私が生きる上で大切にしている価値観に心身の「健康」があります。健康を保つことについて調べるほどに、今の日本の普通のビジネスマンは仕事のための時間が長すぎると感じます。
なぜ健康が大切か
「健康が大切」と言われて反対する人はほとんどいないと思います。
健康でなければ、なにかをやろう!という元気が出ません。
仕事や家事のパフォーマンスは下がり、遊ぶこともできなくなってしまいます。
自分が心身の健康をなくすことで、家族や職場に大きな迷惑をかけることになるでしょう。
お金持ちも最後に大事にするのは「健康」とよく言います。アップルウォッチが生まれたのは、スティーブ・ジョブズの健康への思いから…とも言われます。
では、「日々の生活で、健康維持をどんなふうに心がけていますか」と質問を変えると、多くの人は「わかっていても、なかなか…」となる印象です。
あなたは、いかがですか。
健康の源は「運動」「休養」「栄養」
健康的に生きるために必要なことは、なんでしょうか。
そう、「運動」「休養」「栄養」ですね。
「わかっていても、なかなか…」という人は、この、「運動」「休養」「栄養」のための時間をとったり、手間をかけたりできていないということでしょうね。
なぜかというと、「運動」「休養」「栄養」には、案外時間がかかるからです。
では、どのくらいの時間がかかるのでしょうか。
健康維持に必要な時間
「運動」
競技力向上ではなく、健康のために体を動かす時間と強度の目安をご存知でしょうか。
厚生労働省の「21世紀における国民健康づくり運動」は、成人について
「週2回以上、1回30分以上の息が少しはずむ程度の運動を習慣に」
としています。
運動は30分としても、その前後にも時間がかかります。着替え、運動場所までの移動、準備運動・整理運動、シャワー、髪を乾かす、着替えなどはトータル1時間30分というところでしょうか。
となると、運動には最低1回2時間程度かかることになります。
「休養」
休養といえば睡眠です。
日本人の平均的な睡眠時間は7時間30分ほどです。精神科医の樺沢紫苑さんは、睡眠時間が7時間を切ると精神疾患が増えるされていました。
そこで、ここでは、睡眠時間は最低7時間必要ということにしましょう。
また、布団に入っていきなり眠れるわけではありません。眠る前1時間程度は、パソコンやスマホから離れ、読書や家族とのたわいもないおしゃべり、ストレッチなどをするとよいそう。
純粋な睡眠時間に1時間のリラックスタイムをプラスして、8時間と見ておきましょう。
「栄養」
栄養は「食事」のための時間ですね。
食材の買い出しにかかる時間は、毎日ではありませんが、平均すると10分程度でしょうか。
食事をつくる時間が1食30分とします。
管理栄養士の柏原ゆきよさんは、内臓を鍛えるためにも、1食の時間はよく噛んで30分はかけるべきと勧めています。
そして、片付け10分とします。
すると、1日3食で買い出しから片付けまで、3時間40分かかることになります。
「排泄」「清潔」「身だしなみ」の時間も必要
生活するために必要な時間は、「健康維持のための時間」以外にもまだあります。
例えば「排泄」。おしっこは1日5回くらい、うんちが1回とすると、トータル30分くらいでしょうか。
また、「清潔」を維持するための時間もありますね。
疲労回復のためのお風呂は、15分くらい湯船につかるのがよいそう。そこに服を脱ぎ着したり体を洗う時間を含めると、トータル30分というところでしょうか。
洗顔は化粧を落とすことを考えると、1分はかかります。これを1日2回。歯磨きは1回3分を朝晩2回とします。すると、朝夜それぞれ5分程度。
衣類をきれいに保つための洗濯は洗って干すで10分くらい。日々の掃除で20分くらいと仮定します。
さらに「身だしなみ」を整える時間も必要です。ヘアセット5分、メイク10分くらいと仮定しましょう。オシャレな方なら、もっともっとかかる人もいらっしゃいますよね。
1日24時間から必要時間を天引き
では、ここまで紹介した時間をまとめます。
運動 2時間
休養 8時間
栄養 3時間40分
排泄 30分
清潔 1時間
身だしなみ 15分
トータルすると…15時間25分。脇目もふらず、話もせず、テレビやネットもチェックせず、モクモク取り組んでも約15時間30分かかるということです。
すると、残った時間は8時間30分。これが仕事など「日々の活動」に使える時間です。
勤務場所への移動や勉強のため読書、テレビなどでのニュースチェックも含めて、ですよ。
あなたの通勤時間を含めた仕事の時間が8時間30分を超えるなら、健やかに生きるための時間を犠牲にしている可能性が大きいといえるでしょう。
例え、「好きなことだから長時間勤務でも辛くない」という状況だとしても、健康維持に時間を使っていないなら、将来的には「健康」にしわ寄せがくるかもしれません。
仕事はどれだけするか
「活動」の8時間30分でやるのは、仕事だけではありません。
小さなお子さんがいてそのお世話に時間がかかっていたらその時間もここ。子供の宿題を見てやるならここ。思春期のお子さんとじっくり向き合って語り合う時間が必要なら、この8時間30分のうちに含めないといけません。
以上のことから、8時間労働の仕事についている人は、定時ですぐさま仕事を終えるべきとなります。
一般の従業員より短時間のパートタイムで働く人は、それで家計が経済的に充足しているなら、総合的に見てよい選択かもしれません。
また、フリーランスや経営者など、自分で自分の労働時間が決められる人も、意識的に8時間以下で仕事を終えられるようにしたいところです。
さらに言えば、先に挙げた所要時間はあくまでも最低限度のものです。
アイデアの源として、きれいなものを見たり、いい本を読んだり、映画を見る時間も必要です。
理想を言えば、人生の彩りとして、美味しいものを手に入れたり食べに行ったりする時間や友達や家族、仕事仲間とじっくり語らう時間、旅する時間もほしい。
こうした時間を先取りしたら、「仕事に使える時間」が8時間も残らない人も多いのではないでしょうか。
これが、「8時間労働でも長過ぎる」という理由です。
解決策は、仕事時間や通勤時間はできるだけ短くすること。そのうえで仕事のための時間は、短い時間で集中してサボらずしっかり働いて、時間あたり成果を上げることではないでしょうか。
仕事は限られた時間の中で、業務改善し、効率化し、生産性を上げて、希望する収益・収入を得られることを目指すのが、正しい努力だと考えています。
仕事にダラダラ時間かけることで、できなくなっていることがたくさんあることを自覚すべきです。
健康を失ってから健康維持のための時間をとってこなかったことを悔やんでも、時計は巻き戻せません。
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