「女性創業者のためのブランディングセミナー&交流会」(富山県信用保証協会アイラーレ主催)で講師を務めさせていただきました。
女性の創業を支援する「アイラーレ」
今回のセミナーを主催、企画してくださったのは、富山県信用保証協会の女性支援チーム「アイラーレ」さま。
「アイラーレ」は、女性創業者や女性経営者等が気軽に相談できる窓口として発足。同協会の女性担当者が相談・支援にあたります。
「女性ならでは」「女性が女性を支援」などというと、「今どきそんな時代遅れな…」などと感じる方もいるかもしれません。(新卒23歳の私がそうでした…)
しかし、女性が働いたり、起業したりしようとすると、そこには「女性ならでは」の課題が確かに存在しているのが現実です。
良いか悪いか、そうあるべきではないことは別としてですよ。
その現実がある以上、女性ならではの課題を解決しよう!という問題意識はありがたいことだと感じます。
また、男性専門家の中には、女性起業家の女性向け商品・サービスを理解しづらいという方もいらっしゃるとか。
そういう場合、女性には女性支援者、女性の講師のほうがいいこともありますよね。
ちなみに、女性創業者が「子供と夕飯を食べられる働き方」を望んで、男性経営者から「そんな甘い考えでビジネスができるわけがない」と諭された…なんて話もときどき伺います。
「起業家・創業者や経営者が、家事・育児や家族のこまごま対応を担当しないといけない状況」など多様性を理解できない人も中にはいるということです。
というわけで、そういうちぐはぐな価値観がない安心できる環境でのセミナーや交流会は、とてもよい機会だと感じます。
ママ&創業バーテンダーのノンアルカクテルを楽しみながらブランディングセミナー
今回の会場は、魚津駅前のバー「ao to ao(あおとあお)」です。
場所がバーということで、受講生のみなさまはバーカウンターに着席。私はバーカウンター内という不思議な会場です。
「ao to ao」は会場になっただけではなく、オーナーバーテンダー・五代満美子さんには創業者の事例としてゲスト登壇していただくことになりました。
五代さんは私のブランディングコンサルのクライアントでもあり、コンサルを経て磨いたブランドについてもお話いただきます。
と、アイラーレスタッフの司会でセミナーはスタート。
アイラーレのリーダーからご挨拶。
こんなに女性ばかりのビジネスセミナーは珍しいですね。
私が20代の頃は、女性でビジネス…というと、男性みたいな格好をして男性のように振る舞う女性も多かったものです。
私も「女らしさ」を出すと「だから女は駄目だ」と言われかねないと、長い間、気にしていました。
しかし今回は、主催者・参加者・ゲストとも、しっかり仕事しながら、女性らしく美しく…を手放していないことも印象的でした。
創業者の事例紹介
セミナーは私と五代さんの創業・独立エピソードを交えつつ、自分の理想のお店やビジネスや働き方を実現することと、ブランディングの関係性を解説。
五代さんは3人の男の子、私は3人の女の子を育てています。
今回は「女性創業者」が対象ということで、「女性は家事・育児にかぎらず、仕事人以外の役割を果たす義務をもっている人が多い」という前提でお話をしました。
※そうでなくても、仕事一色ではなく、趣味や自分の時間を確保しながら働くほうが豊かだと、私は考えています。
家族の時間など仕事以外の時間を確保するためには、労働時間をある程度短くする必要がある。
短くしたいなら業務効率化と客単価を上げる必要がある。
単価を上げるならそれに見合う上質な商品・サービスが必要。
上質な商品・サービスにはその価値が伝わるブランディングが必要…というわけです!
自分らしさをブランディングで伝える
また、多くの商品・サービスがあふれる今、自分の商品が顧客から選ばれるためには、特長があり、それが伝えたい相手に伝わる必要があります。
そのときに大切なのは「その人(会社)らしさ」です。
その人(会社)が何を大切にしているかという価値観やビジョン・ミッション、その人(会社)ならではの特長やウリですね。
無理にキャラクターを作ったり、いい格好したり、盛ったり、偽ったりすると、それはどこかで伝わります。
その違和感は、不信感にも繋がります。不信感を持たれれば、普通は売れません。
無理しないブランディングには、それぞれの「らしさ」を活かすことが大切です。
そこで、後半では「自分らしさ」を考えるワークをしていただきました。
その間に五代さんは、ノンアルコールのカクテルを準備。
テキパキとした手さばきに、参加者もワークを忘れて、思わず写真撮影(苦笑)。
交流会は大盛りあがり
交流会では、先のワークで見つけた「自分らしさ」を踏まえて、自己紹介していただきました。
異業種交流会などの自己紹介タイムは「射水市でブランドプロデュースしている林原です。今日はよろしくお願います」程度で終わる方が多いもの。
しかし、今回は先にワークをしていたこともあり、自己紹介はみなさまお上手! それぞれの背景や思いも伺い、創業されるビジネスへの関心もお互い高まります。
そこに提供されたカクテルは魚津の朝採りの桃を使い、上には桃のシャーベットものった手の込んだもの。
スイーツは桃のパンナコッタと桃づくしです。「かわいい」「きれい」と盛り上がる女性陣(笑)。
美味しいカクテルとスイーツに交流会も盛り上がりました。
終了後のアンケートを見ると、「時間がもっと長いとよかった」というお声が何人もいらっしゃいました。講師冥利に尽きますね。ありがとうございます。
セミナー後は打ち上げタイム!
セミナーの後、参加者や協会のみなさまがお帰りになられてからは、五代さんの開店までお時間OKとのことで、二人打ち上げタイム!
クラフトビールで乾杯しました♪ こういう自由さが、独立の醍醐味ですね笑。(将来の保証がないんだから、今の自由くらいないと!)
五代さんとあれこれ語って、帰る前の「one for the road」は五代さんおまかせでアルあるカクテルをお願いしました。
でてきたのは、アブサンリキュールをきかせたグレープフルーツのカクテルです。
私が甘いカクテルや度数の強いカクテルが苦手なことをご存知なので、私に合わせて調整してくださるのが嬉しいですね。
蒸し暑い日でしたが、さっぱり爽やか。グレープフルーツの酸味にセミナーの疲れも癒やされました。
というわけで、とても楽しいお仕事でした。関係者、参加者のみなさま、ありがとうございます!
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ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!