HPやチラシ、FacebookページにLINE@、メルマガやインスタ、自社ブログ……お客さまに自分たちや商品、サービスを知っていただく方法はいろいろあります。
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いろんな情報発信ツール。何から手をつければいいの?
最近はインターネットサービスが次々と現れ、どれから手をつけるのか迷われる中小企業の経営者や自営業者の方も多くいらっしゃいます。
情報発信は、手間や費用のかかることなので、目的に合わせてうまく活用していきたいものですね。
そこで、それぞれのツールや向いている利用法には、どんな違いがあるのでしょうか。お客さまとの関係の深さ別に、見てみることにします。
1、見込み客との接点づくり
自社や商品・サービスを知らない人に、存在を認識してもらう段階です。
・HP/SNS
自分たちで発信する情報を選んで発信することができます。たくさんの方にどうやって見ていただくかが課題です。検索にヒットしやすいように工夫したり(SEO対策)、何度も見に来てもらえるよう有益な情報を分かりやすく掲載することが大切です。
SNSにもFacebookやインスタグラム、ツイッター、YouTubeなどいろいろありますが、この使い分けはまた別の回にお伝えしたいと思います。
・PR(広報)
PRと広報は言葉の定義によって、別の事柄を指すことがあります。ここでは、「マスメディアから取材され、紹介してもらうことで、認知を広げるための活動」といたします。
費用をかけずに多くの方に知ってもらうことができますが、その紹介のされ方は取材される側が全面的にコントロールすることができません。
そのため、思いもよらぬ紹介のされ方をしてしまうリスクもあります。
・広告
費用はかかりますが、自分の発信したい情報を多くの人に見てもらうことができます。
チラシは、比較的気軽に行動(購入・来店・受講など)できるものの情報を伝えるのに向いています。デザイン代や印刷費、折込料やポスティング代がかかるので、効果を考えて作りたいものです。
・紹介(口コミ)
信用している人や企業からの紹介です。自然発生することもあれば、依頼して生まれることもありますね。
2、連絡先がわかっている見込み顧客、一度購入してくださったお客さまへ
自分の商品やサービスの価値をお伝えして信頼感・親近感を持っていただいたり、リピートのお誘いをしたりできます。
・DM(ダイレクトメール)
住所を教えていただいた見込み客に送るお手紙やハガキです。デザイン費、印刷費、郵便代などの費用がかかります。
また、既存顧客に再来店したくなるようなご案内をすることもできます。
郵送なので、インターネットを使わない人も届けることができます。
・メルマガ
住所まで知らなくてもメールアドレスだけで送ることができます。また、「メールマガジンを受け取るか」を読者自身が選択して「読みます」となってから送ることが多く、読まれる可能性が高いところがよいところです。
Eメールを使うので、比較的費用を抑えて、自分の出したいタイミングで、情報を提供することができます。
読む方の属性に合わせて、内容を変えることが容易です。
・LINE@
無料通話・メールアプリのLINEのサービスです。
登録した相手に、メルマガのようにメッセージを一斉送信することができます。プッシュ通信(新しいお知らせがあると表示が出る)があるため、開封率が高いと言われています。
そのほか、LINE同様に1対1のメッセージをやりとりできたり、ブログやHPのような使い方をしたりすることも可能です。
メッセージの配信数によって、無料・有料のサービスがあります。
・自社(店)アプリ
店舗アプリ制作サービスなどを利用して作ります。
一度接触したお客さまにQRコードを読み取ってもらうなどして、アプリをダウンロードしてもらうと、お客さまのスマホ画面に自社(店)のアイコンが表示されます。お知らせもプッシュ通信で確認されやすくなります。
初期費用や維持費がかかるものがほとんどです。アプリ運用会社によって、内容が表示できない時間帯があったり、利用をやめるときにコンテンツが保存されない場合もあるので、注意が必要です。
3、固定客やファンのお客さまへ
固定客やファンは、売上を支えてくださるほか、頼まなくても口コミや紹介の輪を広げてくれるありがたい存在です。
1,2でご紹介したツールのほか、以下のようなツールで「あなたは大切なお客さまです」「特別扱いさせていだだきます」というメッセージを伝えることができます。
・ニュースレター
DMの一種です。封書にしたり、A4サイズ1枚でお送りするなどのカタチがあります。
紙媒体なので、デザイン費や印刷費、送料がかかります。それだけに、メルマガにはない特別感がありますね。
費用もかかるものなので、むやみに配布するよりも、いわゆる「8割の売上を生む2割のお客さま」のような上位顧客の方に向けて送るのがオススメです。印刷費にゆとりがあれば、店頭で配布したり、店頭に掲示するのもいいですね。
固定客やファン限定のサービスやイベントの告知にも向いています。
・会報
A4数枚程度のもの、冊子などがあります。
ニュースレター同様の効果に加え、制作の手間と費用がかかりますが、読み物を充実させるなどして、多くの情報を盛り込むことも可能です。より愛される媒体にすることで、ファンを増やすことにつながります。
そのほか、お客さまとの接点には、セミナーやイベントなど、直接の交流もあります。そうしたイベントなどについても、お客さまとの関係性や、その目的を意識して、告知方法を使い分けると、集客しやすく、また目的を達成しやすくなります。
また、ビジネスマンなら誰もが持っている名刺や多くの企業がつくっている会社案内も、大切な情報発信ツールです。
せっかく手間とお金をかけて行う情報発信は、効果もしっかり出していきたいものですね。
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