大きな森の小さな家 ―インガルス一家の物語〈1〉 (福音館文庫 物語) ローラ・インガルス・ワイルダー

「これまでに読んだ本で参考になった本をブログで教えてください」
と30代の自営業女性と話していたときに頼まれました。

読書は子供の頃から大好きです。

思春期に、姉から
「悩み事があるときは本を読むといい。
 たいていの悩み事は、すでに悩んだ人がいるから、
 その解決方法も本になっている」
とアドバイスされてからは、ますます好きになりました。

いろんな本に影響されてきたと思います。

あなたの参考になるかはわからないのですが、
お気に入りの本、役に立った本をご紹介していきたいと思います。

さて、今回ご紹介するのは、『大きな森の小さな家』です。

私が子供のころには、NHKで「大草原の小さな家」という
アメリカのドラマが放映されてました。
そのドラマの原作がこの『大きな森の小さな家』です。

舞台は、開拓時代の北アメリカ。
少女ローラは家族と一緒に移り住む中での生活の様子が描かれています。

お父さんが丸太を組み立てて家を作ったり、
ソーセージを豚から手作りしたり……
まるで、毎日がキャンプのような生活に、
子供ながらドキドキしたのを覚えています。

大人になってから読み返して気づいたのは、
この一家は今の感覚だと、かなり生活が苦しいですね。

ひと冬お肉が食べられなくて豚の脂身だけでしのいだり、
コーヒーや砂糖が買えなくなったり、
人形が買えなくてとうもろこしの芯に布を巻いて
人形代わりにしたり……。

我が家もそんなにお金が余っているわけではなく、
子供たちの欲しがるものを我慢させることもありました。

しかし、この一家の貧しさに負けず、明るくたくましく、
家族愛し合って助け合っている様子に、
「いやいや、ローラの家より、うちの方がかなりマシだ。大丈夫、大丈夫」
と変な励まされ方をしたものでした。

何よりも、どんな苦しい状況でも、
強く優しく子供たちを守り育む
父さんと母さんの姿が、とても素敵なお話です。

よかったら、ぜひお手にとってみてください。

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