「できない」「無理」と諦めていることの中には、能力の差ではなく、道具や環境を整えればできることもあります。
私がタイヤ交換できる理由
富山の冬の始めと終わりの風物詩。それはタイヤ交換です。
11月の終わりごろから「もう、タイヤ替えた?」が挨拶代わりとなり、週間天気予報に雪マークが現れた週末にはオートバックスなどにタイヤ交換の順番待ちができます。
ちなみに我が家では、タイヤは自分で替えています。……というと、「すごい」と驚かれます。
しかし、私はそんなにすごいとは考えていません。なぜなら、タイヤ交換は道具があれば、けっこう楽にできるからです。
我が家には、車が好きな父が買いためた工具がいろいろあり、使い方も教えてもらえます。
すると、私のような力がない中年女性でも、さほどの苦もなく(タイヤをねじにはめるところが重くて1番大変)タイヤ交換が自分でできてしまうのです。
自分の能力が高いからできるのではなく、「便利な道具」と「いろいろ教えてくれる経験者」がいれば、誰でもできるということです。
「道具」を手に入れてできたこと
道具を手に入れたらできるようになることは、他にもあります。
ロードバイクを買ったから、トライアスロンができるようになりました(トライアスロンをするのに1番求められるのは、身体能力ではなく、ロードバイクを買う勇気だと思います)。
ウォーターウォーブン「ヘルシオ」やIH鍋を買ったら、お店でしか食べられなかった低温調理のメニューが簡単に作れるようになりました。
パソコンを買ったから、在宅勤務ができています。
我が家の高1次女は、液晶タブレットを買ったら、ペンタブを使っていたときよりも、デジタルイラストを上手に書けるようになりました。
除雪機があれば、ママさんダンプより雪が早くたくさん捨てられます。
いいカメラを買えば、撮る写真の質は上がります。
デザイナーは有料画像・テクスチャ、有料フォントをたくさん持っていると、いいデザインがつくりやすくなります。
……などなど、能力に差がなくても、道具を買うだけでできるようになることはたくさんあります。
なにかやりたいことがあるなら、自分には無理と諦めず、道具でなんとかならないか考えてみましょう。
個人の活動にも「設備投資」は必要です。
「環境」も整えれば、できることが増える
また、環境もできることの違いを生みます。
「道具」の使い方に詳しい人が近くにいれば、道具を使いこなすのが早くなります。
自分ができないことを、呼吸のようにラクラクやっている人を見ると「自分もできそう」と感じ、実際できるようになることが多いものです。
できない理由探しをするのではなく、「できていることはなにか」「どうやったらできるか」といった視点で一緒にものをみてくれる仲間やコーチがいれば、できることは増えるでしょう。
なにかしてもらったときに「ありがとう」と感謝してくれる人が回りに多ければ、その人たちのために「もっとうまくできたい」「できることを増やしたい」という欲求が起こり、結果としてできることは増えていきます。
やろうとしていることに反対する人と距離をおいたほうが、やりたいことをできるようになる可能性は高くなります。
こういった環境に、意識して身を置くことで、できることは増やすことができます。
何にお金と時間を使うか
道具を手に入れるにも、誰かに教えてもらうにも、コーチをつけるにも、お金がかかることもあるでしょう。
さてここで、「お金がかかるから、できない」と諦めてしまいますか。
しかし私は、「お金を出せばできる」は、難易度がむしろ低い選択肢ではないのかと思います。
なぜなら、世の中には、いくらお金をかけたところで、できるようにならないことだって、山程あるからです。
いくらお金があったって、プリンセス・プリンプリンの心は買えません。
時間の使いかたは、お金をかけなくても、心がけ次第でけっこう変えられます。
誰と一緒にいるかによって、できるようになる内容に違いがでるなら、「できる」的な環境にできる限り身を置くようにしたいものです。
お金は使っても稼いで貯めれば増えますが、時間は取り戻すこともできませんから、いっそう大切です。
手に入れるべき道具は買い、実になる時間を過ごすという「投資」で、やりたかった「夢」を叶えていくことが、「人生のやり残し」を減らし、悔いなく生きることにつながるのではないでしょうか。
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