大人になるとたまに3分間程度のスピーチを頼まれることがありますよね。そんな時、さっと話すことを考えたり、メモを見ずに話せたりするといいなと思いませんか。今回は講師歴8年の私が考える「3分間スピーチをなんとか乗り切るコツ」をご紹介します。
【一年間勤務した学校の離任式でご挨拶。職場仲間からも贈りものをいただきました】
まずは話す内容を考える
伝えたいことをひとつ決める
まずはこのスピーチを通して、1番伝えたいこと、つまりテーマを1つ決めます。3分程度のスピーチでしたら、1つで充分です。
終わり良ければすべて良し
次にスピーチの最後をどう締めるか考えます。
「終わり良ければ全て良し」とはよく言ったもの。スピーチも最後しっかりと終われば「いいお話だったなぁ」と記憶に残るものです。
反対に切り上げどきを見失い、ダラダラと話が続いたり、同じ話を繰り返したりして、聴く人から「あ、そこで終わっていいのに」のようなハラハラ感を与えるのは避けたいものです。
話の中心はおおまかに
基本的な文書の構成「初め、中、終わり」の「終わり」を決めたら、次に中を考えてみましょう。
中は 文章の構成で言うと、本題であったり、具体的なエピソードであったりします。ここ「おおまかに」決めておきます。
「おおまかに」とは、つまり原稿を書いて、1言1句を覚える必要はないということです。
いちいち原稿を書くと、準備に時間もかかります。
話し始めはどうしよう
中と終わりができたら、何から話し始めるかを考えましょう。
今朝見たニュースの話か、思い出話からか、いろんな方法がありますよね。
さあこれでなんとなく内容が決まってきました。
話す前の準備
原稿執筆&丸暗記をやめる
原稿用紙に書いてきたスピーチを読み上げるのは言うまでもなく、考えてきた原稿を丸暗記して来たんだなというスピーチもぎこちなくなりがちです。
いつもどおり話すには、原稿は丸暗記せず、自然に出てきた言葉で話すのが1番です。
メモは出来るだけ最小限に
とは言え、何も見ないのは不安ということもあるでしょう。そんなときは、手のひらに収まるような髪が付箋に、キーワードのみ書いておきます。そうすれば話す事の順番を間違えることはないでしょう。
そのメモも、どこまで見たかがわからなくならないよう、単語数は少なめがオススメです。
話すときのコツ
深呼吸で落ち着く
スピーチの前は緊張するものです 。緊張をほぐすためにはゆっくりとした呼吸が効果的。特に吐くときをゆっくり呼吸すると 気持ちが落ち着きやすくなります。
あいさつで惹きつける
場の雰囲気にもよりますが、スピーチをするときにまず「おはようございます」などのあいさつで始めるというのはいい方法です。
なぜなら、挨拶されると聞き手がこちらを見ます。あいさつを返してくれることもあります。
そうなると、聞き手に話を聞く準備ができます。また話し手であるこちらにとっては、話す前に ひと息ついて落ち着くことができます。
間をとる
緊張すると 話すスピードが速くなりがちです。ゆっくり落ち着いて話し、文章と文章の間「。」では、ひと呼吸置いて間を取りましょう。
間は長くなりすぎると不自然になるので注意してくださいね。
聞き手を見る
間を取った時には、聞き手の側をぐるりと見渡すのがオススメです。
よく緊張しない方法として、「聞き手を野菜だと思え」というのがありますが私はこれはあまりオススメしません。
それよりも、聞いている人を見渡して目が合う人、しっかり聞いてくれている人を見つけた方が、緊張はよほどほぐれると思います。
その人にだけ話しているような気分でいれば、無駄に緊張しすぎることはないでしょう。
完璧でなくてもいい
私たちがスピーチで緊張するのは、自分の実力以上に自分をよく見せようとしていたり、完璧にやりこなそうとしているせいであることが多いものです。
今あなたが求められているのは、スティーブジョブスの伝説のスピーチのように、誰かの 人生を変えてしまうような感動的なスピーチではありません。
そんなに気負わず、完璧を目指さず、いつもの自分のまま、話せば大丈夫です。
多少かんでも、とちっても、自分が気にするほど誰も気にしていませんよ。気楽に話してみましょう!
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