学生時代の後輩と2泊3日のドライブ旅行に出かけました。「なんにもしない自由」と「地元グルメ」を楽しむ旅です。2日目は朝から厳島神社に出かけました。
【厳島神社の大鳥居】
夜明けとともに厳島神社へ
福井を出て私たちの車は一路広島へ。久しぶりに顔を合わせた後輩二人と近況をひとしきり話し合ったあと、夜が弱い私は早々に休ませてもらいました。
アイマスクとマスク、耳栓をした姿はとてもかっこ悪いものですが、気のおけない仲間というのは、大変ありがたいものでございます。
数回の休憩を経て、2日目の未明2時30分ごろ、廿日市のJR西日本宮島フェリーの宮島口乗り場近くに到着。駐車場に車を停めて、運転してきた後輩たちも仮眠を取りました。
この日の予定は盛りだくさんなため、早朝から観光がスタート。まずは6時25分の始発便フェリーに乗って、宮島に向かいます。
切符を買って、乗り場に向かうとちょうど朝日が昇るところでした。海の向こうがほんのりと赤く、波は静か。とても幻想的な雰囲気です。
海に浮かぶ厳島神社も、さぞ荘厳で神秘的であろうと期待が高まります。
フェリーに乗っている時間は、ほんの10分程度です。ここに来るのは中学3年生の修学旅行以来。卒業アルバムのフェリーに乗っている写真は、ここであったかと、記憶が蘇ります。
かわいい鹿の親子がお出迎え
宮島側のフェリーの発着所に到着。
フェリーを降りたら、厳島神社まで数分歩きます。
通りはお店が立ち並びますが、まだ7時前ということで、まだどこも閉まっていました。
代わりに私達を親子連れと思しき3頭の鹿が出迎えてくれました。
厳島神社周辺では、アチコチでこんな鹿の姿をみかけました
憧れの大鳥居と御対面
厳島神社といえば、海に浮かぶ幻想的な大鳥居。朝焼けの中ではさぞや美しかろうとワクワクしながら足を進め、いよいよ鳥居が見えてきました。
アレ?? 水がない!
というか、こんなところで潮干狩りをするのは誰ですか??
そうだ、そうだ、海には干潮と満潮があるのだから、厳島神社にも水がないときもありますよね。聴いたことがあります。
「海に浮かんだ厳島神社」をイメージがしていたので、少しがっかりしましたが、この時間にしか来ることができなかったのだから、しかたない。干潮ならではの景色を楽しもうと気を取り直しました。
大鳥居近くまで歩いていけるのは、干潮時だけです。これはこれで、モンサンミッシェルみたいで素敵です。
うん、十分、幻想的。
フジツボの存在に気づき鳥肌
※苦手な方は、写真閲覧注意
本殿から鳥居の向こうの海に向かって、透明で清らかな水が流れていっています。
今も引き潮が続いているのでしょうか。いつもある流れなのか、飛び石で橋が作られていました。
ふと、私はあることに気が付きました。
そのぶつぶつ、フジツボですか?????
はい、フジツボです!!!!
……私はフジツボがとても苦手です。
「膝の皿にフジツボ」の都市伝説(ご存知ない方は検索してみてください)を知って以来、かなり怖い存在となったフジツボ。
近年は自分が「トライポフォビア(集合体恐怖症)」だと自覚したことで、ますますダメになりました。
トライポフォビアとは、小さな穴や斑点などの集合体に対する恐怖症を指します。男性で10人に1人、女性で5人に1人程度存在するんだとか。
蓮の花の穴を人の手や顔に合成する「蓮コラ」や草間彌生さんの作品もものすごく苦手。切り落としたエノキダケの根本もダメです。男性の10人に9人、女性の5人に4人は平気だと知ったときの衝撃ときたら。
というわけで、干潮の厳島神社に訪れた観光客の方々でもフジツボ、フジツボと騒いでいる人は皆無。私はフジツボを見ないように意識しながら、大鳥居の大きさを確かめに飛び石の橋を離れました。
大鳥居の根本の海につかっている部分は、海水で傷むのか、黒々としています。
少しずつ鳥居に近づいていくと、背中がぞわぞわ、腕にが鳥肌が立ってきました。まさか、あの黒々としたのは……
ぎゃーーーー、フジツボ!!!!!
もう、髪の先からつま先まで、全身の毛が逆立ちます。幻想的な厳島神社ってば……若干、涙目です。
根本は見ないように、鳥居の大きさを確かめ、そうそうに逃げました。
見上げた風景はほんとうに荘厳。なんで根本はフジツボなのかと悲しくなります。とほほ。
フジツボにお金がたくさん置いてありました(よく近寄れるとびっくり)。そんな方が多いようで、地面は貝ではなく、お金だらけでした。
厳島神社に参拝
鳥肌がおさまったところで気を取り直して参拝です。回廊や本殿はさすが国宝&世界遺産の美しさでした。
先程、引き潮の流れかと思った川のような水の水源は海底からの湧き水だと分かりました。
悠久の時を感じます(やっと落ち着いてきた)。
おみくじをみつけてひいてみました。
末吉とはいえ、それなりにいいことが書いてあります。でも、「けんなん」とは「剣難」? 刀傷ですか。どんな災いが、私を待っているのか。
参拝を終えた帰り際には、海の水が戻り、鳥居には近づけなくなっていました。
こう撮ると、イメージしていた大鳥居です。
ちなみに、ここは長女が好きなHey!Say!JUMPの伊野尾くんが記念写真をとった場所だそう(「伊野尾 厳島神社」で画像検索すると、記事の画像がヒットします)で、羨ましがられました。
なお、干満潮の時間は、宮島観光協会のホームページで確認できます。トライポフォビアの方は、確認してから訪れることをオススメします。
地元名物の朝食探しに苦労
厳島神社の見学を終えると8時頃。この時間になればモーニング的に飲食物を提供する店もあるのではないかと想定していた私たちは、帰りがてら朝食や軽食を食べられる店を探しました。
しかし、土産物や焼き牡蠣、ランチが食べられる店など立ち並ぶも、いずれも準備中でした。
いつもなら、もう勤務先で仕事をしているという後輩は、お腹がペコペコ。牡蠣か穴子の下準備と思われる時折香る浜焼き的な香りに「牡蠣が食べたい」と訴えます。
でも、探せど、探せど、どの店も閉店、または準備中です。
駅前にこれといった特徴もないコーヒーショップのモーニングを発見したのですが、お腹がすっかり牡蠣モードになっている後輩は
「こんな普通のものは食べない」。
腹ペコなのにお店をより好みして、気分はもう『孤独のグルメ』です。
朝食は瀬戸田レモンのアップルパイ
この旅で「名物しか食べない」と誓っていた私も、この選択には賛成。牡蠣は、この後向かう広島市で食べることにし、フェリー乗り場に戻りました。
しかし、腹の減りすぎは不機嫌のもと。コンビニで甘いものでも買おうかと思っていたところに、宮島口から駐車場に向かう途中、美味しそうな店構のパン屋さんを発見!
覗くと中で食べることもできる様子です。
「ここだ!」
と中に入りました。
すでにたくさんの種類のパンが並び、見つけました、ご当地グルメ!
こちらとコーヒーで、朝ごはんにすることにしました。
瀬戸田レモンとは、しまなみ海道が通る瀬戸田町のレモン。瀬戸田町は日本一の国産レモンの生産地です。
オーブンでほんのり温めたアップルパイが、ペコペコのお腹にしみました。
後輩たちもお腹が満たされご機嫌(子供か)。広島まで元気に運転してくれそうです。
イベントも盛んな厳島神社
今回は訪れた時間が早すぎて楽しめませんしたが、厳島神社やその周辺では、イベントもたくさん開催されている様子でした。
例えば、大鳥居の傍らに建つ広島経済大学のセミナーハウス「成風館」では、シャネルの新作発表会「シャネル祭り」が11月1日から11日まで開催されていたとか。
私たちが通ったときは準備中。いけなかったのはすごく残念でした。
ほかにも、フェリー乗り場前の広場では物産展のほか、「ギネスに挑戦」と小さなロボットが紹介されていました。
変わったイベントだなあと思って通り過ぎたら、週明けの朝の情報番組で紹介されていました。
あの小さなロボットは乾電池で動く「エボルタNEOくん」だったんですね!
それから、ちょっと前に放送されていた能の番組では、厳島神社の能舞台で舞われた「羽衣」が紹介されていました。
観光協会のホームページを見ると、年間を通じて、様々なイベントが厳島神社内やその周辺で開催されていることが分かりました。
今回の日程では早朝訪問するしかなかった厳島神社でしたが、ぜひまた、ゆっくりと足を運びたい。満潮のときに、グルメも楽しみたい、能も見たいと再訪を誓いました。
スポット・お店情報
※詳しくはホームページなどでご確認のうえおでかけください
厳島神社
住所:広島県廿日市市宮島町1-1
Tel:0829-44-2020
拝観時間:建物・季節によって異なる
定休日:年中無休
海辺の手づくりパン屋 エッフェル
ジャンル:パン
住所:広島県廿日市市宮島口1丁目10-6
TEL:0829-56-0611
営業時間:8:00~19:00
定休日:不定休
メルマガ登録はこちらから
ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!