ホームページをつくるときに「ホームページ制作費」だけを見て予算を立てていませんか。そのホームページに「何をどんな風に掲載してどう伝えるかを考える」「適切に伝わる文章や写真等をつくる」労力や外注する費用は検討済みでしょうか。(写真 開店祝いのお花)
「素材はプロに依頼して、制作は自分でやります!」
新しくオープンしたお店のパンフレットとHPをつくるための「企画立案」と「コピーライティング」のご依頼をいただき、打ち合わせに伺いました。
「企画立案」は、ホームページでいうと構成を考えてご提案します。
具体的には、掲載する情報をピックアップして整理し、メニュー名や見出しにすること。全体のサイトマップや各ページのフレームワーク(レイアウト図ですね)を考えること。
その前提には、ブランディング戦略があり、マーケティング戦略に基づいたものとなります。
「コピーライティング」は、商品・サービスをアピール・販売するための文章をつくることです。
当方で提案した構成と文章をもとにチラシやHPを作る作業は、製作費を削減するためにお客さまが無料のソフトやサービスなどを使って、自分で行うとのことでした。
低予算でホームページを作りたいと考えたとき、通常はホームページ会社等に制作を依頼して、メニュー(構成)や文章、写真を自分で用意する……とおっしゃる方が多いなか、限られた制作費をコンテンツ制作に優先する予算配分はナイスな判断!とにっこりしていまいました。
ホームページづくりはお弁当づくりに似ている?
なぜなら、お店や商品・サービスについて伝え、売上を上げるために必要なのは、ホームページやチラシなどの媒体に掲載されている情報が適切に伝わるかどうかだからです。
情報を適切に伝えるためには、構成が整っており、わかりやすく心を引き付ける文章や写真・イラストが掲載されていることがまず必要です。その適切な情報があってこそ、デザインや媒体の機能が生きてきます。
反対に、構成に不足があり、文章がメタメタ、写真が汚い……では、デザイナーがどんなに頑張っても、さまざまな機能が付加されていても、見る人に魅力を感じてもらい、売上アップにつなげることは難しいでしょう。
お弁当作りに例えるなら、構成企画は「お弁当に詰める献立を考える」、素材づくりは「ごはんやおかずを料理する」、ホームページ制作などメディアは「お弁当箱」という感じでしょうか。
お弁当箱にお金をかけて立派ものを作ってもらったとします。そこに盛り付けるお料理は自分で考えて作ったところ、献立のバランスが悪く、料理はまずい上に見た目も悪い……どうでしょうか。
反対にお弁当箱は安いのを買ってきて、献立はプロに相談して味つけや素材、調理法、彩りのバランスを考慮してバッチリ! プロに作ってもらった料理は見た目キレイでめっちゃ美味しい!……だったらいかがですか。
どちらのお弁当が商品として満足度が高いでしょうか。※もちろん理想は、素敵なお弁当箱に美味しいお料理なんですけどね。
というわけで、私はホームページ制作の際、「コンテンツ制作費」も予算に組み込んでおくことを強くオススメしています。
ホームページの成功を大きく左右する「コンテンツ」
「コンテンツ」とは、WEBや紙などの媒体を通して伝えられる情報内容を指します。「文章」や「写真」「映像」「図」などを「デザイン」して作ります。
コンテンツ制作のプロというと、編集者やライター、デザイナーなど。これだってホームページ制作同様に、プロが存在し、プロに依頼することが可能な分野です。
しかし、予算を抑えてホームページを作ろうとすると、これら「文章」などの素材づくりや構成企画を「自分たちで何とかします」として、ホームページ制作をプロに頼むと言う方が多かったように思います。
あるいは、素材の準備も「ホームページ製作費」に含まれていると思われがちです。
「ホームページ制作費」は、素材がある状態からの制作費
以前のお客さまに、ホームページ制作者が作成した(おそらくサービス?)文章を見て、「ちゃんとできてこない」とお困りになりご相談いただいた方がいます。
この製作者の方を「安く作ってくれる」と紹介されたそうです。お話を伺うと、製作費の中には構成企画や文章作成費、デザイン提案費は費用に含まれていないようでした。(「こういうの作って」と頼まれたようにつくる方だったのですね)
お客さまの思いとしては「構成を自分で考えたり、素材をつくったりできないからプロに頼もうとしたのに」……結局、当方に構成とデザイン方針(色のトーン、フォント、テイストなど)の企画とコピーライティングを依頼されました。
このように顧客側は、構成企画や素材づくりもしてもらえるものと思っているのに、ホームページ制作会社から「メニューと文章・写真をください」と言われて「そんなの聞いてない!」となる行き違いの例は、何回か聞いたことがあります。
コンテンツ制作費を確保しておこう!
ただ一般的に「ホームページ制作費」というと、素材がある状態でそれをWEB上で適切に表示するよう構築してもらうことへのお代です。
制作会社によっては、マーケティング政略の相談を受けたり、素材づくりから請け負ったりところもありますが、その場合は製作費が高めか、別料金がかかる場合が多いことでしょう。
ちなみに先の例とは反対に、ホームページ制作会社さまから「先方が準備した素材をもとに制作しようとしたら、文章がポエムか暗号のようで、何をどう配置していいか分からなくて困っている。林原さんにヒアリングしてもらい、情報を整理して、掲載テキストにまとめてほしい」というご相談をいただいたこともあります。……文章が苦手な(かつ自覚がない)お客さまだったのでしょう。
こうしたことを踏まえ、低予算でホームページをつくりたいときには、文章、写真、サイト制作など、どこに高品質を求めるのか、どこがDIYできるのか、自分の得意分野・不得意分野とも照らし合わせて考えないといけませんね。
例えば、写真が高品質なら他が多少劣ってもサイトがかっこよく見える…といったことはよくあるので、よい写真がないなら、これを機にプロのフォトグラファーに撮影してもらうのも費用対効果が高くオススメです。
また、幸いなことに、今は無料でデザインがある程度整ったホームページを作れるサービスがあり、知識のある方なら自分でサイトを作ることも以前よりずっと簡単になりました。
何を隠そう、この林原商店のサイトもWordPressで自作したものです。(文章はすべて自作。写真はほとんど自前で一部フリー画像です)
サイトの作り方はネット上で調べたり、商工会さんに相談したりすれば、ある程度解決できます。しかし、あなたのサイトに何を書くかの正解はそうした方法で見つけることができませんよね。
ネットで見つからないオリジナルコンテンツづくりこそ、プロへのオーダーメイドがオススメです。
もしも、サイトの構成を考えたり、お店・会社や、商品・サービスの魅力を適切に伝える文章・コピーを作ったりすることに自信がないなら、そこにこそ費用をかけてプロに依頼してみてはいかがでしょうか。
※この記事は、ホームページ制作のお仕事を貶める意図はありません。高品質・高機能なサイトはプロに依頼することをオススメします。林原商店も高品質・高機能なサイトを作ってくださる制作会社・プロの方々におおいに助けられております!
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