国会図書館が、Webアーカイブ(WARP)に初めて「ブログ」を収集しました。ブログが、「現代社会における生の情報を記録する資料」と位置づけられた点が大変興味深いところです。
「ブログ」が「資料としての価値をもつ」
国立国会図書館が初めて収集したブログは、いずれもAmebaブログ内のブログです。
歌舞伎俳優の市川海老蔵さん、その妻で元フリーアナウンサーの小林麻央さん、片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんら42人のもの。
同館はHP内でブログに対して、以下のような見方をしていると書いています。
ウェブサイトの中でも、ブログはその書き手である個人やグループの「声」がより率直に、かつタイムリーに表現されるメディアです。
現代社会における生の情報を記録する資料として、それらを保存し、後世に伝える意義は大きいと言えます。
「ブログ」が「資料としての価値をもつ」「後世に伝える意義は大きい」と位置づけられたことを大変に興味深く受け止めました。
「資料」と言えばマスメディアの紙媒体
というのは、これまで書籍やコンテンツを作るときの「資料」といえば、マスメディアの紙媒体、すなわち新聞・雑誌・書籍、あるいは発表された論文などが主だったからです。
これらの媒体は、マスコミ各社や学会等の責任で、見識ある記者や編集者が情報を精査し、真偽を確認して発表してきたものとして、信頼を得てきました。
国立国会図書館の資料の収集も、もともと出版された紙媒体が中心です。
一方ブログは、個人の日記として始まり、 Web の特性上として書き換えもでき、編集者や出版社による編集や校閲も経ていないということで、資料としては一段下の扱いでした。
今まで書籍を編集する際も、「参考資料」としてウェブサイトは NG とされることもありました。
個人の発信への信頼性が高まる
ブログが「生の声を伝える資料」として扱われるということは、個人の発信への信頼性がそれだけ高まったということではないでしょうか。
私自身のブログを運営している身としては喜ばしく感じますが、一方でマスメディアの役割や編集の意味が、問われているとも感じます。
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ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!