競輪場の壁を彩る学生の作品
ドリームスタジアムとやま(富山競輪場)は、「ウォールペイントコンペinドリームスタジアムとやま」と題し、場内のコンクリート壁の装飾デザインを、数年前から富山市の富山クリエイティブ専門学校と協力して制作しています。
今年もコンペが同校内で開催。応募作品の中から、最優秀作品がコンペに参加した学生たちの手で施工されました。
実は我が家の娘はこのコンペで優秀賞をいただき、暑いなか、施工を頑張っておりました!
授賞式を見学し作品を鑑賞
2022年8月21日には、瑞峰立山賞争奪戦に合わせ、競輪場内で表彰式が行われました。
私もバイク練習がてら、表彰式を見に行ってきました!
表彰式では娘と友人たちの晴れの姿にドキドキ。
表彰台前は飲食テーブルになっており、まったく縁もゆかりもない方々も拍手してくださいました。
母としてとても嬉しく感じました。ありがとうございます。
コンセプトは「宝の地図」
最優秀作品である折田莉祐さんの「You are treasure hunter !」がこちら!
長い壁のカタチを生かした巻物仕立て。コンセプトは「宝の地図」とのことです。
富山県の真ん中にある富山競輪に宝箱があり、そこを目指そう!という意図だと、説明されていました。
競輪は選手も観覧者も頂点や一攫千金を夢見ていますから、競輪場にピッタリのコンセプトですね。
宝箱の中に、同競輪場のキャラクター「ライちゃん」がいるのも、関係者のココロをくすぐったことでしょう笑
また、「TOYAMA」の文字が立山連峰を連想させたり、茶色をベースにした色彩(原画は壁画と色使いが少し違います)が塗りやすそうだったりと、いろいろ考えたことが拝察されます。
優秀賞の方々の作品もそれぞれ工夫が見えました。
我が娘の作品は、彼女らしくバランスのとれた構図とかわいいキャラクター、きれいな配色(壁画で再現するのは難易度が高そう)で、私、とっても好きです(親ばかといってください笑)
企画の良し悪しを決める「コンセプト」(の言語化)
この作品はデザインも素敵ですが、何よりコンセプトがいいですよね。
コンセプトを上手に言語化できているところに加え、競輪場関係者の期待や、壁画職人さんの塗りやすさなど、大人への配慮が感じられるもナイスです。
私たちが、ブランディングツールを作ったり、デザインや商品、イベントなどを企画するときも、コンセプトを言葉にできて始めて評価されます。
コンセプトに対して、ふさわしいかどうかで判断されるのです。好き嫌いではなくて。
そのため、「この意図は……」という情報がたくさんあり(またはあえて削ぎ落とす)、それがふさわしいテイストで美しく表現されているものが、凝った、上質なデザイン・企画として対価をいただける商品になるんですよね。
……といったことを学生さんの作品を見て考えておりました。
なにかを企画するときは、まず言葉でコンセプトや目的を定義してから始めましょうね!
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ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!