母や妻が夢や志を語ることが必要だといいましたが、語る前に、やっておくことがありました。
それは、「母や妻の夢や志を受け入れられる土壌」を作っておくということです。
夢や志を語ったところで、夫から
「母親のくせに自分勝手なんだよ。夢とか志とか、お前、ただのおばさんだろ。だいたい、俺たちのメシはどうするんだ」
みたいに返されたら、どうしようもありません(……涙)。
ちなみに、デンマークで活躍する女性たちは、口をそろえてこういいました。
「仕事と子育ての両方を充実させるには、価値観の合うパートナー選びが一番大切です」
とはいえ、すでに結婚してしまったなら、少しずつ受け入れ体制を整えてもらうだけです。
さて、母や妻が「これをやりたい!」といった場合、応援できない理由はなんでしょう。
まずは「自分は家事ができないから、きみがいないと困る」ということがあるかもしれません。つまり、「応援はしたいが、自分には家事のスキルがないんだ」ということです。
この場合は、少しずつ家事ができるように機会を作りましょう。まずは、料理と洗濯がある程度できれば、母や妻がいなくても、数日間はなんとか乗り切れます。料理に関しては、できなくても出来合いや外食もありますから、どうとでもなります。
我が家の場合、結婚前から夫はレトルトなども使いながら「自分のご飯を自分で作る」ことはできました。今では得意料理がいくつもあり安心です。子供たちは3歳から包丁をもたせ、遊びの延長線上で料理を教えていきました。洗濯は自分のものを自分で干したり、取り込んだりする決まりにしています。
家事が大丈夫なら、あとは意識の部分です。
「母であり妻である自分が、好きなことをして家を空けるなんてとんでもない」
「妻であるおまえは、家で俺の世話をするのが仕事だ」
なんて、お互いが思っていれば、他の条件がいくら整っても動けませんよね。
自分の意識を変えるには、視野を広げることです。本を読んだりドキュメンタリーを見たり、人に会って話したりすることで、自分の当たり前が世界の当たり前でないことに気付けば、ものの見方や意識も変わります。意外に、「許されない」と思い込んでいるだけのこともありますから、「私はこんな風に気にしているのだけど、みんなはどう思う?」と尋ねてみるのもお勧めです。
家族や周りの意識を変えるには…ちょっと工夫が必要です。基本的には「少しずつ慣れてもらう」「こっち(母・妻の希望)の方が、自分にとってもよいことだと感じてもらう」ように、情報提供していくことです。とにかく、「対立」ではなく「対話」が大事です。
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