ファッションブランド「ラルフ ローレン」のアジア人初の公式モデルを務める「EXILE」のAKIRAさん。選ばれたきっかけは、AKIRAさんが自費出版した写真集でした。
【ジョギング途中におみくじを引いてきました】
AKIRAさん、「ラルフ ローレン」のモデルに抜擢
AKIRAさんは以前から、ラルフローレンのファンとのこと。中学生のときに始めてデニムを書い、今でも日常的にラルフ ローレンを愛用しているそうです。
今回はラルフ ローレンの最上級のラインである「パープルレーベル」の「顔」に抜擢され、関連の写真や動画を見るようになりました。
ラルフローレンの公式モデルにアジア人が選ばれるのは初めてとのことですが、まったく違和感なく、着こなしていらっしゃいます。
アジア人初の快挙のきっかけは「自費出版」
そのAKIRAさんが、2018年4月12日に放送されたテレビ番組「秘密のケンミンSHOW&ダウンタウンDX春の合体2時間スペシャル!」のトークで、ラルフローレンの公式モデルに選ばれた経緯を語っていらっしゃいました。
きっかけは、AKIRAさんが自費出版した自分の写真集だったそうです。そのなかでも、ラルフローレンの服を着ていたそう。
たまたま写真を見たラルフローレンから「ブランドの体現者」と絶賛され、モデル採用につながったとのことです。
ほんまかいな?という気もしますが、夢のあるエピソードですね。
自分の色を出すため、妥協なしで丁寧に制作
この「自費出版」写真集のお話のとき、紹介されていた写真集は、AKIRAさん初のソロ写真集『AKIRA LA』でした。
2014年の発刊当時は、発売記念イベントなども開催されていましたが、なんと自費出版だったのですね!
「AKIRAさん、すごい人気だもんね。すごいなあ」くらいにしか思っていませんでした。見事なブランディングです。
当時の記事によると、制作については以下のように語っていらっしゃいました。
「妥協したくはなくて。自分を知っていただくうえで、写真集は丁寧に作りたかった。自分の色は出ているかな」
出版社が企画し、制作費用を負担する純然たる商業出版では、被写体であり表現者であるAKIRAさんが、妥協なしに丁寧に作るのが難しかったのかもしれません。
自分の思い入れや好みをとことん反映させられるのは、自費出版のいいところですね。
自費出版の費用は高級外車なみ?!
ところで、トーク中、写真集の制作代が「高級外車ぐらいかかった」と明かしたAKIRAさん。高級外車というと、1000万円くらいは、かかったということでしょうか。
撮影はAKIRAさんがダンスの下積み時代を過ごしたロサンゼルスで行われたとか。撮影スタッフの旅費なども多くかかったことでしょうね。
また、とことんこだわった写真集なら、インクの色数も多そうです。また、色校正は本機校正(同じ機械・同じ環境・同じ用紙・同じインクを使用した試し刷り。正確な色が確認できるが、インクジェットプリンタを使う「簡易校正」より高額)でしょうし、立派なカバーもついていたり、確かにお金がかかっていそうに見えました。
自費出版の投資効果は
では、その高級外車1台分の出費は、無駄づかいだったのでしょうか。
「妥協なしに丁寧につくり、自分の色を出せた自費出版写真集」が「ラルフローレンのアジア人初公式モデルに抜擢」に繋がったAKIRAさん。
ラルフローレンのホームページでは、他のモデルたちと違い、
「Akira, on location in Hollywood, takes the spotlight in Purple Label Spring 2018」
と名前付きで紹介されていました。写真や動画のAKIRAさんもとても素敵です。世界中の人が見て、「Akira」の名前を検索することになるんでしょうね。
番組のトークでは、この顛末を語り終え、
「好きなことを追求したら、好きな人とたまたま出会えた」
と嬉しそうに笑顔でおっしゃっていました。AKIRAさんにとっては、素晴らしいリターンに恵まれた投資だったのではないでしょうか。お金はこんな風に使いたいものだと、つくづく感じました。
好きなことを本で表現する方法
ところで、AKIRAさんがとった「紙の写真集」という方法について、どう思われましたか。
SNSやブログを使えば、誰でも自分の世界観を発信できる時代になりました。でも、紙の本には紙の本ならではの魅力がやはりあると、私は考えています。
ちなみに、私はおみくじは紙専門。おみくじサイトもありますが、ありがたみにイマイチ欠けるように感じてしまいます。
AKIRAさんは高級外車1台分を自腹で負担したそうですが、ロスでの撮影など大掛かりなことに拘らなければ、もちろん本はもっと安価につくることができます。
本作りの何にお金がかかるかというと、本作りはざっくりいうと以下のようなステップで進み、それぞれに費用がかかります。
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- 企画(内容の構成や仕様<本の大きさやページ数、紙質、製本方法など>)
- 素材作り(文章作成、写真撮影・セレクト)
- レイアウト(書籍レイアウトソフトを使って、印刷データを作成します)
- 校正・修正(校正者がチェックして、間違いがあれば修正します)
- 印刷(印刷会社によって、得意不得意があるので、適切なところに依頼)
- 製本(印刷、製本会社によっては、対応できない製本方法や加工もある)
※場合によっては書店流通の手続きも並行して行います。配送料金もかかりますね
この工程のなかで、著者が自分でどこまでできるかによっても、費用はことなります。
例えば、原稿は自分で執筆済みか、ライターのインタビューを受けて書いてもらうか、レイアウトは自分でするかどうかなど。プロに頼めば完成度はもちろん上がりますが、自分でつくったものも味があっていい場合もあります。
この全ての工程に対して著者が手配し、判断しながらつくるのは、けっこう大変なため、プロのサポートがあると安心です。
そこで編集者の出番です。
自費出版の編集者は、著者の思いや予算を考慮して、どこに手間やお金をかけるかなど、本づくり全体を管理します。予算の適正な配分もご提案します。家造りに例えると、施主さんと現場監督兼営業マンみたいな関係で、本の完成までサポートします。
私の場合は、コーチングのメソッドも活用し、「どんな本をつくりたいか」「本をつくったことでどうなりたいか」といったことも考えも引き出してまとめながら、企画などの編集業務を進めています。
というわけで、AKIRAさんのように、好きなことを追求して、本で「自分の色」を伝え、「好きな人」を引き寄せたい!というあなたには、まず編集者に相談してみることをオススメします。
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