石川県津幡町倶利伽羅の倶利迦羅不動寺は今年、開山1300年。山頂本堂で11月5日まで開かれている「目で観る刀の教科書展」をいわゆる「刀剣女子」の中3次女と一緒に見てきました。
1300年の歴史を誇る倶利伽羅不動寺
倶利迦羅山不動寺は養老二年(718)、中国から渡来したインドの高僧が倶利迦羅不動明王の姿を彫刻された尊像を奉安したことが始まりと伝えられているそう。
その後、この寺を訪れた弘法大師が不動尊像を彫って奉安。寿永二年(1183)の倶利伽羅源平合戦の際、焼失したお堂を源頼朝が再興し、加賀藩主前田家の祈願所や参勤交代の休憩所となるなどの歴史をもつ、高野山真言宗のお寺です。
木々に囲まれた山の上にあり、我が家にとっては私が幼い頃からおなじみの初詣スポットです。
開山1300年記念イベント刀剣展
そんな倶利伽羅不動寺で、日本刀剣博物技術研究財団が開いた刀剣展示イベントが「目で観る刀の教科書展」です。
我が家の中3次女は、いわゆる「刀剣女子」です。展示される予定の刀の名前を見ただけで大喜び。
沖田総司の愛刀「加州清光」「大和守安定」をはじめ、近藤勇の愛刀「長曾祢虎徹」、土方歳三の「和泉守兼定」、坂本龍馬の「陸奥守吉行」などゲーム「刀剣乱舞」でもおなじみの名刀のほか、富山ゆかりの「郷義弘」など80振り以上が展示。
特別展示として、徳川家康から伊達政宗に贈られた「大倶利伽羅広光」や乱藤四郎など有名な刀が集まるというのです。
チケット販売2時間前から行列
チケットは当日販売のみのよう。倶利伽羅不動寺は山の奥の交通の便が悪いところにあるため、それほど混み合うこともないだろうと予想したものの、刀剣人気を考慮して、チケット販売開始時刻10時の2時間前、8時に不動寺に到着しました。
駐車場にはすでに自動車が多く停まっていたので、焦りながら本堂に向かいました。
早朝だというのに、お守り販売もオープンしています。と、そこにはもう50人くらいの行列が!
山の上の朝は肌寒く、ダウンジャケットを着て窓口オープンを待ちました。
次女から刀の見どころをレクチャー。
窓口の開く10時には、ざっとみて300人くらいの人が行列をなしました。
初心者にも分かりやすい展示方法
展示会のタイトルである「刀の教科書」とはなんぞや? というのは、ホームページを見たときから感じていた疑問です。
その理由は、展示を見てすぐに分かりました。
展示の始めは、刃文の形や刃文の粒子の見え方である「沸」と「匂」、サビなど刀が安くなる欠点の見分け方などを説明するコーナーから。
その後の解説でも、専門用語には「( )」で意味を説明している箇所が多数見られました。
通常の刀剣展だと、解説を読んでも「??」となりやすい初心者を置いてきぼりにしないという心遣いが感じられます。
また、乱藤四郎の展示の仕方も興味深いものでした。
某オークションに出品された偽物も並べ、「刀剣を愛好するだけでなく、本物と偽物を見分ける目も持ってほしい」とのこと。
確かに真偽双方は並べると違いは明らか。企画者の意図が伝わってきます。
また、本物の刀剣をもつ体験もできます。
すでに刀剣に詳しく、刀そのものの姿全体や神秘的な雰囲気や美しさを堪能したい方には、雑音が多いと感じられる展示方法かもしれませんが、刀剣愛好者を増やすことには貢献することでしょう。
食事やトイレも安心
山の上のお寺ではお腹が減ったときが心配。という方には朗報です。
FOODエリアが設けられていて、うどんやおでん、コロッケやクラムチャウダー、コーヒーなどがいただけます。
【こちらは金沢カレーコロッケ】
石川や富山のお土産も販売されていました。
また、お手洗いはキレイになっていました! これは嬉しい!
お出かけしやすくなった倶利伽羅不動寺。また来たいと思います。
「目で観る刀の教科書展」のイベント情報
倶利伽羅不動寺での開催について、詳しい情報は公式HPからどうぞ
今後の「目で観る刀の教科書展」など展示会の情報は、日本刀剣博物技術研究財団のHPからどうぞ
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