将来への糧になるような旅にしようと目論見ました。
まず、将来の進路選択に関連したものに触れることにしました。高1長女は建築と音楽、中2次女は美術、小5三女は食の分野に興味を持っています。イタリアにはいずれものジャンルに対しても、見どころがたくさんあります。
また、海外を旅すれば英語やその国の言葉でのやりとりがどうしても必要です。英語やイタリア語に触れ、言葉を学ぶ意義を感じてもらいたい。
さらに、ガイドをお願いした日本人女性から、国際結婚や海外就職についてなど、日本では伺えない話も聴いてほしい。
とにかく「日本の(それも自分の周りの)常識が世界の常識ではない」ことを体感して、広い視野を持つきっかけとしてほしいと考えました。
私もいつまでも元気ではありません。いまのうちに「海外旅行の仕方」を子供たちに教えてやりたいという気持ちもありました。
やりたいことは、やると決めてやろう
こうした4つの理由から、今、このタイミングで、娘たちと4人でイタリアを訪れようと決めました。
正直なところ、「いつか行きたいね~」と言いながら、しばらくはグズグスしていたのです。準備はやっぱり面倒だし、子ども連れはちょっと心配だなあと漠然と感じたり。
でも、ここで止めてしまったら、子どもたちは
「ローマのおじさんに会えたのに、会いに行かなかった」
と引きずることになりそう。私もずっと後悔しそうな気がしたのです。
でも、今回の旅では、旅の行程そのものはもちろん、その準備の過程でも多くのことを学ぶことができました。今は、行くと決めて良かった。行って良かったと感じています。
あなたには、やりたいと思いつつ、グズグズしていることはありますか。もしもあるなら、ぜひやると決めて、行動に移してみてはいかがでしょうか。そうじゃなきゃ、きっぱり忘れてしまいましょう。
関連記事
参考
大前氏「日本の地方はイタリアの村を見よ!」小さな村が自力で1500億円稼ぐのもザラ
大前研一「イタリアの狡猾さに学ぶ地方創生。『Made in Japan』ブランド&デザインを死守する」
GOOD&NEW
とあるウェブサービスを初使用
メルマガ登録はこちらから
ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!
コメント