【とってもおしゃれな天井の模様。どんな目的で選ばれたのでしょうね】
ゴールデンサークル理論とは、「Why(なぜ)」→「How(どうやって)」→「What(何が)」の順番で物事を伝えることで、相手から共感を得られるという理論です。
ゴールデンサークル理論で説明できる「あの企業が人気な理由」
ゴールデンサークル理論は、マーケティングコンサルタントであるサイモン・シネック(Simon Sinek)氏よるもの。
2009年、「TED」でプレゼンした「優れたリーダーはどうやって行動を促すのか」で、アップル社などを事例に、説明しました。
画像引用 https://simonsinek.com/product/golden-circle-for-individuals/
最初に内側の「WHY」から伝え、外側、外側の情報を伝えることにより、相手の感性や感情に訴えることができ、相手の行動を促すことができる。
それなのに多くの人は反対に「WHAT」を語り、次に「HOW」。「WHY」には触れないこともあり、それでは感情は動かず、人は動かない…という話でした。
ブランディングもコピーもゴールデンサークル
これは、ブランディングやコピーライティングにも使える考え方です。
こんな感じに置き換えると分かりやすいでしょうか。
「WHY」=ミッション・ビジョン・存在意義
「HOW」=商品・サービスのコンセプト
「WHAT」=商品・サービス
この3つが矛盾なく調和していること、この順で伝えることで、商品・サービスの魅力を伝えることができます。
あらゆる選択・決定がゴールデンサークルでスッキリ!
ビジネス以外のプライべートで何かを企画したり、決めたり、選んだりするときにも、便利な考え方なんですよ。
例えば、先日は部屋の壁紙を選ぶときに使いました。
最初は膨大な壁紙見本の中から、何をどう選んでいいかよく分からず迷ってしまいました。
周囲の人に「どれがいい?」と質問しても、それぞれが自分の好みのものを選ぶだけ。決め手がなくて決めることができません。
そこで「こんなときこそゴールデンサークル!」と、こんな風に考えました。部屋の「目的」から考えるのです。
「Why(目的)」
一人で落ちついたり、自分を癒したり、向き合ったりする時間を過ごせるように
「How(どう表現)」
落ち着いた、目に優しい色味、瞑想に効果がある色味、安らぎや温かさを感じる色味、多くの人に好まれる色味。気になる臭いが付きにくい素材
「What(何)」
光沢がないベージュをベースカラーに、1面は落ち着いた温かい色彩のものにする。
防臭効果のあるものにする
こういうふうに順序だてて考えると「What(何)」を壁紙見本から選ぶとき「これはナシ」「これはいい」と即断することができ、スッキリと納得感のある決定ができます。
また別の部屋で「目的」が「皆が集う会食の場」のように変わると、おのずと「How(どう表現)」と「What(何)」も変わりますよね。
そうそう、トライアスロンの戦略立案も、ゴールデンサークルで考えたものです。
事業企画やブランディングから、子供たちの進路相談まで、物事の選択や決定に関わることにいろいろと応用がきくゴールデンサークル理論。
「迷う時間が短くなる」「決断に自信が持てる」とか「枝葉にこだわらなくなる」といった利点があります。効率化や時間の有効活用の観点からもオススメです。
メルマガ登録はこちらから
ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!