私が、情報発信のコンサルやブランドプロデュース、コーチングのコーチもしている活動のベースとなっているのは、編集者やライターとしての活動で得てきたスキルや経験です。ところで、「編集者」と「ライター」の違い、おわかりになりますか。
【とある記事のため、ライターとして取材中】
編集者とライターは役割が違う
編集者
書籍、雑誌、記事などをつくるときに、企画の目的や編集方針を定めます。
それに基づき、企画や予算配分、仕様決め、取材手配、原稿編集、デザイン指示、印刷管理、スケジュール管理などを行うという役割です。
ライター
一方、ライターは編集者などの依頼で、企画の目的や編集方針に合わせて、取材や原稿執筆を行い、記事の素材となる文字原稿をつくります。
原稿を書くときには文字数を指定されることがほとんどです。
「こういう事柄について書いて」といった内容への要望や読者の関心、語彙力などに配慮し、文体や使う語彙を変えます。
編集者的視点とライター的視点の両方をもつ利点
編集者とライターの両方をやって、よかったのは、編集者やディレクターなどから仕事を依頼される側の立場に立てることです。
その経験を踏まえ、出される側がパフォーマンスを発揮しやすいよう、ライターやデザイナーの方々には、編集方針に沿った明確な指示を出すよう務めています。
「そんなの当たり前でしょ?」と思われるかもしれませんね。
しかし、ライターとして仕事をしていると、「適当にフィーリングで想像して書いてみて」とおっしゃるような、企画意図や編集方針を持たない編集者や代理店や印刷会社のご担当者やクライアントに、たまに出会うこともあります。
こういう方は、デザイナーさんにも、きっとおんなじような指示を出すのだと思います。
こういう指示で仕事を始めると、ライターやデザイナーは大変です。
想像力を駆使して、なんとか形にして提出するわけですが、大抵の場合「思っていたものと違うんだよ」とか「クライアントがちょっと違うって言うんだよ」などと言われ、「どこが違うんですか」と質問しても答えられず、ふたたび「適当にうまく直して」などと修正指示を受けることになります。
こうして、製作工程はずれこみ、それをカバーするために夜中に作業し、作業時間は膨れ上がることになります。
ライターやデザイナーやホームページ制作会社などの労働時間が長いことが、よく問題になります。
職種の特性も確かにあるかもしれませんが、発注者側のふわふわ曖昧で場当たり的な指示の出し方が原因のひとつではないかと思っています。
自分がそういう指示でバタバタになるのは嫌なので、自分が仕事をお願いするときにも気をつけています。
お付き合いのあるデザイナーさんのなかには、「林原さんからは、きちんと整理して依頼がくるから」と、特別に価格を下げて仕事を受けてくださる方がいらっしゃいます。
お客様に手頃な価格で上質なデザインを提供できるため、とてもありがたく思っています。
また、ライターとして働くときには、完成した制作物やその制作意図まで考慮しています。
テキストや写真などの素材を受け取るデザイナーや編集する編集者らと、同じ一貫した編集方針のもと文章を作ること注力しています。それが、完成した制作物の訴求力を高めることになるからです。
情報発信には編集者的視点とライター的視点の両方を
企画から取材、ライティングなど一貫した方針で情報発信できれば、見る人に響かせる訴求力は大きくなります。なので、コンセプトや企画意図、編集方針に沿った発信ができているか、管理するひとがいるとよいでしょう。
自分や自社スタッフに適任者がおらず、外部の編集者兼ライターのサポートに興味がある方は、当ホームページの「情報発信コンサルティング/ブランディングプロデュース」もチェックしてみてはいかがでしょうか。
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ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!