「ブランディング」というと、顧客や顧客候補への見せ方と考えがちですが、社員やスタッフなど内部への見え方も同じように大切です。
「外向き」と「内向き」のブランディング
ブランディングは、その方向性によって2種類に分けることができます。
1つは従来的な、顧客や社会全般に対するブランディングです。
もう1つは 、社員やスタッフに向けて行うブランディングです。これは「インターナルブランディング」または「インナーブランディング」と呼ばれています。
昔から行われていた「インターナルブランディング(インナーブランディング)」
社員やスタッフなど組織の内向きに行う「ブランディング」というと、何か特別なことのように感じられるかもしれません。
しかし、そんなとこはありません。
従来から日本の企業でよく行われてきたことも含まれます。例えば、社内報の発行や社内研修といった活動も、インターナルブランディング(インナーブランディング)の方法の1つです。
社内向けブランディングが重要な理由
いくらかっこいいログを作っても、いくらかっこいいホームページを作っても、社長が高い志を発信したとしても、それを台無しになることがあります。
それは、お客様と直接関わるスタッフが企業理念を理解しておらず、働く意識も低く、電話対応や接客の態度が悪い…といったケースです。
また、退職したり、帰宅後のスタッフが 家族やご近所の人たちに「うちの会社、ほんっと最低!」と話していたらどうでしょう。
さらに、経営者や社員の家族が友人などと、「夫は会社では立派なこと言ってるけど、家では最低よ」とか「ママの会社は、きれいごと言ってるけど、ほんとブラック。ママかわいそう」などと話していたらどうでしょう。
地域におけるマイナスブランディングであることに、間違いはありません。目の前の敵と戦っていたら、後ろから刺される感じですね。
経営者としては、「従業員の意識が低くて…」「優秀な人材が採用できません」と言いたくなるかもしれません。
しかし、それは意識や優秀さの問題ではなく、インターナルブランディング(インナーブランディング)が十分でないだけかもしれませんよ。
外向き・内向きのブランディングを連携
社内報づくりや研修など、従来の手法に加えて、近年、注目されている社員・スタッフ向けのインターナルブランディングの方法の1つが、スタッフがチームを作って、組織のブランディングに主体的に取り組む活動です。
どのようなメリットがあるかというと、社員が意見を出し合って、外向きのブランディングを行うことで、結果的に内向きのブランディングにもつながります。
社員・スタッフが主体的にブランディングに関わることを通じて、スタッフも経営戦略を理解し、目標を意識して心ひとつに働く社内風土を作ることができるからです。
それがさらに、製造の品質や顧客からの問い合わせ対応、店員の接客対応などの質が向上につながり、外向きブランディングが更に強化されるという好循環を生み出します 。
内向き・外向きのブランディングを同時に行い、社員の意識も高まるという相乗効果つきです。
取り組むタイミングは、ホームページを作る(リニューアルする)、ロゴや会社案内を作る、といったタイミングがよいでしょう。
「企画の仕方が分からない」「客観的に見られない」「スタッフの発言を引き出せない」といった場合は、私のようなブランドプロデューサーや編集者などと一緒に取り組むのがオススメです!
【この日はこんな感じで、Zoomでのブランディング会議でファシリテーターを務めさせていただきました】
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ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!