選挙にいくべき理由とどうしても誰に入れれば分からないときの対策法

2019年4月7日は、統一地方選挙の投票日。なぜ選挙にいくべきか、どうしても判断がつかないときにどうやって選ぶかについて、ご紹介します。選挙には必ず行きましょうね。

目次

「選挙」にいくべき理由

選挙は民主主義の根底となる制度。投票は義務ではなく権利です。

日本でもかつては、一部のお金持ち男性しか投票ができませんでした。女性にいたっては、1945(昭和20)年にやっと参政権が認められました。

しかし、今はやっと手に入った権利を放棄し、投票に行かないひとも若い世代を中心に多くいます。

「いそがしい」
「めんどくさい」
「政治に興味がないし、分からない」
「自分の1票で何かが変わるとは思えない」

といった理由をよく聞きます。

私が聞いた中には、

「お米を切らしていたので買いに行ったら、投票時間がすぎていた」
(1日くらい外食や出来合いでも、うどんやパスタでもいいのでは?)

「投票場所が入り組んでいて、わかりにくいから行けない」
(地域のコミュニティセンターなどでは? ランチは山奥でもどこでもお店を探すのに…?)

というのもありました…。

しかし、「政治」とか「選挙」はそんなふうに「放っておいてもOK♪」という、あなたに無関係な出来事ではありませんよ。

「政治」は、誰かが困っていることを解決して、みんなが気持ちよく、幸せに生きる環境を整えること。

みんなが納得できる着地点を探り、みんなで収めた税金(消費税は子供だって払っています)をどう使うか決めるための話し合いです。

「選挙」は、私たちを代表して「こんな困りごとがありますよ」「将来はこんな世の中にしたい」「こんなアイディアもありますよ」と言ってくれるひとを選ぶこと。

選挙に行かないのは、「今の社会に不満はなく、将来どんな世の中にされても、それに従います。子供たちがどうなっても、まあ、かまいません」という意思表明です。本当にそれでいいのでしょうか。

こう考えると、選挙は誰にとっても身近だと思いませんか。

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投票しない理由…?

「仕事が忙しい」

期日前投票や不在者投票があります。

それでも「忙しくて投票できない」と広言するのは「私は時間管理のできない人間です」と宣伝しているのとほぼ同じ。または、よほどのブラック職場です。

タイムマネジメントについてもっと学ぶか、転職を考えましょう。

「自分の1票では何も変わらない」

という方には、「自ら議員(または首長)になる」という方法をお勧めします。

1票入れるだけよりも、影響力が格段に高まります。

「入れたい人がいないから選挙にいかない」

「食べたいものがそこにない」といって、餓死を選びますか? レストランでメニューにケチをつけますか?

自分で作る(立候補)気がないなら、そこにあるメニュー(候補)から、ベターな選択をするしかありません。

「よく分からないから投票しない」

この情報化社会です。「よく分からない」という言い訳は効かなくなってきました。まずは、Google先生に質問してみましょう。

候補者はホームページを開設し、SNSや動画などネットでも情報発信しています。発信されている情報を積極的にキャッチしましょう。

あちこちの公民館などで個人演説会を開催しています。行ってみましょう。

その気になれば、政策やひととなりを知る方法はあります。

それでも選べないとき

政策の違いやひととなりがよく分からないとしても、自分が立候補しないなら、候補者から選ぶしかありません。

どうしても選べないときは、例えばこんな判断基準で選んでみてはどうでしょう。

自分と似た属性のひと

年齢や性別、子育て経験など、自分と近い属性のひとは、自分と近い視点や問題意識をもっている可能性大。自分が感じてきた困りごとを解決してくれるのではないでょうか。

HPのほか、Facebookの個人ページ、Twitterなどをさかのぼってチェックすると、考えや志が(あれば)見えてきます。

若いひと

単純に考えて、10年後に亡くなっている可能性が高い年代よりは、50年後も生きている可能性が高い年代のほうが、将来を当事者として捉えられられます。

ちなみに、北欧・デンマークの国会議員の平均!年齢は45歳くらいです。上記の理由で、高齢候補は票が集めにくいそうです。

新しいことに取り組んでいるひと

これからは先の見えない時代です。変化も速い。

そんな時代を、センパイの指導に忠実で前例を守り…というだけで、乗り切れるとは思えません。

今まで「当然」とされてきたことに、自分が違和感をもてば「それはおかしくない? こうやったら、もっといいのでは?」と代案を示し、実行する力が必要でしょう。

新しいことを考え、挑戦しているひとを応援したいところです。

知っているひと

本来なら政策や志で選びたいところですが、それがよくわからない、または似ている(市議選や県議選はよくある)なら、「知っているひと」とか、「共通の知人がいるひと」はどうでしょう。

知っている人や知人の知人なら、意見を伝えられる機会が得やすいからです。

一般人の困りごとや要望は、政策提案のネタとなります。声を伝えやすいひとを選ぶのも一案です。

政治への関心が低いのは当たり前じゃない

2016年に視察したデンマークでは、中学生の社会科で政治と選挙について時間をかけて学び、民主主義社会の一員として候補者を選ぶための知識を得るとききました。

民主主義を支えるのは自分の1票であるという自覚から、選挙は平日に行われるにも関わらず、投票率は80%を超えるそうです。

開票は夜に行われ、家族・友人で自宅や飲食店に集まり、テレビ中継を見て盛り上がるそうです。(定番メニューは、ダメ政治家の象徴である豚肉の料理だそうな)

そういう状況を知ると、日本の政治教育の薄さや、一人前の大人の政治への無関心が、むしろ異常に思われます。

というわけで、4月7日は選挙にいきましょう!

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