文章には「正確に事実を伝える」が目的のものもあれば、「読んだ人の心を動かし、行動を生む」が目的のものもあります。
「事実を伝える」も「心を動かす」も、基本は「分かりやすい文章」
今回は、「心を動かす」文章とする場合のまず気をつけたいポイントをご紹介します。
メッセージ(テーマ)はひとつに絞る
ブログやメールなど文章を書いているうちに
「ああ、そういえばこれも補足しておかなくては」
「反対の目線からみるとこんなこともある」
と思いつくことがあります。
そんな追加したい情報をあれもこれもと盛り込もうとすると
「ああああ、まとまらない」
と頭を抱えることになりがちです。
読み手も、何をいいたいのか理解しづらくなります。読み手に伝えたいメッセージは、ひとつに絞りましょう。
きれいな文章にこだわらない
きれいな文章そのものは、悪いことではありません。「分りやすい文章」の基本にのっとって書けば、すっきりと理解しやすい、きれいな文章が書けます。
問題は、「きれいにまとめよう」と心がけるあまり、当たり障りのない表面的な文章になってしまうことです。表面的な文章だと、書き手の個性や感情が感じられにくくなります。
人間が行動するのは、論理的に納得したとき以上に、感情が動いたときです。当たり障りのある本質的な文章で気持ちを動かしましょう。
「欲」と「悩み」に答える
最近は「文章が読まれない」とか「活字離れ」などと言われることもありますが、実はウェブサイトやSNSなどでたくさんの活字を読んでいます。
なぜ、みんな読むのでしょうか。
それは関心のあることが書いてあるからです。
自分の欲求や要望、興味、悩みなどに関係した情報が書いてあると分かれば、読まれます。そんな情報だと気づいてもらうためには、関連したキーワードを盛り込む必要があります。
相手に話すように書く
上記のような理由から、書く内容は読み手の関心がある内容にしたいと決意しました。そこで質問です……
「関心のある内容」とは何か。
実は、それは相手が知っています。
読み手の欲望(欲しいもの、好きなこと)や悩み(嫌なこと、やりたくないこと)が何かご存知ですか。そのことに関連づけた内容なら、興味をもって読むに違いありません。
さらに、書き順や内容は、その人に話す順番や内容を口語ではなく文語にして書けばよいのです。(媒体の特性によっては、口語調がよい場合もあります)
大事な「こと」は何度も伝えよう
オススメしたい商品やサービスがあるとき、相手にお願いしたいことがあるとき、大切な「こと」は何度も伝えましょう。
なぜなら、たいていの人は、真面目に読んでいないからです。ささっと読み流していることが多い。
なので、キーワードは何度も繰り返して出しましょう。ただし、同じキーワードが何度も続くとくどいもの。類語などに展開して、散りばめるようにしましょう。
例えば、Weblio類語辞典では、「明るい」から以下のような表現を紹介しています。
「明るい」
→色彩が明るい:まばゆい、まぶしい、煌々と、鮮やかな
→気分、性格が明るい:ハキハキした、天真爛漫、ルンルン気分
→比喩的:前途洋々の、希望が持てる、通暁する
こうしたバリエーションの中から、1番しっくりくる表現を選ぶことが、豊かな文章表現の第一歩だと思います。
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