今回ご紹介する『TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント (SB文庫)』は、効率化を進めようとアレコレとノウハウ本を読んだり、いつもせかせか急いでいるのに、どうもうまく効率化できない…という方に特にオススメです。
私もたくさんの時間の効率化について、本は読んできました。
掃除を素早く終わらせる方法や時短料理、手帳活用術や「車の中ではオーディオブックを聞こう」といった一つの時間で2つのことをする方法……etc.
しかし、この本ではそうしたアプローチについて、こんなふうにいっています。
…自分の時間にやらねばいけないことを詰め込む方法を見に付けて、ただたくさんのことを処理しただけでは意味がない。
この考え方には頭を叩かれたような衝撃を受けました。だって、まさに「自分の時間にやらねばならないことを詰め込んでたくさん処理する方法」をずっと追い求めていたんですもん。
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では、何に意味があると思いますか。なぜ私たちは、効率化を進めようとしているのでしょうか。その目的を考えずに、テクニックに走るから、うまくいかないというのです。
この本では、時間効率化の目的を
「心の安らぎ」を得ること
だと言っています。
「心の安らぎ」とは何のことでしょうか。難しく感じるかもしれませんが、簡単にいうと
焦ることもなく、ストレスフリーに充実感を感じている状態
というところでしょうか。こんなときは、「自分って頑張ってるなあ」とか「自分ってけっこういいよね」と思えていることでしょう。
バーチカルのスケジュール帳に「to do list」の項目をテトリスのようにはめ込んで、スケジュール帳に追い立てられ、「ああ、今日もスケジュールがこなせなかった」と凹むようになっていた私に、足りないものを気付かさてくれました。
そう、自分が大事だと感じていることをやらなければ、いくらたくさんのことを処理できても辛いだけなんですよね。
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この本では、私たちにとって「時間」が「出来事」の積み重ねであると言っています。
この「出来事」が自分の価値観、つまり「自分が大切だと感じていること」に合っていることで、「心の安らぎ」を得る…としています。
さらには、「自分に起こる出来事を自分の価値観にあったものだけにコントロールができれば、生産性は上がり、自尊心も向上する」といい、その理由やコントロールするための考え方や具体的な方法を詳しく紹介しています。
というわけで、この本でも、まずは「価値観(大切なこと)」を確認することから始まります。
そして、急用のような顔をして割り込んでくる雑事に時間が奪われることなく、大切なことだけを実行できるよう、「計画」に時間をかけることを勧めています。
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この本を読んでから、私は自分の時間が「大切なものに使われているか」を考えるようになりました。
すると、「やりたいこと」をやり、できないこと、やりたくないことは「やらない」。そんなふうに「やる」「やらない」を判断する基準ができました。
あなたにとって、人生で大切にしたいことはなんですか。
今日1日、限られた時間が、大切なことのために使われるよう、お祈りしています!
TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント (SB文庫)
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