2018年7月9日に参加した「のとじまトライアスロン大会2018」に参加しました。数回に分けて、コースの特長や感想などのレポートをお届けします。今回は私にとって、もっとも苦手意識のある「スイム」パートです。
【のとじまトライアロン大会2018スタート】
スイムコース概要
スイムは、沖にある黄色のブイまで直線で泳いで戻る750mのコースを2周。計1.5kmを泳ぎます。制限時間は1時間です。
海は遠浅、波は通常、非常に穏やかで「プールのような海」という表現がぴったりです。
スタートから見ると、ブイの右手の岩がちょうど背後に位置し、ランドマークとなりました。泳ぎながら方向が確認しやすくて助かります。
いよいよスイムスタート!
スイムは一斉スタート。前列の方々こそ水しぶきも激しく走り入りますが、最後尾からひっそり泳ぐワタクシはおとなしいものです。
入水しても、なかなか泳ぎませんよ笑
まだまだ歩く!
みんなようやく泳ぎ出しました。
波は去年よりはありますが、とはいえ、穏やかなものです。これならなんとかなるかと、私もゆっくり泳ぎ出しました。
今年もやっぱりスイムは怖い
私はスイムに恐怖心を持っています。
なぜって、「パニック」がやってくるかもしれないからです。「パニック」とは泳いでいる最中に恐怖が襲ってきて心拍数が上がったり、息が吸えなくなったりする現象です。
2016年にショートディスタンスのスイムでパニックに襲われ、中学生からスポーツをしていて初めて、「DNF(途中棄権)」を経験しました。
練習して大丈夫!と思ってもいきなりやってくることもあります。
ただ、今回も、できることはやったはず。
なのに、また、アイツが来たんですよ! もう、招かれざる客!
アイツがまたまたやってきた!
泳ぎだして200mくらいきたところでふと
「ああ、なかなか進まない。そういえば、ここのところプールで長い距離を泳いでいなかったしなあ。泳ぎきれるかしら……」
そんな考えが脳裏に浮かびました。
その途端、
あっ!
息が吸えない!! 心臓のバクバクいう音が聞こえる!
そう、パニックです!
キタキタキタキター
と胸はドキドキ、口がパクパクします。
昨年、泳ぎきれた経験を思いだそうとしました。
なのに、変わらない!
落ち着け、落ち着けと自分に語りかけ、息継ぎを2回しました。
しかし、「吸えない! 苦しい!」状態が続きます。
平泳ぎの手で水をかき、顔を出しました。ずっと遠くに折り返しのブイが見えます。
前を泳ぐ人たちとドンドン差が開いていきます。背浮きをして落ち着こうとしました。
浮いたまま、深呼吸を3回。
もう1度、顔をつけて水をかきました。息継ぎを2回。やっぱり息が入ってきません。
もう1度、平泳ぎで顔を出しました。苦しい、苦しい。
もう1度、背浮きに戻りました。「どうしよう、棄権しようか」そんな考えもよぎりました。
そこで、浮かんだのが、応援に来てくれた小6三女の顔です。
今、棄権したら三女はどう思うだろう……。
そうそう、三女といえば、
「お母さん、怖くなったら、この歌を思いだすんやよ」
と言ってくれていた歌がありました。
その歌の前奏が頭の中に聞こえてきます。
ズンズンチャ、ズンズンチャ、ズンズンチャ、ズンズンチャ
そして歌……
「な~か~の~おおえのおおじ」
両手の親指で自分を指しながらノリノリで
「わたしはお~じ~」
と歌う三女の笑顔!
「棄権」の二文字を振り切り、もう一回、クロールにトライしました。
「な~か~の~おおえのおうじ」のリズムに合わせて水をかき、息継ぎ。
ああ! 空気が入ってきた!
もう一回、
「た~い~か~の~かいしん、わたしたちやったよ~」
で息継ぎ。
やった、吸える!
あとは、いつもの練習のとおり、前に前にと進むだけです、頭の中で歌いながら。
ここにきて、ウェットスーツのシロモトさんの店長さんの
「うちのウェットスーツを着たら、絶対に泳げる」
というセリフや、昨日のゲストセミナーでうかがった
「『ふー』と吐くほうが、『はっ』と吐くよりも、息が入りやすいです」
といったアドバイスを思い出しました。
水中で「ふー」と息を深く吐き出しました。そして息継ぎ……吸える!
そうだそうだ、私は泳げるんだ!
自分に言い聞かせながら、折返しのブイを通過しました。
(ちなみに、ここでブイの下に酸素ボンベ付きで見守るスタッフの方を発見。映画「ツイン・ピークス」のポスターを思い出させる雰囲気に、すごくびっくりしました!)
ここからはピッチを上げて泳ぐことができました。
折返しを過ぎたところでゴツン、ガツン
今回も、折返し後の400mすぎが一番混乱していた印象です。
平泳ぎでガンガン蹴る方、ヘッドアップスイムができなくて真横に泳いで来たり、私の足を掴んだりする方……大変なのはお互いさまですが、やっぱり怖い。「周り見て~」と懇願。
この混乱を抜け出すと、あとは人も散らばり、泳ぎやすくなりました。
それと、沖に出るにつれ、大量のクラゲがプカプカ浮かんで迫ってきて、それを避けるのも大変でした。
パニックを乗り越え、スイム無事終了
2周めは、気持ちも心拍数も落ち着き、人も散らばり、自分のペースで楽に泳ぐことができました。こうなると、もう1周行ってもいいような気分に。
一時はどうなることかと思いましたがスイム終了! 思わず顔がにやけます。
【目線の先には小6三女】
タイムは、35分20秒で、昨年の35分27秒よりもやや短縮。泳いでいるときそのもののスピードは、きっと去年よりもっと速かったものと思います。
あの背浮きや平泳ぎでジタバタしていた時間なからましかば……と思わないわけではありませんが、棄権しなかっただけよしとします。
なにより、パニックがやってきたのに、不安を乗り越え持ち直した経験。これは大きな自信に繋がりました。なんだか、パニックが来たとしても、もう大丈夫なような気がします。
ちなみに、小6三女お気に入りの歌はこちらです。よかったらアナタも海で歌ってみてください。
中大兄皇子「新時代・大化!」
中村獅童さん、本当にありがとう!
商店日報
遺稿をまとめた書籍の再校を見ながらの打ち合わせ。
あと不足原稿数点加え、空いたスペースに追加したい写真を入れ込んだら完成です。
お盆前には、発刊できる見通しです。
GOOD&NEW
焼豚を手作りしてみました。
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ここだけに掲載している林原りかの「自分史的自己紹介」をお届け後、言葉やブランディングで、ビジネスと人生を充実させるヒントをお伝えしています。返信もOK!