富山市浜黒崎に蕎麦と日本茶の「松濤庵」がプレオープン。早速立ち寄らせていただき、時間がゆっくり流れる空間を堪能させいただきました。
前田薬品工業創業者の邸宅跡の茶室「松濤庵」
「松濤」とは、松の梢を渡る風の音を波の音に例えた語。
その名の通りに、駐車場に降り立った瞬間に、爽やかな浜風を感じる場所に「松濤庵」はあります。
住所は、富山市浜黒崎242です。
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この松濤庵について、公式FBページでは、以下のように紹介されています。
前田薬品工業(株)の創業者 故 前田實の邸宅が大火事で全焼してしまった後に、故人と奥様の強い想いで真ん中に大きな松の木を望む日本庭園にポツンと建立したお茶室。
十数年の時を経て、蕎麦屋をお茶室のお隣に造りました。故 前田實が存命の頃は日々紳士淑女が集まる社交の場、また高き志を共にした仲間が語り合い研鑽した場所。
今ここに新たな息吹が吹き込まれます。
富山の海から松林を抜けて心地よく吹き抜けるそよ風を感じながら日本庭園を眺め、ごゆっくりとお蕎麦とお茶をお楽しみください。
営業日 :毎週月曜・火曜・水曜(当面の間)
営業時間:11時~14時半
※6月いっぱいは11時半からの第一部、13時からの第二部の完全予約制で営業させて頂きます。
茶室は将来的には、貸席としても利用できるようになる予定とのことです。
福井県産蕎麦粉を使った二八蕎麦
そば処は茶室の横に新設され、席は6席のみ。蕎麦を打つのは、ご亭主の前田圭一さんです。
福井県産の細挽きに粗挽きをブレンドした二八蕎麦をいただきました。蕎麦の真ん中あたりの部分をお使いとお伺いしたので、「挽きぐるみ(二番粉)」かと思います。
初めは塩で、次につゆにつけて、さらに生山葵など薬味も加えていただきました。
そばの香りや風味が感じられ、美味しくいただきました。
風が吹き抜ける茶室「松濤庵」
食後は隣の茶室に移動。
中に入ると、大胆な書が目に入ります。
これは、南砺市在住の書家・山根美幸さんが、このために書いた作品です。「濤」の一文字、かっこいい!
この席は、座椅子の背もたれを立山連峰に、テーブル真ん中のガラス部分を浜黒崎ほど近くを流れる常願寺川に見立てているとか。
1枚の木の板を半分に切り、切り口を外側にして、もともと外側だった部分にガラスをはめたテーブルは、ガラスから木が透けて見えて、なんとも神秘的。ずっと眺めていても飽きません。
また、こちらは庭を眺めながら、お茶の飲み比べなどを楽しめる席。
数年かけて整えたという日本庭園は、成和造園の布村義成代表が手によるもの。窓の外の庭園がまるで絵画のようですね。
この見事な日本庭園を眺めながら、抹茶と仲間との会話を楽しみました。
お茶菓子は初夏らしい琥珀糖。
薄茶もいただきました。
写真は取り忘れてしまったのですが、炉を切った茶室も隣にあります。
このような心地よいお部屋での心づくしのおもてなしと、淡交のひとときは最高の贅沢ではないでしょうか。
正式にオープンしたら、またぜひ訪れたいものだと思います。
参考
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