私の地元・富山県射水市を中心にオール富山ロケの映画「真白の恋」を見ました。
この映画の主人公は、射水市の港町に住む軽度の知的障害をもつ渋谷真白という女性。
精神年齢は10歳程度という設定だそう(うちの10歳の娘と言うことが似ていると感じたのは、見当外れではなかった!)。両親が営む自転車店の店番などをして暮らしています。
ある日、東京から訪れた男性カメラマンと出会いました。ここから、真白の日常に変化が訪れます。
あまり書くとネタバレになってしまうので、映画のあらすじは、このくらいでやめておきますね。
さて、映画を見ていて、「この感じ、わかる、わかる」と感じたことがありました。
それは
「(誰かの噂は)みんな知っていることですよ」
「みんなに何を言われるか分からないから、やめたほうがいいですよ」
「ここらの人は、みんな(あなたの失敗を)言っているぞ」
といった意味合いのセリフです。
こういう前置きをつけて、ひとの噂を広めたり、相手のやりたいことを止めたり、相手を批判したりする……という会話でした。
富山の県民性は、真面目で質実剛健といわれる一方、閉鎖的で世間体を気にするとも、よくいわれます。そんな県民性が表現されていると感じたセリフでした。
富山でなくてもこんな風に言われることはあると思いますが、私はこの「みんな~」という言い方が嫌いです。
自分がそう考えたなら、自分の意見として伝えればいい。でも、その責任を負う自信がないから、反論を押さえつけたいから、「みんな」の威を借りたい…という印象を受けます。
「みんなが~」と言われた時に、考えるべきは、「みんな」って誰かということです。
言った方に、「みんなって誰?」と質問すると、2~3人の名前しか出てこないこともあります。名前が出ないこともあります(笑)。
もし、あなたがこんなセリフを言われた場合は、「この人は自信がないんだなあ…」と温かく聞き流せばいいと思います。
やっかいなのは、自分で勝手に、
「こんなことやったら、みんなに何を言われるかわからない」
と恐れ、自分の行動や思考を制限してしまう場合です。
そんなときは、深呼吸してから
「みんなって、誰だっけ? ほんとに言われるかな? 言われたら困るかな?」
と自分に質問してみてください。
自分自身に質問を投げかけ、考えを整理していくセルフコーチングのような感じです。
具体的な名前や顔が浮かばないかもしれない、意外に自分のことを周りが気にしていないことに気付くかもしれない、言うかもしれない人は自分にどうでもいい人かもしれません。
私自身も、「みんなからどう言われるか」ではなく、「自分がどうありたいか」や自分の大切な人のための活動を大事にしていきたいと思います。
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