2018年7月9日に参加した「のとじまトライアスロン大会2018」に参加しました。数回に分けて、コースの特長や感想などのレポートをお届けしています。今回はランとレース終了後のアレコレについてご紹介します。
【会場横のランコース】
スイムでパニック再来。乗り越えた秘策は三女直伝のコレ! のとじまトライアスロン大会2018レポート2
風光明媚なバイクコースを(ゆっくり)満喫 のとじまトライアスロン大会2018レポート3
ランコース概要
ランコースは、メイン会場から能登島シーサイドハウスというお宿前まで片道2.5kmを2往復します。合計10kmで終了の制限時刻は12時です。
能登島シーサイドハウス前になだらかな坂がある以外はほとんどフラットな海沿いのコース。海の景観やその向こうの七尾港などを眺めながら走ることができます。
メイン会場から折返しまでの距離が短いこともあり沿道には人が多く、往復コースをすれ違う選手同士で励まし合えるのもこのコースの魅力です。
エイドは、公園内に1箇所(水、ポカリ、バナナ、スイカ)コース中に1箇所(水、ポカリ)、シーサイドハウス前に1箇所(水、ポカリ、頭にお水ぶっかけ)があったかと思います。
靴紐を緩めるのは忘れずに!
トライアスロンは事前の準備がいろいろあるので、毎回なにかしら抜けてしまうワタクシ。今回のしくじりは、靴紐を緩めておくことを忘れていたことです。
【トランジションで靴紐にもたつく私】
ちなみに、トライアスロンでは靴紐をゴムタイプなどにして、結ぶ時間を短縮される方も多くいらっしゃいます。
私はフィット感がイマイチに感じられ、タイムにそこまでシビアではないこともあり、紐を結んでいます。
とはいえ、靴紐を緩めておくのはどちらにしても当たり前のこと。毎回やっているのに、なぜ忘れてしまったのか……指差し確認を徹底せねばと反省しました。
「ずっと走り続けられるペース」って?
ランは、私にとって一番気楽なパートです。
なぜなら、力尽きたとしても、溺れることはなく、落車の心配もありません。バイクのように下りで進みながら足を休めることはできませんが、ギアは自分でいくらでも軽くできます。スピードは立ちゴケの心配もなく、どれだけでもゆっくりと調整可能だからです。
ここまでこれば、タイムはともかく完走できたも同然! あとは楽しく走ります。
今回、ランでは「ずっと走り続けられるペース」を探ろうと考えていました。
というのは、先日、心肺機能の測定を受け、心拍数160/分で5分~5分15秒/kmペースでとなり、ここが「ずっと走り続けられるペース」と分析されました。私の感覚では、速めのペースです。
これが、炎天下のトライアスロンでも現実的かどうか、検証したかったのです。
では、実際走っていてどうだったか。こちらが、スポーツウォッチの計測結果です。
心拍数は走り始めてから5分ほどで、170/分を超えています。
これはまずいかしら?と思ってペースを少し落としましたが、その後もどんどん上昇していきます。
一方、走るスピードは速いかというと、そうでもなく……
スタートは5分10秒/kmペースを目標に入りましたが、心拍数がグイグイ上がるのを確認。
路肩に熱中症で倒れる人も現れて心配になり、スタートから約12分後にペースを落としています。
その後も心拍数を見ながら走ったところ、後半は心拍数は175/分あたりで6分/kmペースです。測定から導き出されたペースよりは、ずいぶんと遅くなっています。
気温20度の測定室に対し、この日の気温は31度ということが影響していろいろ違うのか。それとも、心拍数180/分くらいに上がっても、実は心配なく持続して走れるのか……。
夏場に開催されるトライアスロンは、熱中症で倒れる人が珍しくありません。
健康スポーツとしてトライアスロンを愛好している私にとっては、翌日以降の社会生活に支障をきたすことは避けたいところです。
どのくらい追い込むか、どこまで耐えられるのか、力加減に課題が残ります。
なお、今回のタイムは、昨年の58分39秒よりやや速い57分02秒で133位。順位はバイク終了時の193位から、20人抜いて173位まで上げることができました。
ちなみに、6月の高岡万葉マラソンは10kmだけしか走っていないのに58分22秒でした。万葉コースは坂があるとはいえ、トライアスロンの10kmのほうが速いって、どういうことなんでしょう??
応援と交流とランナーズハイ♪
沿道からの声援を受けたり、他の参加者と応援しあったりするのも、ランパートのお楽しみです。
このレースは、2周めに入る前やゴール前にメイン会場内をグルリと回るため、「あっちで応援して、走って移動してこっちで応援」も可能。小6三女も、何度も声をかけてくれました。
会場内では両側から「頑張って~」「あと1周だよ~」「いい走りだ」などと、声をかけられます。
こんなふうに周りから注目され、笑顔で声をかけられ、褒められる経験は、トライアスロンをしていなかったら、結婚式のフラワーシャワーのときくらいじゃないでしょうか(私だけ?)。ありがとうございます、ありがとうございます、と心の中で手を合わせます。
沿道にバイクの練習会でご一緒した方々も発見。私のほかにも参加しているお仲間がいらっしゃり、応援ライドに来たそう。
【応援だけでなく、写真も撮ってくださいました。ありがとうございます】
ほかにも、スタッフにトライアスロン協会の方々や練習仲間が、レース前から励ましてくれました。
フェイスブックなどでトライアスロン情報を交換している方、以前私が講師を務めるセミナーに参加してくださった方(偶然トライアスリート)とも、「頑張って!」とすれ違いざまに応援しあうことがありました。
レース前に会釈しただけの外国人カップルは、出場している彼女がすれ違いざまに「ガンバッテ!」、応援している彼氏は沿道から私にまで「アトスコシ!」と声をかけてくださいました。
そうそう、お世話になってる審判の方からは「林原さん、いきいき(富山トライアスロン)は審判頼むよ~」なんていう声援(?)もありましたっけ。
【「承知しました~」と声なき声で答えるワタクシ】
女性が少ないこともあり、見ず知らずの方が「おねえさん、頑張って~」と手を降ってくださることもあります。たくさんの方が応援してくださいます。
このころになると空は青空。海はキラキラと輝き、沿道には笑顔、笑顔、笑顔。
ゴールでは、小6三女が待っています。きっと「ママ、かっこいい」と言ってくれるに違いありません。
自分が周りの人たちに助けられていること、健康であること、平和であることへの感謝が、自然と感じられてきます。
地球の一部として生かされている歓びが湧き上がってきます。自分の幸せであることをヒシヒシと実感します。
そう、これが「ランナーズハイ」ってやつです(笑)。
と、娘とゴールが見えてきました!
「娘の前で1人は抜く」と心に決めていた私は、猛ダッシュ。誓いどおり、前の方を1人追い越すことができました!
小6三女との同伴ゴール!
後ろを振り返りと、抜き返される気配はなさそうです。ゴールへとさらにひた走りました。
ゴールそばまで来たところで、審判の方に
「同伴ゴールはOKですか?」
と質問。すると
「OKです」
とお返事をいただき、小6三女を手招きしました。
そして、手をつないで「同伴ゴール」!
「同伴ゴール」とは、大会によって認められているトライアスロン独特のフィニッシュです。
1981年に日本で初めて、鳥取県米子市皆生にて開催されたトライアスロン大会で、最後まで競り合った選手二人が、互いを称え合って手をつないで一緒にゴールしたことが由来といわれています。
トライアスロンは練習時間が長く、分からないことやしんどいことも多い。家族や練習仲間らの理解や協力があってこそ、続けられるスポーツだと思います。
そうした家族や恋人、仲間らへの感謝を込めて、一緒にフィニッシュして喜びを分かち合おうというのが「同伴ゴール」です。
今回は、前日からサポートしてくれた小6三女と、ぜひ一緒にゴールしたいと思っていたのです。叶えられてよかった!
レース後のお楽しみ
走り終わったときは、暑くて暑くて。
小6三女の
「海が気持ちいいよ! 行こう!」
の勧めに従い、さっそくドボン!
背浮きでプカプカ、冷やされております。
それから、ゴールの瞬間は三女と一緒だったために写真がないということで、記念撮影に戻りました。(このあと、スタッフの方が娘と二人で撮ってくれると、申し出てくださいました。ほんとに皆さん温かい)
三女との同伴ゴールの瞬間は「お互いの心に刻んでおこうね」と話しておりました。
ゴールした参加者には、完走者に渡されるフィニッシャーズタオルのほか、提供の大塚製薬さまからのポカリスエット(上のプカプカ浮いている写真で手にしています)が渡されました。
そのほか、豚汁とおむすび、スイカが配られました。
「参加者のみ」と限定する大会も多いなか、つきそいの小6三女にも、「もっていっていいよ」と食べさせてくださいました。
さすがは、土まで優しい能登の大会です。
思いがけないご褒美に感涙!
そうこうしている間に、閉会式もスタート。
入賞者のほかに、年代別1位やキリのいい順位の方にも副賞が贈られましたが、私はどれも該当なし。残念!
トランジションの道具などを片付けて帰り支度をしようとしたときに、ボランティアの方に声をかけられました。
「ゴールされたときに、写真を撮ったんですが、お送りしましょうか」
ほ、ほ、ほ、ほ、ほ、本当ですか?!
と思わず声が裏返るワタクシ。見せていただくと、確かに私と小6三女のゴールシーンです。さっそくLINEで送っていただきました!
「すごく嬉しいんですが、どうして、私たちを撮影されたんですか?」
と質問したときのお答えがこう。
「エイドで飲み物を配っていて、すごく爽やかな方だなあと印象に残っていたんです。
スタッフをやった記念に、ゴールシーンも撮影しようと思ってゴールに行ったとき、
『あ、あのひとだ!』
と見つけたんですよ。
カメラを構えて待っていたら、横からお子さんも出てこられて……すごくいい写真が撮れて嬉しいです」
と笑顔のスタッフさん。
これまで20年以上、ランやトライアスロンの大会に参加してきて、ボランティアスタッフの方が「やってよかった」と思ってくださるような参加者でいたいと心がけてきました。
そんな私にとって、このボランティアの方のセリフは、入賞や副賞と同じくらい嬉しい出来事でした。涙が出そうです。
この写真は、私の宝物です! 本当にありがとうございました。
温泉を満喫し、能登ガラスで乾杯
さあ、帰路につきましょう。
今年は、会場内の温泉がリニューアル工事中のため、今年は和倉温泉などいくつかの温泉施設の割引券が配布されていました。※会場内更衣室のシャワーは故障していて使えませんでした。
私たちは、和倉温泉の総湯に立ち寄りました。
足湯の真上にツバメを発見。
子供たちに食料を運ぶ姿に、つい共感してしまいます。
巣を撤去するんじゃなくて、傘でフンをガード。こういうところも優しいですね。
お風呂を出たら、小6三女は助手席で夢の中……帰宅後は、昨年に引き続き女性参加者にだけ贈られた能登ガラスのコップで乾杯しました。
【奥が昨年、手前が今年のグラス】
まとめ
数回に渡って「のとじまトライアスロン大会」レポートをご紹介してきました。総括すると……
- 海がプールのように穏やかなうえ、岩や対岸の建物が目印になって泳ぎやすい
- バイクは風光明媚かつテクニカルかつ路面良好と走りやすい
- ランはほとんどフラットで、沿道や選手同士の応援も温かく走りやすい
- 自然景観がすばらしい
- スタッフの皆さんが親切
- 会場と駐車場が近い
- 観戦しやすいレイアウト
- 飲食店や温泉が近くにあり、食事や風呂に困らない
- 食べ物が美味しい
など、私にとってはとてもいい大会です。
制限時間が長く、スイムが苦手な方に色の違うキャップを配るなど、初心者への配慮もされています。初めて挑戦する大会にもよいかと思います。
関係者の皆さま、地元の方々、応援してくださった皆さま、本当にありがとうございます!
※いきいき富山トライアスロンにもぜひお越しください!
商店日報
セミナーの企画とスライドづくりを進めました。いい感じに仕上がりそうです。
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ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!