うちの娘たちは、私の仕事が立て込んでいるときなどに、ご飯を作ってくれることがあります。「どうしたら、そんなふうに育つんですか?」と時々質問されます。そこで、我が家で子供たちが料理ができるようになるために、「やってよかった!」と感じていることをご紹介します。
【三女とご飯作り】
「料理」は大事な人生スキル
まず、なぜ料理ができるとよいかをおさらいしておきましょう。
私は、料理ができることには、以下のようなメリットがあると思っています。
1,健康な心身を育むことができる
人間の身体は、食べたものでできています。
つまり、健康な身体を作るためには、健康に役立つ食べ物を摂る必要があります。
また、食べるものの中には、精神の状態を左右するホルモンや自律神経に関わるものもあります。
心身の健康は、仕事や遊びなど人生の楽しみの源泉です。人生を幸せに生きるためには、食べることを自分で管理できる力が必要ではないでしょうか。
料理のスキルは、子供たちの人生をよりパワフルにしてくれることでしょう。
2,食べることの経済的負担を抑えることができる
一般的に、外食は高くつきます。家庭で食べることができるレベルの食材や栄養を外食で賄おうとすると、費用がとてもかかってしまいます。
自炊で食のコストを下げることができれば、その分、その予算を別の楽しみや投資に使うことができます。
料理のスキルは、子供たちの暮らしを多彩にしてくれることでしょう。
3,愛情を伝える手段になる
料理は自分のためだけにあらず。料理の力を特に感じるのは、他人のために料理するときです。
特に、子供や家族にとって、手作りの料理が美味しいと、それだけで幸福感や愛される実感を感じてもらいやすくなることを感じます。
料理の面白いところは、かけたお金や手間が美味しさに比例するわけではないことです。
料理のスキルが高ければ、それだけ省コスト省手間で、周りに愛情を伝えることができます。
料理のスキルは、子供たちの人間関係づくりをきっと助けてくれることでしょう。
料理は遊びの延長線上で楽しもう
では、子供が料理できるように育てるには、どうしたらよいのでしょうか。
私のオススメは、遊びの一貫として食材や料理に親しむ機会をつくることです。
成長段階に応じて「ちょっとだけ難しい」ことにトライできるようお膳立てして、達成感を感じてもらいましょう!
1~2歳は握る&ちぎる
包丁を使えない時期でも、できるお料理の工程はいろいろあります。例えば、こんな遊び→料理はいかがでしょうか。
- 豆腐をぐちゃぐちゃに潰す→炒り豆腐に
- しめじをほぐす→豚汁に
- こんにゃくをちぎる→豚汁に
- 生卵を手で受けて、黄身だけキャッチ→カスタードクリームに
- ホールトマト缶のトマトをぐちゃぐちゃに→トマトソースに
- レタスをちぎる→サラダに
- ハンバーグや餃子のタネをぐっちゃぐっちゃに→ハンバーグ、餃子に
我が家のムスメたちも、食材ごとの手触りとか、ニオイとか、「ぐっちゃぐっちゃ」という音など、大好きでした。
3歳を過ぎたら包丁とフライパンデビュー
包丁は無駄な力が入らないよう、よく切れるものをオススメします。
私はこちらを購入しました。
木屋 ニューエーデルワイス No.120 ジュニアキッチン 12cm
最初は木綿豆腐など、切りやすいものからスタート。ものを抑える指の先を曲げる「猫の手」など、安全のために必要なルールを教え、危なくないよう見守りながら使わせていました。
3歳くらいになると、簡単な包丁づかいのほか「フライパンで炒り卵をつくる」のような料理も、大人が横にいればできるようになりますね。
【炒り卵が得意な時期の三女】
クッキーやハンバーグなど、丸める作業も上手です。
ホットケーキの生地をホットプレートに落としたり、フライ返しでひっくり返したりするのも楽しいひとときです。
このくらいの年頃は、特に雨の日や雪の季節など「遊び場に困る」というお悩みも聴きますが、そんなときは家で料理遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。
小学校低学年にはちょっと複雑な工程を
このころになると、大人がやるような少し複雑な工程も、サポートがあればできる子もいるでしょう。
- イカの分解
- イワシの手開き
など魚介類にもトライ。「くさーい」とか「抜けた~」とか、騒ぎながらも面白そうにやってくれました。
ほかにも、野菜を切ったり、餃子の皮を包んだり、ケーキの飾り付け、ご飯や汁物の配膳もできるようになってきます。
やりたい!と言ったときには「まだ無理でしょ」は禁物です。どんどんやらせていきましょう。
最初はもちろん下手っぴでしょう。でもそのうちに、やりたい気持ちにスキルが追いついてきます。そうなれば、立派な家事の戦力です。
余分にかかる時間は「無駄」ではない
自分だけでやれば30分で完成する料理が、子供と一緒だと1時間以上かかることもあります。
しかし、その時間は無駄ではありません。子供が五感をフルに使って、新しい能力を身に付けている時間です。
「親だけでさっさと料理すませるために、DVDやスマホを見せて子供の注意を引く」
は、子供の体験の機会を奪うのみならず、親にとっても「食」や「料理」がおざなりにされているようで、もったいない気がします。
私はお休みの日など、午前中いっぱいかけて昼ごはんづくりなんてことも、よくやっていました。余分に時間がかかるぶん、ゆとりをもって早い時間から取り掛かるのがオススメです。
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