何かをやっていて成果が見えないことはよくあります。でも、好きなこと、自分かよいと信じたことは、続けているとふいに成果がやってきます。
大学生の長女が気づいた母の「すごさ」
先日、大学で建築を学ぶ長女から「お母さん、すごいね」と声をかけられました。
なんのことかと詳しく聞くと、今、幼児のための建築について調べているそう。
その中で、子供の発育を促すという観点の建築について知る機会があったそうです。
また、大学の授業などで、地域活動をしている方々との交流をしていて、子供をゲームやテレビ、スマホなどで子守をする場面も見たそう。
そのとき、ずっとゲームやスマホを見ている子供と本を読んだり外遊びをしたりする子とでは、長女が話したときの反応が違うと感じ、本で読んだ幼児向け建築の理屈にも納得がいったとか。
そこで思い出したのが、自分が幼いときに、ゲームを買ってもらえず、スマホを買ってもらえず、車の中でもDVDを見せてもらえずに風景を見て話しをしたり、言葉遊びをしたりして過ごしたこと。
家に友達が遊びにきたときも、庭で木登りや鬼ごっこなどをして遊んだことでした。
「お母さんは、子供の発達や言葉の力を伸ばすことを考えていたのね。昔はみんながもっているものを買ってもらえなくて本当に嫌だったけど」とのこと。
で、「お母さん、すごいね」だったというわけです。
そうなんです。意図的に、ゲームやスマホを使える時期を遅らせました。その意図に10年くらいたって気づいてくれたことを嬉しく思いました。
※一方、パソコンは小4から使えるようにしました。おかげで大学に入ったとき、スマホしか使っていない同級生と違いタイピングができて助かったと、その時も礼を言われました。
そう、子育てで狙ったことが生きてくるのは、何年もかかってからなんですよね。
ライフワークのトライアスロンは26歳から
成果が遅れてやってくることは、ほかにもあります。
私の場合はトライアスロンもそう。初めて大会に出たのは26歳のときですが、やってみたいと思ったのは20歳くらいのときです。
やろうと考えてから始めるまで6年って、長いですよね。
さらにそれから、20年以上たちました。
今ではトライアスロン仲間ができて、ロングディスタンスに挑戦しようとしたり、トライアスロン協会の理事をしたり、審判員や指導者資格をとるなど、ライフワークとして私の毎日に彩りとなっています。
やってきたことが実を結ぶって、時間がかかるものだとつくづく感じます。
「ブランディング」の原点は会社員時代
現在、私がお仕事の柱のひとつとしている「ブランディング」についてもそうです。
もともとは私が会社員時代に、当時勤務していた会社のHPづくりや公式ブログ・Facebook、対外的な講演活動といった広報的な部分を担当することになったのが、ブランディングに取り組んだきっかけでした。
そのころ、尊敬するIT系経営者が私のFacebook見て「林原さんはセルフブランディングが上手だ」とおっしゃいました。
私は当時、意識的に投稿していたわけではありませんが、「ブランディングが上手」と評価されたことで、それから意識したり、興味をもって学んだりするようになりました。
では、なぜFacebookや会社の広報的な業務に積極的だったかというと、当時は娘たち3人がまだ未就学で、私は遅くまで残業できず、在宅勤務をしたりしていたからです。同僚たちが、遅い時間の取材を代わってくれたり、電話取次など協力してくれたりしました。
そのお返しとして、みんなの手が回らないブログやSNSや出たがらない講師業や、PCがあれば自分の空き時間に合わせてできる広報業務を「やります!」と手を挙げたんですよね。
「小さい子供がいて不自由だった」15年前の状況でできることとして、PCで家にいながら情報発信に取り組んだことが、今のブランドプロデュースやブランドコンサルの仕事をするきっかけだったわけです。
他人に評価されなくても、自分ができることや好きなことを続けよう
では、どうしたら「何か」を「継続」していけるのか? そのコツは「他人の評価を気にしない」ことだと思います。
何かをやらなくなることの理由は案外、「他人から何か言われた」とか「他人がほめてくれない」ということが多いと思いませんか。
他人の評価を気にしていたら、「他のうちの子はもっているのに」と泣かれたとき、「トライアスロンとか無理だよ」と言われたとき、だれも自分のブログやFacebookを見てくれなかったときに、「いい反応がないからやめてしまおう」という思考になってしまいます。
そうではなくて、他人から評価されてもされなくても、誰も見ていなくても、自分がやりたい、やったほうがいいと考えていることはやり続けていくのが、成果につながるコツだと、これまでの経験から感じます。
これといった成果がでなくても、好きなことを続けてきたなら、普通に楽しかったでしょうから、特にマイナスもありませんしね。
やめたことにも価値はある
ちなみに、自分でやめた方がいいと感じたことはやめればいいんですよ。
それはそれで「これは向いていない、好きでなかったと分かった」という成果です。
私もやめたことたくさんあります。
「教員を目指す」「公務員を目指す」「日本語教師を目指す」「新卒で入った会社で定年まで勤める」「マスコミで働く」「フィットネスや運動分野の職業につく」「栄養学で稼ぐ」「事務員になる」「経理スタッフになる」「正社員」「東京で暮らす」「最初に結婚した人と添い遂げる」「剣道」「空手」「英会話スクール」「日焼けサロン」「髪を染め続ける」「airCloset」「トレック直営店」などはやめたことですね……
成果は遅れてやってくる
自分がやりたいこと、やった方がいいと思ったことは、他人からどう評価されるかを気にせず、粛々とやっていきましょう。
そのときは、できる範囲で、できることを、そのときの精一杯で取り組めばいいんです。何事も成果は遅れてやってきます。
ある日ふと立ち止まったときに、自分の後ろにできた道にはたくさんの経験と実績が連なり、大きな成果が積み上げられていることに気づくことでしょう。
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ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!