年末に 家にある着物を整理して 今年に入ってから 普段のお出かけに着物を活用してみました そこで分かったメリットとデメリットをご紹介します 。
【初めての着物でお出かけ】
私のカジュアルきものお出かけライフ
第1回 黄八丈のアンサンブルで初詣(1月6日)
年末に着物を整理した時に「これは正月に着るといい」と勧められたのが、黄八丈のアンサンブルでした。帯は祖母が自分で手作りした半幅帯をあわせました。
もう一着、紬のアンサンブルがあり、そちらは中3次女が自分で着付けにトライ。一緒にお出かけする夢が叶いました。
とはいえ、このときは「美容ランジェリー」の着方の記憶が曖昧で、着るのになんと2時間もかかってしまいました!
こんな感じの襟を付けて着るのですが、これがわからなくなっちゃった。
また、寒さ対策も大失敗。
フォーマル着物ならたいていの場合、door to doorで送ってもらいますが、今回はカジュアルに自分で運転です。
この日は雪がちらつく寒い日でしたが、ストールも持っていかなかったので、駐車場から歩くときは袖や身八つ口から冷たい風が入り寒かった…。また、足元も足袋と生足ではとても寒くて、震えながら歩いておりました。
第2回 ウールの着物に絞りの羽織(1月18日)
帯はこれまた、祖母手作りの半幅帯です。
この日の着付けは、ランジェリーの使い方をマスターし、40分程度で完了。
仕事仲間とのランチに出かけましたが、汚さないように…と緊張しながら、いただきました。
前回寒かった反省で、ヒートテックのスパッツを履いたところ、とても温かくすごせました。
第3回 上代ちりめんの着物に茶羽織(1月19日)
帯は市販の半幅帯です。
この日はセミナーに参加しました。
着付けは30分ほどでなんとかなりましたが、髪のセットに苦戦。さらに駐車場が見つからず、遅刻してしましました。
が、走れません。
着物では、いつも以上にゆとりのあるタイムスケジュールか必要です。
先生や参加者の方々に「似合う」と言っていただき、ご機嫌でした。
第4回 紬のアンサンブル(1月20日)
帯はまた、祖母手作りの半幅帯です。
この日はセミナーの講師を務めさせていただきました。
連日着ているとさすがにスピードアップ。15分で着ることができました。!
第5回 紬の着物に一越ちりめん(蠟けつ染め)の茶羽織(1月23日)
帯は市販の半幅帯です。
この日は、仕事仲間とのランチと、気のおけない仕事仲間との打ち合わせ。
この頃になると、半幅帯なら15分。運転もなれてきましたよ。
第6回 お召と京鹿の子の茶羽織(1月25日)
この日は地元商工会さまのお招きで、セミナーの講師を務めさせていただきました。
スムーズに15分で着られるようになり、外出着として実用レベルです。
第7回 大島紬に茶羽織(2月6日)
この日はビジネス関係の交流会の新年会。地下駐車場つきのホテルだったので、自動車から会場への移動もらくらくです。
ただし、着物の活動のしにくさをは実感。とても美味しそうな料理が並んでいましたが、ビュッフェにガンガンせめていくって、着物ではやりづらい……。
なお、ココまでの7回の外出が、全て羽織つきなのは、祖母が多くの羽織を持っていたこともありますが、1番の理由はお太鼓を結ぶ名古屋帯の結び方をまだ身につけていないから。
着物を着るところまでは、だいぶスムーズになってきたので、次の課題は帯結びです!
外出して分かった着物のいいところ
家にある着物なら購入費0円
私の場合、着物は家にあったものを着ています。そのため、購入費はかかっていません。
毎回ほとんど違う服をきていますが、スーツやドレスを買い揃えていたら、けっこうお金がかかります。
着物はしょっちゅう買うものではなく、洗うのも毎回ではないので、案外経済的です。
アクセサリーがいらない
洋服でお出かけの場合は ピアスやネックレス、指輪にブレスレットなど、アクセサリーが必要です。
しかし、和装は基本的にアクササリーを付けません。これまた経済的(使いたければほかに使うパーツがたくさんあります)
アクセサリーの組み合わせに迷わないので、時間節約にもなります。
メイクがシンプル
和装のメイクは色を重ねて陰影を作るよりも、線で書くほうが重視のシンプルメイク。
メイク時間が、洋装よりはかからない印象です。
髪はアップにしておけば OK
毎回、髪を美容院でセットするのは大変。せっかくのカジュアル着物ですし、髪は自分で整えたいところです。
基本的に、髪はアップにしておけば OK。あれこれ迷うことがないので、ヘアセットの時間も意外に短くて済みます。
タイツが履けて温かい
私が着物で出かけた時期は冬場です。寒いので、物の下にはユニクロのヒートテックの厚手タイツを履くようになりました。
スーツやワンピースだと、こんなに厚手のタイツは NG です。着物のほうが、温かく過ごせました。
周りの人が親切になる
着物を着ていると、たとえカジュアル着物と呼ばれるつむぎ(デニムに相当)やウール(ワンマイルウエアに相当)であっても、
「ステキ~」
「お似合いですね~」
と会う方におっしゃっていただけます。
また、荷物を持ってくれたり、ドアを開けて待ってくれたりと、周りの方が何かと親切に。
今やっていることに集中できる
洋服なら当たり前のようにやっている
「運転しながらコーヒー」
「資料に目を通しながら食事」
みたいな「ながら」ができません。こぼすと大変だからです。
その結果として、いわゆり「マインドフルネス」な状態になれたと思います。
目立つ
これはメリットであり、デメリットかもしれまんが……目立ちます。他の洋服の方と区別して「あの着物のひと」と判別されます。
目立ちたくないなら、着物はオススメできません。
講師として登壇した時には、参加者のかたから「素晴らしいブランディング」とお褒めの言葉をいただきました。「忘れません!」ですって!
なお、心配していた「着物警察(「伝統」を立てに、初心者や現代的な着こなしに文句を付けるひと)」のような方には、現在のところ、出会っていません。
「普段」を着物で過ごすデメリット
活動量が減る
草履や雪駄って、歩くためのものではないですね。1日履くと、10センチヒールを履いたときのように足が痛くなりました。
駐車場からちょっとそこまでもおっくう。最寄り駅から自宅まで30分を歩くなんて考えられません。
カジュアル着物を着るシーンって、会食とか買い物とか、ごくごく普通の生活です。
それを歩かず、動かず済ませるなんて無理! 普段から、なるべく、早足でさっさかと歩くようにしている私は、けっこうなストレスを感じました。
なので、基本的に移動はブーツを履き、会場で履き替えていました。
スニーカーくらいガンガン歩ける、カジュアル着物用の靴がほしいです。
移動に時間がかかる
足元の不自由さと関わることですが、なにをするにも、着崩れを防ぐため、動作がゆっくりになります。遅刻しそうでも、草履では走れません。
所要時間をかなり多めに見積もる必要があります。
楽しいけれど移動しにくさがネック
靴にしても、時間にしても、「移動しにくい」ことが、私にとっては課題です。
今後、考えたいことは以下の通りです。
- 移動しやすさへの工夫
- 帯の締め方をマスターする
- フォーマルな着物も着こなす
着物ライフへの挑戦は、まだまだ続きます。
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