家族をもつ「母親」が働くうえで、単身者や男性よりも不利になることのひとつに、「子供の不調やトラブル」対処のためにカラダをとられる頻度が高いことがあります。
頻度が高いとわかっているなら、できるだけ備えておきましょう。
【坂東眞理子さんへのインタビュー風景】
「突然、行けない」への備え
「子供が発熱でどこにも預けられない」
「子供がジャングルジムから落ちたと呼び出しがあった」
「喘息で入院した子供の付き添いが必要」
などなど、働く女性を突然、職場から引き離す連絡は多いものです。家族のケアの責任者としての自分には、代わりがいない家庭も多いことでしょう。
そうした事態が、大切なプレゼンや取材、面談、イベントなどのタイミングで起こると、会社やお客さまに大きな損害や迷惑をかけることも予想されます。
リスクが予想される場合は、その対策をとっておきましょう。
対策1 チームで仕事をする
以前取材したデンマークでは、子供の病気などなら親が休むのは当たり前。それどころか、遊びのためにも休みます。というのがおかしくない風土だそう。
それを可能にしているのが、チームで仕事をすることだとか。
業務を共有することで、突然の不在に周りがフォローしやすくなります。
私の場合、子供が幼いときは、夜間の取材を独身男性が代わってくれることがありました。
また、子供の熱で在宅勤務に急遽切り替えた私に代わり、出社しているメンバーが電話や資料受け渡しなどをしてくれたりと、大いに助けられました。
この場を借りてお礼申し上げます。
対策2 自分がいなくても大丈夫なように、事前に準備しておく
人員の関係で、「チームで仕事」ができない場合は、自分の不在時に備え、マニュアルをつくったり、資料やデータを整理しておきましょう。
「アレを見て」「それはここにあります」
とメールや電話で連絡できるだけでも、トラブルはかなり防げます。
私は子供のトラブルでこの対策が生きたことはありませんでしたが、会社員時代に県外からのお客さまの取材同行が決まっていた朝、起きると40℃以上の熱があったことがあります。
このときは、アシスタントのメンバーに依頼し、私のパソコンから資料をプリントアウトしてもらい、代わりに取材同行してもらいました。
スムーズに引き継げたおかげで、トラブルなく、業務を完了できました。
対策3 フォローしてもらえる体制を作っておく
私のように「ひとりしごと」の場合は、基本的にひとりです。マニュアルを作っても、頼める代わりが内部にはいません。
そんなときは、外部の方に、もしものときのフォローを頼むようにしています。
例えば、私の場合、イベント企画や進行役の場合は、何かあって準備やその場の進行が滞ったときのために、予めそのイベントのスタッフを募るようにしています。
その方とスケジュールや資料を共有し、もしものときは当日の進行もお願いすることにしておきます。
また、長期的な情報発信サポートなど場合も、サブ担当に当たるメンバーと組みます。
「この日しかダメ!」という多忙な方の取材は、代役を頼める信頼できるライターがいます。
私や家族に何かあって私が動けないときも、そのメンバーがフォローできるので、お客さまにご迷惑をかけない体制です。
一方、家庭に対しても、「仕事でこの日は必ず不在」とわかっているときは、夫の休日をその日に設定してもらったり、家族や友人に子供たちを見てもらうなど、育児や家しごとのフォローを頼んでいました。
いずれにしても、突発的なトラブルに備えて、仕事は早目に進めておくことがポイントです。ゆとりをもつことで、仕事の質があがるという効果もあります。
助けてくれた仲間や家族、友人に恩を返せるよう、仕事や家事育児、友達づきあいには真摯に取り組んでいきたいものですね。
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