このたび、射水市の地域福祉計画をつくる委員会の委員に就任しました。3月下旬には市民アンケートが実施され、集まった意見を踏まえ年度末に計画が策定されます。
地域福祉計画とは
「地域福祉」とは、射水市からの資料によると…
地域社会における福祉の問題に大志、その地域の住民や福祉関係者などが協力して取り組んでいこうという考え方
です。
では、「地域福祉計画」とは何かというと、厚生労働省によると…
地域福祉計画は、地域福祉推進の主体である地域住民等の参加を得て、地域生活課題を明らかにするとともに、その解決のために必要となる施策の内容や量、体制等について、庁内関係部局はもとより、多様な関係機関や専門職も含めて協議の上、目標を設定し、計画的に整備していくことを内容とするものです。
とのこと。分かったようなわからんような。
ざっくり言うと、公的支援と地域づくりの仕組みを定期的に見直し、地域のみんなが幸せに暮らせる社会を目指す計画です。
地域福祉計画の策定については、平成30年4月の社会福祉法の一部改正により、「任意」とされていたものが「努力義務」とされました。
さらに、「地域における高齢者の福祉、障害者の福祉、児童の福祉その他の福祉の各分野における共通的な事項」を記載する、「上位計画」として位置付けられました。
私が住む富山県射水市では、平成23年に射水市地域福祉計画を策定。28年には改定をし、令和2年度には秋期を迎えます。
このため、新たな第2次射水市地域福祉計画が必要になります。連携して、民間の活動計画である「射水市地域福祉活動計画」(紛らわしい名称ですが「活動」がついて、より具体的に)も作られます。
法改正の背景としては、育児と介護のダブルケアなど、いくつかの分野がひとつの世帯(人)にかかることが増えたり、地域の繋がりが弱まるといった時代の変化があります。
こうした変化をうけて、公的支援は障害や育児、介護とそれぞれを「縦割り」対応するのではなく「丸ごと」対応に転換していくこと。地域では、多様性を認め生かして、それぞれの住民が居場所と役割をもって協力しあう地域づくりを目指すことが確認されました。
1回めの会合で概要を確認
今回私が参加するのは、この地域福祉計画を策定するための委員会の委員です。
委員は学識経験者や市民団体、社会福祉団体、行政関係者、市民代表ら18人で構成されます。
このほか、市や社会福祉協議会の職員さんで構成されたワーキンググループ・事務局が設けられます。
先日、1回めの会合が開かれました。ここでは委員長が選出されたほか、これまでの経緯や法改正の確認、今後のスケジュールなどが示されました。
今回、委員が集まって、私が気になったのは、若い方がほぼいないこと。
高齢者福祉や児童福祉など、30~40代の女性が関わることの多い分野かと思いますが、そのくらいの年代の女性は私だけかもしれません(全員に年齢を確認していないのでなんともいえませんが…)。
それだけ、福祉に関わる団体などで責任あるポジションは男性や高齢の方々が担っているということですよね。子育て中の女性の声が、社会に届きにくいというのは、こういうこともあるからか…と実感しました。
またもうひとつ気になったのは、平成23年に作られた地域福祉計画の目標設定です。
指標として示されている数値が「地域行事への参加度」「家庭教育に関する学習会・相談会の参加率」をはじめ、「~受講者数」「~会員数」と人数のものが多いのです。
地域行事や福祉団体などのイベントへの参加ノルマは、仕事をもつ母親にはしんどいもの。しかし、このような人数で評価されるなら、過去に「仕事を休んででも参加して」などと強く誘われることがあったのも納得です。
この点に対しては射水市も気づいていらっしゃり、満足度や稼働率など別の指標ももつ必要性を感じていらっしゃいました。
また、10年前からのズレ…という点では、市民のボランティア活動を推進することが地域福祉計画?と感じられました。
地域のボランティア活動の実質的なノルマは、ワーキングマザーやワンオペ育児中のママ、給料が低く残業や副業が必要な方など、人によっては大きな負担です。
市民のタダ働き推進に頼るだけでなく、福祉事業者やCSRやCSVに関心の高い企業などももっと巻き込めたらいいのではないかと感じました。
時
今後のスケジュール
今後は、市民の意見を反映するために、アンケートや懇談会、パブリックコメントの募集などが実施されます。
2020年
- 3月下旬~4月 アンケート調査
- 5月~6月 懇談会開催
- 7月 委員会
- 10月 委員会
- 12月 パプリックコメント実施
2021年
- 2月 委員会
- 3月 計画策定
アンケートにご協力を!
この3月に実施されるアンケートは、18歳以上の市民2000人を無作為に選び実施します。
前回の回答率は50%程度だったそうです。
こういうことに協力することが、自分たちの声を届け、社会をよくしていく第一歩です。アンケートが送られてきたら、ぜひ回答していただければと思います。特に若い人!
ではでは、私も年度末まで、精一杯つとめさせていただきます!
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