サービスメニューと価格を整理する
昨日まで10日間のお盆休みをいただきました。1日中まったくのOFFだった日は数日間。その日はお墓参りをしたり、家族で遊んだり、リフレッシュすることができました。
そのほかの日は、じっくり考えたり、コツコツ手を動かすような時間を取るようにしました。
【8/11 Hey!Say!JUMP福井公演のペンライト】
そんな時間に取り組んだことのひとつが、このブログに掲載しているメニューページの更新です。
メニューは、ページの上部に文字で掲載されているか、ページ右上に表示されている「三」のようなマークをクリックすると表示されます。
自宅を事務所に独立し「自宅しごと」するようになって2年目になります。編集業・ライター業からはじめ、この頃はご依頼いただく仕事の幅が出てきました。
そこで、現在の実情に合わせてサービス名を整理しました。
併せて、それぞれの価格(一部メニューは価格の目安)を掲載しました。よろしければ、ご参照くださいませ。
価格を掲載した理由
これまで価格を出さなかったわけ
これまでは価格を掲載せずに「無料初回面談」やお問い合わせいただいた方に、メニューのご説明や見積をお出ししておりました。その理由は以下のようなことです。
編集やライター業務は、その業務量や必要な外注費がそのつど異なります。
そのため、お話を伺ってから、お見積をしています。例えば、以下のような条件です。
・原稿は支給されるか、取材・執筆が必要か
・企画から関わるか企画はあるのか
・写真撮影の有無、扱う写真の量
・原稿整理や校閲、校正が含まれるか、別に発注されるか
・ページ数、本の大きさ(判型)
・印刷管理は含まれるか、別に発注されるか
・製本方法(並製本<ソフトカバー>/上製本<ハードカバー>)
・印刷冊数
また、お話して編集にかかる手間暇やその価値を伝えることで、ご予算が上がることもあります。
そのため、「詳しくはお問い合わせください。価格はお話を伺ってからお見積します」という姿勢を取ってきました。
そのほか、コンサルティングやコーチングは、価格を出すことで業務内容や価値をご理解いただけないうちに「高い」とだけ思われ、お問い合わせにつながらない……というマイナス点を防ぎたいのが理由でした。
北陸では、コンサルやコーチ(ライターも)は価格を出していない方が多いと感じているため、同業の方や知人の目が気になり出しにくい面もあります。そこで、コンサルティングやコーチングについても、お問い合わせいただいた方に、詳しく業務と価格を説明しておりました。
セミナーや講演は、「せっかく話を聴きたいと思ってくださったのに、ご予算が少ない方を排除してしまうのは申し訳ない」という思いから、ご予算を伺ってから価格をご提示するようにしておりました。
しかし、最近は、この方法に弊害を感じていました。
価格を出すメリットを優先
相手に無駄な時間が発生しない
「林原にお願いしたい」と言ってくださった方に、見積をお見せしたところで、
「こんなにかかるものなのですか。相場を知らなくて申し訳ありません」
と言わせてしまうのは、非常に申しわけないことです。
無料の初回相談でも
「今日のご指摘をもとに、まずは自分で頑張ってみます。1対1で無料でこんなに教えていただいたのに、今の私の経済力では正式にご依頼できなくてすみません」
とすごく恐縮されたことがありました。
また、「ランサーズのほうが安いのに、おたくは高いね」とおっしゃられる方は、ランサーズを利用していたほうがいいに決まっています。(私には私の、ランサーズにはランサーズのよさがあります)
上記の方々は、もともとのご予算がありました。そんな方に、オーダーメードのスーツ店に量販店の価格を想像して入ってしまったような気まずさを感じさせてしまったと反省しました。
それに、問い合わせの段階では、どんなサービスを頼めばいいのか(スーツならどんな品質のものがほしいか、といったところでしょうか)もはっきりしていないことがあります。価格の目安をまずは知りたいだけの方もいます。
それをいちいち説明うけて、相談を受けてから見積もりますというのは、相手にとってすごく時間がかかり、面倒なことです。
このようなミスマッチが起こるのは、私がご提供しているサービスの詳細や価格の目安を知る手段がないからです。
「問い合わせしてほしい」という私の勝手な事情で価格を伏せ、そのことによってお客様の気分を害したり、大切な時間を奪いたくない。サービス内容と価格を分かりやすくすることで、お客様側の利便性を高めたいと考えました。
そこで、以下のようなメニューにまとめました。
編集業務
ライター業務
情報発信&企業ブランディング コンサルティング
広報代行
セミナー・講演
※メニューや価格は予告なく変更します。
会いたいと思っている人が「会って話を聴きたい」といいやすい
以前から時々、「お会いしたい」「相談に乗ってほしい」「アドバイスをもらえませんか」とご連絡をいただくことがあります。
相談事は「育児と仕事の両立ができません」だったり「採用募集に子持ちの私が応募していいものでしょうか」だったり「今の職場でいいんでしょうか」だったり「もう働くのが怖いんです」だったり「チラシをどうやって作ればいいのかわかりません」だったりします。
先日、この話をしたとき、あるクライアントが、こうおっしゃいました。
「そんなふうに直接会いたいと連絡を取れる人は、かなりの度胸と行動力がある一部の人ですよ。そう思っている方のうち大半は、タダで会ってくださいとは言いにくくて諦めています。
今なさっているコーチングやコンサルティングやその価格を前面に出してもらったほうが、『お金をためて会いに行こう』と思えるし、会いに行きやすくなります」
とのことでした。
確かに私も、尊敬する著者やブロガーの方に、紹介者もいないのに「タダで会ってください」はいいにくい。相手の時間をいただくことを考えると、セミナーかコンサルという報酬をお支払する方法を選びます。
というわけで、こちらもサービスメニューとしてまとめました。
※メニューや価格は予告なく変更します。
「お気軽なお問い合わせ」に対応する時間をサービス向上に使える
もともとニーズが合わない、もともとご予算が合わないお客様から「お気軽なお問い合わせ」をいただいても、契約には結びつきにくいと考えています。
そうすると、先方の問い合わせした時間、会ってくださった時間、説明を聞いてくださった時間も無駄になります。
それならば、予め私のサービスと価格を知ったうえで、お問い合わせやご依頼をいただくほうがスムーズです。飲食店を選ぶときなどは、当たり前のことですよね。
ミスマッチが起こると、私にとっても、サービスや価格をご説明したり、面談したり、資料をお持ちしたりする時間と手間が、結局のところ無駄になります。
私はスタッフを雇わずに「自宅しごと」するスタイルを取っています。そのため、提供できる総労働時間は、大きな企業に比べ短い状態です。
そこで「無駄」は可能な限り廃して、その時間と労力をお客様へのサービス向上に費やしたいと考えています。
価格の考え方
提供するスタイルと価値によって3つの価格帯を用意
価格をご覧になると、人によっては「高い」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。反対に「この程度しかいただけないような仕事なのか」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
雇用されずにフリーで仕事をしているものにとって、単価のアップは本来は望ましいことです。しかし、価格を上げれば、一方でサービスを受けられない方が出てくるのも事実です。
かといって、相手の懐具合を見て価格を上げ下げするのは、自分が上げられる方になったとしたら嫌なものです。「値切れば下げてもらえる」となるのも不本意です。
そこで、いくつかの価格帯に分けてメニューを設けています。例えば以下のようなものです。
比較的高めのもの
・1対1で行うコンサルやコーチング
・継続的に行う業務
・デスクワークや調査、外部パートナーとの連携が必要な業務
提供する価値の大きさや求められる成果の大きさ、責任の度合い、必要な工数と時間、調査費・資料購入費・外注費などが発生するといった理由で、価格は比較的高めです。
比較的低めのもの
・数人の方で受けていただくセミナーや講演、グループコンサルやコーチング
・制作を請け負うのではなく、やり方をお伝えする時間の決まったコンサルティングやセミナー
・単発のコンサルティングやコーチング
こちらは、人数が多くなったり、時間が短くなる分、一人あたりのご負担やお支払いただく金額は比較的低くなります。
無料のもの
ご自身にまだ収入がない・低いといった理由で、ご自分のためにお金が使いづらい方もいらっしゃることでしょう。
私も、かつてはそういう理由で、有料のセミナーは受けるのを控えておりました。
その頃、勉強になったり、励まされたのが、書籍のほか、無料で公開されているブログやHP、SNSです。同じような状況の方の助けになればと、私も無料でご利用いただける情報をご提供しています。
ブログ「林原商店」(このサイト)
フェイスブック「林原りか」
あなたの参考になる情報を発信できていれば幸いです。書く甲斐があります。
高いかお値打ちかを考える
雇うよりは、安くて便利
価格を高いと感じるか、安いと感じるかは、その方の考え方や状況によって異なります。このように捉えていただけると分かりやすいのではないでしょうか。
情報発信やブランディング、広報、編集やライティングのできる人を自社で募集し、採用するとしたら、募集広告や給与、社会保険料など、どのくらいの費用がかかるでしょうか。
また、以前、広報のお手伝いをさせていただいた顧客からは、「広告効果に換算すると、報酬の10倍以上の価値があった」とお礼をいただきました。こう考えると、お値打ちといえるでしょう。
また、その業務が必要なくなれば、解約することもできます。雇用した場合に比べ、自由度が高いこともメリットです。
一生に関わる影響を受けることができるならお値打ち
例えば、これまでコーチングやコンサルをさせていただいた方やセミナー参加者、ブログを読んでくださった方から、こんなご報告をいただいています。
・「赤ん坊がいる自分には採用募集に応募する資格がない」とおっしゃっていた方が、希望の職種で再就職なさって活躍している
・妊娠中に職場で嫌がらせをうけ、もう働く気がなかったけれど、フリーで働き始めて、今はすごく充実している
・フリーで仕事する中で不安が多く、ブログが書きにくかったけれど、今は自信をもって情報発信して、顧客からの反応や売上も上がっている
・ブログが励みになり、再就職にトライし採用された
・履歴書の書き方にアドバイスをもらい、面接でも自信をもって答えられた。おかげで希望の職種に再就職できた
一生に関わる影響、生き方を左右するような影響が受けられるならば、コンサルティングやコーチング、セミナーは、お値打ちです。
フリーランスにとって、仕事量を見積もらずにサービスメニューごとの価格を決めるのは意外に難しく、決めた価格を公開するのは多少の勇気も必要です。
しかし、お客様の無駄な時間を減らし、自分の時間をサービス向上にしっかりと使うためには、必要と判断しました。
価格以上の価値をご提供するよう、これからも精進していきます。あなたのお力になれる機会があれば、このうえない喜びです。
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ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!
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