周年を振り返って年表を作ったら、次は「ストーリー」のあらすじを見つけよう!【初めてのストーリーブランディング】

ローマ歌劇場の「椿姫」

周年がきたら年表をまとめることをオススメしています。年表をつくったままではもったいない。ブランディングに生かしましょう!

目次

共感と信頼を生み出す「ストーリーブランディング」

これまでの歩みをまとめた年表をブランディングに生かす方法。それは「ストーリーブランディング」と呼ばれる手法です。

ストーリーブランディングでは、企業やブランドの誕生背景や理念・使命などに基づく「物語(ストーリー)」を通じて、価値観やビジョンを伝えます。

単に商品の特徴や価格を訴求するのではないこの手法は、特に競争が激しい市場で有効とされています。

「他ではない、この商品・サービスを選びたい」と思わせる強い想いを顧客に生みだすからです。

例えば、環境保護や地域資源循環を重視する企業が、その取り組みの背景や創業者の想いをストーリーとして伝えることで、同じ価値観を持つ人たちの共感を呼びます。

テレビ番組でいうと「カンブリア宮殿」や「がっちりマンデー」「情熱大陸」「プロジェクトX」などで詳しく知った企業の商品・サービスを買ったり、利用したくなることはありませんか。

日清食品の創業者である安藤百福をモデルにしたNHK連続テレビ小説「まんぷく」の放映時期は、ドラマを見た人が「チキンラーメンを食べたくなった」となり、売り切れが続出しました。

ストーリーブランディングには、ある一定以上の長さとなる「物語」における「一貫性」が不可欠です。つまりポッと出とか、テキトーではなく、ひとつの思いや情熱をもって続けてきた実績です。

その一貫性の裏付けとなる情報のひとつが、その団体や人物、商品・サービスの年表に記載された事実の蓄積です。

年表から「物語」を紡ごう

林原商店年表を題材に

では、年表を物語に昇華させるにはどうしたらよいのでしょうか。

まずは年表を見返します。例えば林原商店の年表はこちら。

この年表をフェーズに分けます。シンプルに「起承転結」の4つ+「創業前夜(創業の背景)」で考えてみます。

3つのエポックメイキングを見つける

4つに区切るということは区切りは3つ。

年表を見ながら、「価値観が変わった」とか「行動が変わった」といったエポックメイキングな出来事をピックアップします。

企業なら「売り上げが大幅に上がった」とか、落ちたとか、「今から思えばあれが転機だった」という出来事があることでしょう。

当社の場合は以下3つを価値観・行動の変わったきっかけとしました。

  • 2016年10月 女性活躍をテーマにデンマーク視察団に同行取材
  • 2021年1月 新型コロナの流行(以後3年)
  • 2023年9月 佐渡国際トライアスロンタイプA完走

ここで何を「エポックメイキング」「きっかけ」と評価するかは、その発刊主体の価値観の現れるところです。

起承転結にタイトルをつける

次はそれぞれの区切った期間の傾向を見て、それぞれに見出しをつけました。概要も簡単に書いてみますね。

創業前夜(2014年8月~2015年12月)

家族の看病やケアの時間確保のため、編集プロダクションを退職。収入を得る必要はあり、外注のフリー編集者・ライターとなる。

仕事が増えすぎ、拘束も多く、休日なし睡眠時間を削る「ひとりブラック」状態。

起(2015年12月~2016年10月)編集・執筆業務の直接受注開始

「自社の編集者・ライター・広報担当を持つ」サービスを打ち出し直接受注を開始。順調に業務を拡大。

承(2016年11月~2019年12月)理想の働き方と仕事を追求

デンマークに「女性活躍と幸福感」の視察への同行取材。

この取材で「人間なら家族やライフイベントで、仕事や働き方が変わるのはあたりまえ。それを差別の対象とするのがおかしい」「価値観の合わないパートナーとは円満解散もあり」という認識を深める。

デンマーク取材シェア会や井ノ上陽一氏講演など企画。女性の生き方、働き方、起業に関する講演増。離婚。

コーチングやコピーライティング、ブランディングを取り入れ、業務範囲を拡大。

転(2020年1月~2022年12月)新型コロナを乗り越えて

新型コロナが流行。受注減に備え、中学校で非常勤講師として国語を教えたほか、行政関係業務を積極的に引き受ける。

コロナ下での発信力強化の支援として、一般向けコピーライティング講座を強化。健康支援のため、cocolo会代表就任。

コロナ関連補助金の影響で、HPやLP制作の受注増。起業家や中小企業へのブランディングコンサル業務の増加。

結(2023年1月~)自分らしく、好きを仕事に

佐渡国際トライアスロンAタイプを完走し、「力とお金で劣っても、知恵と工夫でできることはいろいろある」と確信をもつ。


これまでの業務に加え、海辺のシェアハウス運営の準備を開始。トライアスロンサイト・イベント、クラフトビールと料理のイベントなども開催。

ストーリーの骨子が見えてきた!

我が林原商店の10年も、こうやって見てみると、ドラマがありますね……。

「林原って何しているの?」と思っていた方も、流れが分かると理解しやすいのではないでしょうか。

経験に基づく価値観や追及してきた事柄があること。

「自分を理解し発信」「好きを仕事に」「仕事と遊びの融合」をベースとした「公私の両立と充実」への想いが強いこと。

自らも実践者となろうとしていること……といった実績や一貫性(それに伴う変化)が見てとれるかと思います。

ビジネスをしてきた方なら、こんなドラマをみんなもっています。

ビジネスに限らず、どんな人にもその人が主役の物語がありますよね。

さらに、記念誌などにまとめるときは、ここまで準備してから執筆が始まります。

ストーリーの骨子をベースに、それぞれの出来事について顛末を記述していく工程です。

このあたりになると自前で執筆するのは大変なので、編集業者に依頼するなどして、専門のライターが資料やインタビューをもとに執筆することが多くなります。

発刊主体側は、年表づくりや執筆のもとになる資料をできるだけ用意することや事実確認が一番の仕事ですね。

では、年史・記念誌的な文章の書き方とは?

これは、また回を改めてご紹介します!

これでいいのか自信がない……迷ったときは「言語化コーチング」

自分ではうまく言えない、うまく書けない……そんなときは、林原商店の言語化コーチングがオススメです!

お話を伺いながら、漠然とした想いやうまく言えないお考えを質問で引き出し、整理することからスタート。

ビジョン・ミッション、コンセプトなどを自分らしい言葉にしたり、ビジネスプラン・商品・サービスの企画をお手伝い。

理想に向かうための言葉やコンテンツづくり、オウンドメディア(自社媒体)やSNSの運用についてもアドアイスさせていただきます。

また、コピーライティングや読み物記事、理念と独自性を伝えるHP制作などを、ワンストップでお引き受けすることも可能です。

お申し込みはご連絡フォームからどうぞ! 精一杯サポートさせていただきます!

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