情報収集には、ウェブサイトが便利です。私が新人の新聞記者だったときは、インターネット検索がまだ一般的ではありませんでした。ある植物について書きたいと考えたとき、図書館に出向き植物図鑑で確認していたのが、はるか昔の出来事のようです。※20年前
先日、ある場所に取材すると言ったときに、
「ネットで見れば、行かなくても分かる」
「もう情報は十分だから、取材してももう新しい情報はない」
という意見を聞きました。
それは、本当でしょうか。
確かに正しい側面もあります。普段、雑誌などの記事を作るときは、下調べした情報から、大まかな構成やだいたいの内容は決めて、取材依頼することがよくあります。
とはいえ、現地で取材してみると、ウェブや他の資料から分からない、新しい発見はけっこうあるものです。
味や素材感、香り、空間の雰囲気、取材相手のお人柄や口調などなど、やはり行って、見て、実際に触れないとわからないことが多くあります。行った先で初めて浮かんだ質問から、思ってもいなかった情報が聴き出せることもあります。
先日取材に訪れたお店でも、そんなことがありました。
当初は店頭の商品の写真を撮らせていただく予定でしたが、訪れてもみると建物の奥にある茶室が素敵です。予定を変更して、風情ある茶室やお庭の写真も撮らせていただき、その写真が生きるよう誌面の構成も変更しました。
多くの情報を集めて、比較検討したり、確認したりするには、たしかにインターネットは便利です。
ただ、ネットの情報だけで分かった気になっていると、意外な発見の機会を逃しているかもしれません。現場に行くこと、実際に見て、聴いて、触れることを大切にしたいものです。
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