ときどきはボランティアしている私。「ボランティアで引き受けること」「お金をいただくこと」には、基準を設けています。
ボランティアは「得意なこと」か「勉強になること」
私がボランティアで行うのは、「自分が得意なこと」と「勉強になること」で、かつ「お金をいただくレベルではないこと」です。
例えば以下のようなことは、ボランティアでやってきました。
- 留学生のチューター(生活や言語習得を助ける係)
- 日本語サポーター
- 日本語教師
- 小学校生向けハードルのコーチ
- 自転車イベントの走行リーダー(自転車愛好家として)
- トライアスロン大会の審判員
- 市のコンペの審査員(子育て世代代表として)
- 市の自転車活用協議会の委員(トライアスロン愛好家として)
- 掃除(中古住宅再生の勉強)
などなど。こうした分野に私は、お金をいただくようなレベルのスキルを持っていません。そのため、ボランティアでお引き受けしています。
かといって、ボランティアでなんでもお引き受けするわけではありません。私の経験や能力が多少は役に立てられることを、お引き受けしています。
ほかには、児童クラブやPTAなど、自分の子供も楽しませてもらっている活動は私も親として協力しています。
または、学びたいこと、身につけたい技術の勉強になることは、タダでもやらせてほしい!と立候補します。
反対に、「誰でもいい」「興味がない」「義理で」というものは、できるだけお断りしています。
例えば動員ノルマがあって頭数を揃えないといけない場合、他の人ができない(能力がない)からといって、できる誰かに押し付けられるようなものですね。
もともと「ボランティア」という言葉の意味には「自発性」が含まれます。「動員ノルマに義理で付き合う」のようなことは、私の自発的な活動ではないからです。
やる気のある方々の中に、やる気のない私が混ざっては、かえって迷惑でしょう。
限られた時間の中、やらないといけないこと、やりたいことはたくさんあります。
誰でもいいような内容で、興味もなく、さらに報酬もない活動に、浪費できる時間は私にはありません。
最初は波風が立つかもしれませんが、「あの人は、こういうのはやらない人」と認識されれば、声をかける人も指向に合っていそうなものに声をかけてくれます。
プロボノをするには、まだまだゆとり不足
「得意なことでボランティア」といえば、「プロボノ」があります。
プロボノとは、「社会人が自らの専門知識や技能を生かして参加する社会貢献活動」を指します。
アメリカで高額な裁判費用が払えない低所得者を救済するため、弁護士が無償でサービスを提供したのがはじまりです。
低所得者のために意義ある活動だとは思いつつも、私自身はプロボノにはあまり積極的ではありません。
理由は2つあります。
ひとつは、定価で払ってくださる方に対して、失礼にあたること。
支払ってくださる方すべてが裕福なわけではありません。コツコツ貯めたり、補助金を申請したり、何人かでお金を負担し合ってご依頼いただくこともあります。
同じサービスを相手の懐具合を探ってタダにしたり、定価にしたりでは、払ってくださっている方に申し訳がたちません。
持っている人から多くいただき、持っていない人には安価で…という「富の再分配」的な考え方もあるとは理解していますが、私が同じように値踏みされて、タダにされても、定価にされても、どっちにしても釈然としませんし。
ふたつは、まだまだ「お金」が必要な局面なこと。
会社員であり会社がプロボノを推奨している方、すでに子供が独立された方、家賃収入などで日々の生活費がまかなえる方なら問題ないと思いますが、私は中高生3人を育てるシングルペアレントです。
子供を一人前に育てるために、お金がまだまだ必要な立場です。プロボノはできる力のある方はアリかと思いますが、自分自身にそこまでのゆとりはまだないと感じています。
例外は、友達と家族ですね。履歴書や作文の添削、家庭教師など、いいように使われています笑
「タダでやって」と言う人はいる
ライターやデザイナーの業界でよく聞くのは、「ただでやって」と言われることです。
「気に入ったら報酬を払う」と言われることもありますし、「さっとやってくれればいいから」と「タダで」頼みたがる人もいます。
以前には、とある団体の30周年記念誌を「ひまな時間にさっと簡単に作ってくれればいい」と「タダ」のオファーをいただいたことがあります……。
「ひまな時間」とかないし!
「さっと簡単に」30周年誌なんて作れないし!
と驚きましたが、そういう発想の方はいらっしゃいます。
同じことをレストランで注文するときにもいってみてほしいと思います。いかにおかしいかわかるでしょう。
タダが嫌なら金額を示そう
本業でボランティアをしたくない方に、すぐにできる対策としてオススメしたいのは、ブログでもHPでもSNSでもいいので、どこかにメニューをアップすることです。
金額を書くことに抵抗感をもつ人もいますが、よく考えてみてください。私達はスーパーマーケットでもマクドナルドでも、商品の金額を見ています。
あなたのサービスに価格がついているのも当たり前です。
メニューがあれば、タダ働きの依頼をいただいたときに、
「それは私の本業(または副業)で、報酬をいただいているんです。詳しくはこちらのメニューを見てもらえますか? 発注いただけるときは、ご連絡ください」
といって、メニューへのリンクURLを送ればOKです。
払ってでも頼みたいと思っていた人からは連絡がくるでしょうし、タダ働きしてほしかった人は別の人を探すでしょう。
私も、ブログを書いていると、知らないイベントやお店について、「ブログで取り上げてください(タダで)」「Facebookでシェアしてください(タダで)」とメッセージをいただくことがあります。
私は自分がよいと思うものを紹介するときでも、それなりに時間をかけて調べて書いています。そのうえで、オススメしたいと感じたことを紹介しています。
そこで、取り上げてほしいというご依頼のために「お話を伺って取材して、紹介したいと思えば書きます。報酬もいただきます」というメニューを作り、対応させていただくことにしました。
現在、私お金をいただいて行っていることのメニューは、以下のようになっています。
ご参考までどうぞ。
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ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!