人前でスピーチすることに苦手意識はありますか? 私も以前は苦手で、今もそれほどうまくはないものの、今は怖いとは思わなくなりました。それはある程度のコツを学んで身につけたからです。
【初めての講師を務めた授業でいただいたアンケート】
意外に多い人前で話す機会
「スピーチ」というと、社長や政治家といった一部の人のものだと考えていませんか。
しかし、スピーチの機会は意外に多いもの。
PTA役員の挨拶、結婚式で父親として、会社の朝礼で3分間スピーチ、宴会の乾杯の挨拶などなど、普段の生活の中にもよくあることです。
経営者やフリーランスなら、講演やセミナーの講師を頼まれこともあるでしょう。
そんなとき、「話すのが苦手なので」と後ずさりするよりは、さらっとこなせたほうがいいとおもいませんか。
私も昔は人前で話すことに抵抗感はありましたが、今ではセミナーやちょっとしたスピーチは下手なりにこなせるようになりました。
それは、スピーチをするときの原稿の作り方や話すときのコツを知ったからです。
スピーチの準備
構成を立てる
スピーチの前に、話すことの構成を立てましょう。
まずは自分の一番伝えたいこと(テーマ)を決めたら、話すネタを箇条書きし、それぞれの情報を話す順番に並べます。
以下に構成の型の一例を紹介します。
初め・中・終わり
小学校で習う構成がこの「初め・中・終わり」です。以下のように構成を立てると考えやすいでしょう。
- 初め…導入 何について話すか
- 中…具体的な説明
- 終わり…全体のまとめ
PREP法
ほかには、主張や意見を述べて聞き手を説得・納得させたいときは、「PREP法」とよばれる構成が便利。
PREPとは、以下の内容をこの順番で述べていく方法です。
- Point –結論(主張)
- Reason –理由
- Example –具体例
- Point – まとめ
事例紹介
聞き手に何かを紹介して、よいと思ってもらいたい、感動を感じてほしい…といった場合は、異なる特徴をもつ事例2つ(それ以上も可)を並べる手もありますね。
- 全体像
- 事例1
- 事例2
- まとめ
慣れないうちは全文書いてみる
私も今では、話す内容は覚えていくか、キーワードのメモだけで話すこともあります。
しかし、初めからそうだったわけではなく、初めての講演では全文を文字原稿とし、「(全体を見渡す)」のようなト書きまでいれた原稿を持参して話しました。
読み上げているだけで、聴く方の反応を見て内容を変えるようなゆとりもありませんでしたが、それでも、話す内容を決めて何度もリハーサルしたことは、ものすごい安心感につながりました。
慣れれば、メモ程度で話せようになります。
文字原稿を作るときのポイント
文字原稿をつくるときは以下のことを注意しましょう。
- 1分間300字(音)が目安。詰め込みすぎないように
- 1文は短く。単文(1文に主語と述語はひとつずつ)を重ねる
- 使い慣れない難しい単語を無理に使わない。自分の言葉、あるいは簡単な言い回しとする
- 「3つの例を紹介します」のように、話すことを伝えてから、具体的に話す
- 説得力やオリジナリティをもたせるため、具体的な数値や例え、自分ならではのエピソードを入れ込む
話すときの注意
大きな声
スピーチは聞こえないことには始まりません。まずは大きな声で話しましょう。会場が大きいときは、後ろの席の人に聞こえるか確認してもいいでしょう。
聞きやすい雰囲気づくり
聞き手が聞きやすくなるよう、ユーモアを交えて場を和ませたり、ジェスチャーでイメージを伝えたり。
慣れないうちは難しいと思いますが、反応のいい人を一人見つけて、その人の反応を見ながら話すと、聞く人の反応に応じた話し方ができるかと思います。
大事なことは強調
大事なことを話すときは、強調します。強調する方法には以下のようなものがあります。
- 大事なことを話す前に間をとる
- ゆっくり話す
- 繰り返す
- 言い換える
一番伝えたいことが伝われば成功
スピーチをするときには、一番伝えたいことや目的があるはずです。
その伝えたいことが伝われば、多少のミスは気にする必要はありません。※だれもそんなの覚えていません笑
人前で話すのは苦手な人が多いだけに、「苦手ではない」というだけでも、いろんな場面で周りを助けることもできます。
セミナーや講演をサービスメニューに加えることだって可能です。
「人前で話すのが苦でない人」や「スピーチ上手」になって、あなたの活躍の場が広がっていきますように!
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