個々のこころを尊重し、多様性を活かすことで自殺のない生きやすい世の中を目指す「とやまcocolo会」。「こころのサポーター養成講座2023」の第1回講座を開催しました。
「とやまcocolo会」の「こころのサポーター養成講座」
私が代表を務める「とやまcocolo会」は、個々のこころを尊重し多様性を活かすことで、だれもが生きやすい世の中とすること目指し、「こころのサポーター養成講座」を企画・開催しています。
今年は定員を大幅に超えるお申込みをいただき、会場を拡大して開催することなり、関心の高さを実感しています。今年は8月5日(土)に、第1回講座を開催しました。
まず、代表の私からご挨拶。

当会事務局で全体ファシリテーターでもあるダイバーシティとやまの柴垣禎さんからイントロダクション。

自殺やその原因となるマイノリティの生きづらさや、生きづらいマイノリティを合計すると「生きづらい」人はむしろ多数派であること、「生きる促進要因」を他人軸ではなく自分の意志で「自律的」に手にすることが、心の羅針盤となることを解説くださいました。

関係性の問題「共依存」について考える

小矢部大家病院の渡辺多恵院長からは「見えない共依存の発見から見えてくること」というテーマでお話をいただきました。
「共依存」とは、「依存症者に必要とされることに存在価値を見いだし、ともに依存を維持している周囲の人間の在り様」と言われます。
夫婦間、親子関係など近しい関係の中に「わたしがいないと」「いつかきっと」という特有の心理状態から発生し、いつの間にか「こうあらねばならない」「そうすべき」という心理的な拘束状態に陥り、そこから抜け出すことが難しくなってしまう状態です。
こうした状態は「相手が悪い」というより「二人の間の関係性が悪い」とのこと。
「共依存」を精神医学上の「依存」から紐解き、解決に導いていくためのヒントをたくさんいただきました。
おかしいと思ったら離れよう
実は「共依存」という言葉は、精神科ではあまり使われないそう。精神医学では「人間関係依存」のひとつとして扱われるとのことです。
例えば夫がアルコール依存症になると、妻が「共依存」や「イネイブラー(依存症の人を世話して、依存しやすくする人)」と言われることがありますが、医学的にはそうした扱いではないといいます。
ただ、精神医学においても、妻など人間関係は、「環境因子(その人を取り巻き、その状態を構成している要素)」のひとつであるとはみなすそうです。
ここからは先生のお話ではなく、私の個人的な感想です。※とやまcocolo会の見解ではありません
日本は、特に富山は、女性や妻は、家族や夫の「世話」をすることが働き者であり、美徳とされる社会です。
そのため、身近な人が依存症になった場合、私たち女性は離れることが「見捨てる」ようで罪悪感をもってしまいがちかと思います。
しかし、身近な依存症患者を助けようとしたところで「共依存」「イネイブラー」と評され責められたり、「環境因子」「関係性が悪い」ということだったりするのであれば、その身近な人は依存症の人から離れ、治療・対応は専門家に任せることがベストだと改めて感じました。
※先生によると、最近は、依存症男性が妻ではなく、母親に付き添われて通院するケースが多いそうです。「妻→母」で、やはり女性が世話役というのはどうなのかと思いますが、複数人で支える体制はよいと思います。
また、依存症への理解が進むとともに患者本人は「依存症は病気。あなたは悪くない」と励まされるようになった一方で、身近な人は「あなたがそばにいたのにどうしてこんな病気に……」とか「あなたが依存を促進して病気が悪化」「奥さんが強くてしっかりしているから夫が病んだ」などと、身近な人を原因だとする批判の言葉をかけられがちです。
その結果、身近な人のほうまでメンタルを病んだり、家庭内の子供の心に傷を残すこともあります。
依存症や共依存状態への理解が進み、患者はもとより家族など身近な人の辛さも改善されるようつながってほしいと、強く感じました。
休憩と交流はハーブの香りにつつまれて
講座の休憩時には、毎年好評なハーブガーデン平田の金丸さんからハーブティーの出張サービスです。

後半のグループワークでは、今日の講座をふりかえり、わきあいあいと意見交換ができました。みなさん、お疲れさまでした!
若い世代の感覚にひと安心
ちなみにこの歌、「芸のためなら女房も泣かす~」でおなじみ「浪花恋しぐれ」(1983年)。
帰宅後、娘たちと一緒に聞いてみました。
娘たちは「酒や酒、酒買うて来い!」のくだりで「何、この男えらそうに! やばっ!」。
都はるみさんのターンでは、「この奥さん、洗脳されてるの?? 病院に行ったほうがいいんじゃない?」との感想でした。
……その感覚、大事にしてもらいたいと思います。
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