コーチングでは、「ゴール」「目的」「目標」を設定します。それぞれの定義と目標の立て方についてご紹介します。
【2,014年、海老江海浜公園で開催されたトライアスロン射水のゴール】
「ゴール」「目的」「目標」は別々のもの
私たちは、何かを目指す時、「〇〇をしたい」というふうに目標設定をすることがよくあります。「やりたいこと」から目標を考えるのですね。
コーチングでは、「やりたいこと」だけでなく、「ありたい姿」や「なぜそうなりたいのか」も明確にしていきます。
なぜなら、私たちが本当に望んでいるのは、「やりたいこと」の先にある「ありたい姿」だからです。
この「ありたい姿」に「いつなるか」というのが「ゴール」です。
では、「目的」はなにかというと、「なぜそのゴールを達成したいのか」という理由になる事柄。
「目標」とは「ゴール」を達成するためにとる行動のことを指します。
「的」が「まと」であり、「標」が「目じるし」を意味することを覚えていると、区別が分かりやすいですね。
マラソンやトライアスロンでいうと、
ゴール「○分で完走する」
目的「ランニング仲間と喜びを分かち合いたい」「かっこいいところを子供に見せたい」
目標「○分で完走するための、大会までの練習メニュ-」「 途中の追加タイム設定」
……こんな感じでしょうか。
ゴールや目的をどう設定するがまずは重要。その次に、具体的な目標設定です。
ゴールを達成するための強い思いを目的として自覚することで、目標達成に向けたモチベーションも上がります。
「目標」を考える質問いろいろ
目標はゴールを叶えるために必要なプロセスを細分化し、少しがんばればできるくらいのものを設定します。
実際の行動につながる目標を考えるてもらうため、コーチは質問の仕方を工夫します。
広げる質問
「〇〇だからできない」という制約を外したり、「他には?」と質問したりして、考えられるかぎりのアイディアを出していきます。
例えば……
- 予算関係なしなら、何がしたいですか?
- 他にはありますか?
- さらにその先には、どんな未来を描いていますか?
といった具合です。
絞る質問
目標とすることのアイディアがたくさんでてきたら、まずどれから行動に移すか考えてみましょう。
- 特に叶えたいものは?
- やろうと思ったらワクワクしたことは?
- 最初に叶ったら嬉しいことは?
具体化する質問
ひとつのことをやると決めたら、その目標が達成できたとどうかを判断するため、目標を定量化します。このときは、5W1Hの質問で、数値と実施する期間を設定しましょう。
また、SMARTの法則を意識するのもオススメです。
SMARTの法則とは、
- Specific:具体的
- Measurable:計測可能
- Achievable:達成可能
- Relevant:(目的やゴールとの)関連性
- Time-bound:期限が明確
のことです。
こうして具体的に目標設定すれば、達成と未達の判断も明らかなため、改善がしやすくなります。
良い目標は良い行動を生み出します。目標設定のご参考まで!
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