今は、ひと月かふた月に1回位のペースで、講演やセミナーなど、人前でお話する機会をいただいております。
講演やセミナーは、短いもので45分くらい。長いものだと、3時間×2回シリーズというものもありました。
「よく、そんなに長い間、話すことがありますね」
と驚かれることもあります。
そこで、お話の構成を考える、私なりの方法をご紹介します。
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講演やセミナーとコーチングの共通点
初めて講師のご依頼をいただいたのが2013年のことです。
それから今まで、26回、講演やセミナーでお話させていただいております。
内容はお題(テーマ)や「ワークを入れてほしい」などの要望をいただくこともあれば、まったくのおまかせということもあります。
内容はいろいろありますが、基本的な構成はだいたい同じように考えています。そこで参考にしているのが、私がコーチングを学んだ「銀座コーチングスクール」のテキストです。
コーチングをご存知ない方のために解説すると、コーチングとは……
パフォーマンス向上のために、対話によって対象者を勇気づけ、気付きを促し、自発的行動を促すコミュニケーション・スキル
と同スクールでは定義付けています。
要は、お話を聞いたり、質問したり、感じたことをお伝えすることで、
「相手の方に元気になってもらい、プラスの方向に向かう行動につなげてもらう」
…ということです。
この「相手の方に元気になってもらい、プラスの方向に向かう行動につなげてもらう」という考え方は、私が講演やセミナーで講師としてお話するとき、目的としていることと同じです。
ということで、講演やセミナーの構成の立てや伝え方にも、コーチングの理論が応用できると感じています。
コーチングのストラクチャー(構造)を講演・セミナーの構成に応用
コーチングの「セッション」と呼ばれる面談では、30分、45分、60分など一定の時間を区切り、「コーチ」と「クライアント」が対話を交わします。
その時間のなかには、ある基本的な構成があります。その構成は以下のとおりです。
- 「ラポール」モード……クライアントに安心感を持ってもらう。コーチを信頼してもらう
- 「発見」モード……課題や考えを整理したり、自分のもっているものを棚卸ししたりして、目標や現状と目標の差、目標達成への方法など新しい気付きを得る
- 「行動」モード……行動を促す
林原流の講演・セミナーの構成
というわけで、私は講演やセミナーの構成を考えるとき、基本的に以下のような流れを意識しています。
- 「ラポール」モード→緊張感を緩ませる「アイスブレイク」、自己紹介など→安心感、信頼感の醸成
- 「発見」モード→現状の把握、課題の発見と共有、課題解決方法の提案(ワークなど)→問題や考えの整理、気づきを促す
- 「行動」モード→まとめ、振り返り、質問、励まし、行動しようと呼びかける→自信、元気、意欲を持ってお帰りいただく
また、お話するときもコーチングセッションの留意点を意識し、コーチング同様に聞き手を置いてきぼりにしないよう、聞き手の感情を捉えるよう努めています。
まとめ
講演やセミナーの講師を務めるときには、まず、その時間の目的を認識しています。そのうえで、時間内の基本的な流れを意識して、お話することやワークの内容を決めています。
同じ目的をもつものやことは、別のジャンルのものでも応用が効くというのは、いろんな場面で感じることです。これは、行動や思考の効率化にも役に立ちます。
これから講師として講演やセミナーを作ろうという方はその考え方について、また、そうでない方にとっては「ひとつの分野で学んだことを別の分野で活かす」という点が、ご参考になれば幸いです。
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