林原商店がブランディングや情報発信をお手伝いしている徳永食品さんのニュースをご紹介します。富山短期大学の学生さんの考案されたアイディアあふれるメニューを試食し、商品化に向けて講評しました。
富山短期大学食物栄養学科の卒業研究で「もつ」商品化
昨年秋から、富山短期大学食物栄養学科山岸研究室では、富山食肉総合センターで生産される「もつ」の活用と商品化に向けて、卒業研究に取り組んできました。
ことの経緯はこう。
2017年10月、富山短期大学食物栄養学科講師の山岸博美先生(管理栄養士/食育アドバイザー)の「さまざまな食材を知ることで、栄養士として幅を広げてもらいたい」という思いに答え、徳永食品の徳永勝久社長が研究室で講義されました。
徳永社長は、「もつ」の部位の特徴を紹介。栄養豊富ながら正肉に比べて捨てられがちな「もつ」を活用することで、食品ロス解消し、「命」を余すところなくいただこうと呼びかけました。
これを受けて、同研究室では卒業研究の題材を「食べやすいもつの調理法」に決定。学生たちと試作を重ねてきました。
徳永食品では、学生のアイディアを商品化することも視野に入れ、工場見学を受け入れたり、もつの扱い方などの情報や試作用のもつ素材を提供されたりしてきました。
山岸先生は、もつのなかでも栄養価が高いのに廃棄される量も多い「レバー」に着目。「鉄分が豊富なレバーを女性や子供、高齢者にもっと食べてほしい」とお考えでした。
学生さんたちは、レバーの臭みを牛乳で消し(ウィスキーなどいろいろな素材で臭み消し実験もしたとう)、食べやすくなるようトマトやリンゴを加え、手軽に食べられるレバーペーストを考案されました。
【レバーペースト(トマト入り<右>とリンゴ入り<左>)の2種】
インスタばえがテーマの「もつパフェ」?!
また、学生さんの柔らかな発想力が生み出した逸品が「もつパフェ」です。
「インスタばえがテーマです」と紹介されたのがこちら!
一見クリームなのはマッシュポテトです。ニンジンはキュウリの千切り、チーズを層にして、素揚げした白もつにチョコをかけた「チョコもつ」をトッピング。
【チョコもつ。柿の種チョコを彷彿するお味で、意外に美味しい】
甘くてしょっぱいおかず風パフェです! 狙い通り、しっかりインスタばえしてますよ!
山岸先生いわく「まずは、もつに興味を持ってもらうきっかけにと思って。それから、もつの可能性を感じてもらえれば」とのこと。はい、パフェにまでなるとは、モツの可能性をビシビシ感じました。
臭みがなくて、すごく美味しい!
学生の皆さまが試作を重ねてきたもつメニューについて、まずは説明。
緊張した面持ちで、試食する徳永社長の反応を見守る学生さんたち。ドキドキ。
ひとくち食べて、「これは、どちらも美味しいね」の言葉に笑みがこぼれました。
一安心されたのか、北日本新聞の記者さんからの質問にも、笑顔で答える学生さんたち。
「出来栄えは何点ですか?」の質問に、「100点満点です!」とはっきりご回答。
私も味見させていただきました。レバーペーストは臭みを感じないのはもちろん、リンゴやトマトの風味やニンニクのアクセントもちょうどよく、ほんとうに美味しくいただきました。
最後に、徳永社長から講評をいただきました。
社長にとっては、廃棄量の多いレバーの活用はここ数年の課題だとか。「予想以上に完成度の高いご提案をありがとうございます」と徳永社長。
その言葉を受け止め、満足感いっぱいの学生さんたちの表情が印象的でした。
学生さんたちは、これから卒論発表に向けて資料をまとめたり、スライドを作ったりするそう。いい発表になるよう、応援しております。この経験が学生の皆様にとって、何かしらの糧になりますように!
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