誰にでも苦手なことや短所と思われることがあります。そういう部分は克服するよう努力するのも大切ですが、私は無理して克服するより、それが目立たなかったり、活かせる場に身を移すことをオススメしています。
苦手や短所の克服は負担が大きい割に質が低い
私が苦手・短所の克服をオススメしない理由は以下の通りです。
1、すごく労力がかかる
苦手なことができるようになるのは、練習や鍛錬、精神的な苦痛が伴います。
それがやりたいことなら、前向きに努力できますが、やりたくないことや無理!というくらい苦手なことだと、辛さがまさります。
2、失敗続きは辛い
うまくいかないことばかり続けば、自己肯定感が下がり、元気が出なくなってしまいます。
3、うまくはなるのは更に大変
苦手だけどいやいややることの品質やレベルは、それが得意で息をするようにできる人、それが大好きで寝ないでやっても楽しいような人には追いつくのが大変。
その程度のことのための努力するなら、自分の得意を伸ばして、苦なく成果を目指すほうが楽しいように思います。
私の大の苦手が際立つのは「大雪の日」
例えば、私の苦手や短所には以下のようなものがあります。
- 寒さ(超冷え性のため、スキーや雪中ウォーミングも行けません)
- 同じ作業の反復(だいたいミスします)
- 重いものを持つ(腰痛持ちのため、10kgのものを持つと痛い!)
- 自動車の運転(白内障やレーシック手術の影響で、特に夜の視力が悪い)
- 睡眠不足(仕事の質が低下。甚だしいと熱が出て寝込みます)
- 子育て中の母親として、家事や子ども対応の時間が必要(仕事100%とできない)
こんな私の短所がすごく目立つのが、「大雪」です。
大雪の前における私の無能っぷりときたら、情けない限りです。
大雪の日は、まず寒くて、泣くほど辛い。また、重いものを持つ反復作業(雪かき)が発生して、腰が痛い…。
主婦として自宅を雪かきしたり、子どもたちが小さいときは登校のサポートや濡れて帰る子どものケアもありました。
一方、一般的に大雪の日は、雪かきのために会社に早くつくことが求められます。
が、子どもが小さいころは「保育園の送迎がいつもと同じ時間なので行けません」などと戦力外なこともありました。
早起きして(睡眠不足)雪かきし、下手な運転で怖い思いをしながら移動。たいして雪を運べなくても寒い中で雪かきして、手も足も冷えて痛くて泣きそうな気持ちになります。
そして夕方、帰宅しようとしたらスタックで車が立ち往生。なかなか車が進まないまま夜……とかだと、もう涙が出ます。
しかし、どんなに大雪が苦手でも、普通は「雪にハマったり、事故にあったりしたくないので、今日は家で大人しくしています」とは言いにくいものでしょう。
私もアルバイト先に「運転下手だから、今日は行きたくないのですが」と相談して「そんなのダメ」と言われたことがあります。(そりゃそうだ)
しかし、苦手な大雪でも、辛くないときがありました。
それは、編集プロダクションに勤めていたときのことです。
「遠くから通っても危ないし、時間が無駄にかかるだけだから、在宅で仕事を進めてくれればOK」と出社しないことを良しとしてくださいました。
それだと仕事がサクサク進み、気兼ねすることもなく、とてもありがたかったのです。※会社で雪かき、電話の取次などをしてくださったことにとても感謝していました。
今の自宅事務所の働き方も、天気予報を考慮して、大雪の日は朝イチのアポは避けるとか、内勤の日にあてるといった対処ができます。
「在宅勤務」ならたとえ大雪でも、私の苦手と短所が目立ちにくい。その分、本来業務をがんばれます。
そういう働き方を選んだのは、苦手なことが多い私にとって良いことだったと思います。
自分がラクで、自分を好きでいられる場所で過ごそう
大雪で苦手が際立つ私の例をご初回しましたが、苦手が何かは人によってことなります。
運転が苦手な人もいれば、苦手な人もいる。接客やコミュニケーション、パソコン業務、力仕事、数字、文章を書くことなどなどいろんな分野が考えられます。
もちろん、少し学んだり訓練したりしてできるようになることは頑張ればいいことですが、ほんとうにどうにもならないことは必ずあります。
努力したら何でもできるようになるなら、世間はみんな美男美女のお金持ちのスポーツ万能ばかりでしょう。努力ではどうにもならないことも、その負担や苦痛に対価が見合わないこともあります。
というわけで、何事においても、どうしようもない苦手や短所は克服するより、それが気にならないとか、それが長所に変わるような場に移ったほうが、自分も回りも幸せでは?と考えてみてはいかがでしょうか。
その場所は人によってことなります。
私の働き方に対しても、在宅勤務は孤独が辛いとか、家事が気になって効率が下がるという人もいらっしゃいます。
「大雪の早起き早出、会社の雪かき」だって、子育ては奥さんや両親など他の家族にお任せでき、寒いのが平気で、運転が得意な力持ちにとっては、たいした苦ではないことでしょう。
人とコミュニケーションをとるのが苦手という方は、私のコンサルやインタビュー、講師などの仕事を「大変そう」と言いますが、私は人とのやりとりが大好きなのでまったく気になりません。
では、人によって異なる「短所が目立たない、短所が長所になる場所」は、どうやって見つけたらいいのでしょうか。
それは、やはり自分の感覚です。
「なんだか辛い」「気兼ねや遠慮が多い」「謝ってばかりいる」「自分のことが好きじゃない」「自信が持てない」……そんなときは、身を置く場所が合っていないのかもしれません。
反対に、快適で遠慮せず振る舞いながら、自信がもてる、自分のことが好きでいられる場なら、ぜひそこで自分の得意なことを伸ばしていきましょう。
あなたが楽しそうに自分の力を発揮している姿を見て、周囲の人たちもきっと喜んでくれますよ!
メルマガ登録はこちらから
ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!