ひとりで、自宅で、仕事していると「時間管理」が特に大事になってきます。私は「時間割り」をつくって毎日にゆるい規則性をもたせ、生活のリズムを整え、時間を有効利用するようこころがけています。
時間がルーズになりがちな自宅しごと
独立すると、決められた時間に出社する必要がなくなります。夜中まで働いても「もう、帰ったら?」と言ってくれる同僚もいません。
時間に無頓着に過ごしていると、仕事はあっという間に、夜や休日に侵攻を始めます。気がつけば、自宅ブラック企業状態です。
また、自宅しごとでは、家事をいつこなすかも自由です。立て込んだときになぜか、本棚の整理をしたくなるし、子供は「明日、縄跳びがいるから買いにいって」といいだします。
自由がきくと思って始めた在宅ワークのはずが、かえって思うように働けない。かといって、家事育児もはかどらない。自分の自由な時間もない…となりかねません。
時間割りを作って「自宅ブラック」から脱出
私もかつて「自宅ブラック」状態になったことがあります。しかし、今は比較的、時間をうまく使えるようになってきました。
試行錯誤するなか、効果的だったのが、自分だけの時間割りをつくることです。1日をいくつかのパートに分け、その時間に1番はかどる業務を配置します。
これまでにあれこれ模索の末、今の時間割りは以下のように落ち着きました。
0限 | 4:00~6:00 |
朝の家事 | 6:00~8:00 |
1限 | 8:00~10:00 |
2限 | 10:00~12:00 |
昼休み | 12:00~13:00 |
3限 | 13:00~16:00 |
4限 | 16:00~18:00 |
夜の家事 | 18:00~19:00 |
5限 | 19:00~21:00 |
6限 | 21:00~23:00 |
このように考えることで、不規則になりがちな子持ち自由業の生活時間帯を整えています。
では、それぞれの時限にやっていることや、気をつけていることをご紹介します。
それぞれの時限の使い方
0限 4:00~6:00
目覚まし時計は6時にセットし、この間で自然に目が覚めたところで起床します(2時以降に目が冷めたら、起きてしまうこともあります)。
目覚ましを4時にセットしない理由は、十分な睡眠時間を確保することと、睡眠サイクルに合わせてスッキリと目覚めるためです。
この時間帯は、家族が寝ていて、仕事の連絡もまだありません。誰にも邪魔されない時間です。
体重を測り、洗濯機を回し、髪を整え、おめざに日本茶を入れたら、この貴重な時間は「至急ではないけど大事なこと」に使います。
例えば、目標の見直しや計画立案などのひとり会議、経理、読書、ブログ執筆、走る時間が日中に取れない日が続いたときはゆっくりジョギング……などです。
なお、6時までに自然に目覚めなければ、6時まで寝ています。疲労の回復も「至急ではないけど大事なこと」だからです。
朝の家事 6:00~8:00
6時には子供たちも起きてきます。6時30分の朝ごはんまでに、朝食と弁当を作ります。
食事しながら1日の予定を確認し、食事を終えたらお茶をいれ、台所を片付けと洗濯物干し。次々と学校に出ていく子どもたちを見送りながら、掃除したり、庭から花を切って生けたりします。冬場はここに雪かきが加わりますよね。
1日中外出で遅くなる日は、夜ご飯の仕込みまで済ませます。
子どもたちに、1日をハッピーに始めてもらう大事な時間帯です。
1限 8:00~10:00
この時間は、基本的に内勤の時間にしています。なぜなら、この時間に外出の予定をいれると、ひとつ前の「朝の家事」の時間が、とても慌ただしくなるからです。
というのは、子供がいると、朝に急な発熱やら、雪かきやら、忘れ物やら、なにかと突発的ながはいります。また、トイレや洗面所が、子供に占領されて思うような時間に使えないことも。
つまり、1限に出かけようとすると、朝の時間がバタつき非効率なのでなるべく避けたい。
ちなみに、メールは基本的に、この時限から見るようにしています。
メールを0限に見ると、そちらの対応に意識をとられて「至急ではないけど大事なこと」をやりそこねることがあります。また、メールを読んだらすぐ返信したいのですが、早朝のメールを嫌がる方もいるためです。
そのあとは、原稿を書いたり、企画を立てたりと、パソコンに向かいます。内勤中は、電気鍋やストーブなどで夕飯の仕込んでおくことが多いです。
2限 10:00~12:00
朝起きてすでに6時間。気分はもう1日も半ば。内勤で肩がこってくるので、2限はなるべく体を動かす時間にあてています。
トレーニングにあてる時間は身体的には夕方がいいそうですが、私の場合、夕方に動こうとすると、仕事がずるずると遅くなってできなくなったり、疲れ果てて動けなくなったりしがちです。冬場は薄暗くなってくるので、出かけるのが一層億劫になってきます。
そこで、この時間に、走ったり、泳いだりして、一度リフレッシュします。日によっては、出かけたついでに、銀行回りやスーパー、図書館などのおつかいを済ませます。
「走る時間がよくありますね」と時々いわれます。時間をつくるためには、実のところけっこう無理しています。
というのは、いい仕事をしたり、人生を楽しんだりするためには、健康が何よりの資本だと考えているからです。
よいコンディションを保つことでよい仕事ができると考え、無理してでも「軽く汗を流す」時間を取るようにしています。
出かけるほどの時間が取れない日は、数分でも時間を取り、腕立て伏せや腹筋運動などをしてリフレッシュします。
外でしっかり体を動かしたら帰宅後にシャワーをしてさらにさっぱり。
ここでうまくリセットできると、午後から元気にゆとりをもって過ごせます。
昼休み 12:00~13:00
昼休みは、日によってはランチミーティングです。ひとりのご飯は、食品ロスをなくずべく残り物のお片付けが基本。弁当のおかずが冷めても美味しいか、取り分けておいて検食もします。
起床してからすでに8時間。この時間になると、疲労が少し出てきます。そこで自宅事務所にいるときは、食後に20分間の昼寝タイムをとります。
短い昼寝をすると、頭がスッキリします。自宅しごとでない方も、環境が許すならオススメです。
3限 13:00~16:00
昼食後の内勤は眠くなりやすいので、打ち合わせやセッションに向いています。外出の予定はなるべくここで入れます。
3限が3時間と他の時限より長いのは、身支度と移動の分のゆとりをみているからです。
4限 16:00~18:00
この時間は、先方のご都合に合わせ、打ち合わせになることも多いのですが、できれば内勤にしようと心がけています。
なぜなら、この時間帯に子どもたちが帰宅するから。「おかえり」を言えるのは自宅しごとの特権です。せっかくなので享受したい。内勤中は、オーブンや電気鍋、ストーブなどで夕飯づくりを併行します。
なお、3限の打ち合わせの場所によっては、帰りに寄り道し、この時間がトレーニング時間や買い物などのおつかいタイムになることもあります。この時間のプールやスポーツクラブは、比較的空いていてオススメです。
夜の家事18:00~19:00
夕飯づくりと片付けの時間です。
会社員時代はこの時間、帰る目処も立たないこともしばしばでした。自宅しごとの今は、子どもたちと一緒に夕飯を食べられる幸せを満喫しています。
5限で外に出かける日は、食事の支度を手早く済ませ、移動時間となります。
5限 19:00~21:00
主に、子どもたちとの時間です。一緒に風呂に入ったり、テレビやネットの番組を楽しんだり、宿題をみてやったり、人生相談に答えたりしています。
また、日によっては、児童クラブやPTAの会合、娘との習い事、仲間との会食や勉強会、異業種交流会などに参加することもあります。
避けたいことですが、スケジュール管理にしくじると、この時間も原稿執筆や企画のためパソコンに向かうことになります。
6限 21:00~23:00
週末に家族でテレビを見てのんびり過ごすくらいで、この時間まで活動している日はあまりありません。4時に起きて目一杯活動すると、この時間にはもう眠いからです。
21時以降にスタートする会や飲み会は基本的に遠慮させていただいてます。宴会はたいてい、1次会で帰ります(2次会以降は私が眠いうえ、相手が話したことをお忘れのことが多く、実りが少ないと感じる)。
会社員時代はまだ会社で働いていることがあり、帰路の自動車で寝てしまいそうになることもありました。今は以前の目の病気の影響で暗い場所での視力が落ちたこともあり、夜間の運転はなるべく避けています。
美容と健康のため、この時間はなるべく寝ていたいと心がけています。ただ、たまに娘が話を聴いてほしいとやってくることがあるので、そんなときはじっくり話を聴き、翌朝の起床時刻で睡眠時間の帳尻を合わせます。
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……というふうに、その日のしごとの具合やお客様の都合、家族の予定などによって多少ずれますが、大まかには上記のようなスケジュールを立てて予定を入れています。
おおまかな枠を決めておくと生活のリズムを整えやすく、心身ともに負担が軽くなります。
状況によって時間配分を最適化
今は上記のように私ですが、会社員のころとも、独立したてのころとも、時間の使い方は違います。
例えば、スポーツクラブに勤務していたころは、ランチは席で軽食をとり、昼休みはランニングとシャワー(職場にある)を浴びていました。
会社員編集者だったころは、体を動かせる時間は早朝と休日だけだったので、そこで動きだめしていました。
子どもたちが未就学のころは、家事の時間はもっと多かったし、末の子が小学校中学年くらいになるまで、夜に4時間続けて眠れることがなかった。すきあらば仮眠をとっていました。
独立したてのころは、日中に体を動かしたり買い物したりすることに罪悪感がありましたが、空いている曜日や時間に空いている場所に行く方が効率的で、仕事や家族と触れ合う時間を多く確保できます。
思い込みや外聞に左右されず、1番効率よく時間を使うことが、結局はお客様のために、家族のためになるのだと気づきました。
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もし、あなたが今、時間の使い方に困っているとしたら、置かれている状況や自分で采配できる時間、やりたいことややらなくてはいけないこと、そのための所要時間などを洗い出し、どの時間に何をやれば短時間で効果が出せるのか、パズルのように組み合わせてみましょう。
試してみて「楽なら採用、うまくいかないようなら改善」としていくうちに、最適な時間配分が、きっと見つかります。
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