個々のこころを尊重し、多様性を活かすことで自殺のない生きやすい世の中を目指す「とやまcocolo会」の「こころのサポーター養成講座2022」の第1回講座を開催しました。
「とやまcocolo会」の「こころのサポーター養成講座」
昨年から代表を務めている「とやまcocolo会」。「とやまcocolo会」では、個々のこころを尊重し、多様性を活かすことで自殺のない生きやすい世の中を目指し、「こころのサポーター養成講座」を企画・開催しています。
今年は新型コロナの流行中のリアル講座にもかかわらず、告知広告が出る前にHPなどからの申込みで定員オーバーし、募集人数枠を増やしました。コロナの影響で心の問題へ関心が高まっていることを感じます。
7月30日(土)には、第1回講座を開催しました。
まず、代表の私からご挨拶。リアル講座開催への気持ちや私が社会人になってから約25年間の心の問題との関わりを含めて自己紹介。
当会事務局で全体ファシリテーターでもあるダイバーシティとやまの柴垣禎さんからイントロダクション。
自殺はマイノリティゆえの生きづらさが原因となるうること、マイノリティは合計すれば多数派であること、生きる促進要因を増やせば生きる阻害要因を凌駕できることなどを解説いただきました。
私自身、マイノリティ要素は出そうと思えばたくさんあります。
失業、転居、離婚、シングルマザー、不登校、家族の病気、自分の怪我、非正規雇用、経済的不安などなど。
こうしたマイノリティ要素がいくつも重なることで、鬱病や自殺の危険性が高まるそうです。
しかし、私には「生きる促進要素」も多いんですよ。
将来の夢があり、やりがいのある仕事や趣味がある。家族や仲良しとの信頼関係があり、愛された記憶も楽しかった思い出もあります。
人間は基本的に成長し、社会はだんだん良くなっていくと信じていて、ライフスキルはそこそこあると思います。
こうした生きることへの促進要因が多いため、それなりに苦労をしても、まあまあ前向きに楽しく生きていけているのだなあと納得しました。
生きる阻害要因をなくす取り組みとともに、促進要因を増やすアプローチも大切です。
自分を疑う人は悩むけれど成長もする。不幸と幸福は両立する
小矢部大家病院の渡辺多恵院長からは「うつ病への理解と周囲の関わり方」というテーマでお話をいただきました。
導入部分は渡辺先生がお好きな朝ドラを精神科医視点で分析。時代とともに変化する人の関わり方やうつになりにくいタイプの人物像などを解説されました。
また、最近、研究が盛んな「幸福学」でわかってきた新しい知見も紹介されました。
研究でわかった「幸福になるための行動」は、これまで「うつ病の予防」とされてきたこととほぼ同じとのこと。
また、「幸福が頂点にあり、不幸はその下に連続してつながっている」という関係性ではないそう。
幸福は幸福度、不幸は不幸度がそれぞれ独立してして、「幸福の絶頂と不幸のどん底は、同時に存在しうる」ということでした。
確かに「不幸」といえる体験はあるかもしれない。しかし、そのことにより「幸せ」が訪れることがある…とこれまでの経験を思い返すと「確かに!」と納得。
また、自信満々でもなく、なにかと悩みがちな私には「自分を疑わない人は、悩まないし鬱にもならない。ただ成長もしない」という1節が特に印象に残りました。
渡辺先生、また新しい視点を教えてくださりありがとうございます!
休憩と交流はハーブの香りにつつまれて
休憩時には、毎年好評なハーブガーデン平田の金丸さんからハーブティーの出張サービス。
受講者同士の振り返りもタイムをたっぷりととっているのも、この会の特長です。
心の問題にひとりで向き合うと、孤独感のドツボにハマりがち。他の方々と話すことで、孤独感が癒やされたり、新しいものの見方を発見できることもありますよね。
参加者の皆さまのアンケートには、渡辺先生への感謝の言葉とともに、他の参加者への感謝の言葉も多く見られました。
コロナで人と直接会う機会が減っている今、だからこそこうした場が必要なのだと、主催者として実感しました。有意義な時間をありがとうございます!
今年の講座はあと4回。感染対策をとりながら、開催してまいります。
引き続きよろしくお願いします!
メルマガ登録はこちらから
ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!