細かい設定ができるデジタル一眼レフや様々な修正を施せる写真加工アプリが身近になっています。とはいえ、撮りっぱなし、または最低限の加工だけで済ませたい!と感じる方も多いのでは? そんな方は、写真を撮る前や撮るときに、一工夫してみましょう。
【食品会社で取材 2017年8月31日】
設定や加工も意外に手間
きれいに写真を撮影できる一眼レフカメラ。
撮影環境や仕上げたい写真のイメージに合わせて、絞り値(レンズを通る光の量の多寡を調整する数値)やシャッター速度、ISO感度(光を感じる度合い)、ホワイトバランス(色味のバランス)などが、自由に細かく設定できるのが魅力です。
ただし、その機能を使いこなすには、それなりの知識と経験が必要です。
また、設定している間にシャッターチャンスを逃したり、被写体を退屈させたりしがちなところが不便といえば不便です。結局、オートでしか撮影できてない、ということはありませんか。
スマホで撮影するときもそう。撮影時の設定は変更できますが、ほとんどの方はオートでささっと撮ってらっしゃいます。
一方、加工についてはどうでしょう。
ソフトやアプリでエフェクトをかけたり、明るくしたり、色調を変えたり、消したいところを消したりと修正もできます。
ただ、趣味で時々撮影するならまだしも、毎日ブログを更新している方や、広報を担当することになり仕事の一環として写真を撮影しているといった方のなかには、その加工の時間や手間が惜しいということがあるでしょう。
というわけで、撮影する時点で、
「なるべくオートで撮れて加工が最小限で済ませよう! その中でベストの写真を撮ろう!」
と気を使うのも一案です。
こういう方に意識することをオススメしたいポイントには以下のようなものがあります。
フレーミング
フレーミングとは、撮影するときにファインダーを通して見える撮影範囲のこと。また、撮影範囲や構図をファインダーを通して決定することを指します。
フレーミングがいいと、写真がぐっとよくなります。
フレーミングを決定するには以下の要素があります
被写体までの距離
撮影したいものにどのくらい近づくかによって、写真の印象は違います。初心者は遠慮して遠くから撮影しがちなので、
「迷ったら近め」
がオススメです。
次に、自分がどこからカメラを構えるのか、目線の高さやカメラの向きを確認しましょう。
「ポジション」
カメラを構える高さのことをいいます。
- 「アイレベル」立って目の前でカメラを構える
- 「ハイポジション」目線より高い位置でカメラを構える
- 「ローポジション」目線より低い位置でカメラを構える
記念撮影などで全身を写す場合は、腰のあたりの高さに構える「ウエストレベル」から撮ると自然な頭身になります。アイレベルだと、足が短く、顔が大きくなりますよ!
「アングル」
カメラを傾ける角度のことです。
- 「水平アングル」被写体に対して水平。もっとも一般的なアングル。安定感があります。
- 「ハイアングル」上から被写体を見下ろすアングル。上目遣いでかわいくなったり、ほおがほっそり見えたり。被写体の周辺もはいりやすくなります。
- 「ローアングル」下から被写体を見上げるアングル。脚長になったり、建物などの高さを際立たせたり。
被写体をどこから、どの角度で撮るのか、自分の場所取りを意識しましょう。
撮影者しか気付かないところを指摘
また、あとから加工で消したくなるようなものは、撮影時に取り除いておきましょう。
被写体は気付いておらず、撮影する人しか気付かない不都合がいろいろあるものです。
余計なものが写っていないか
背景に写ってほしくないものが、写ることがあります。
例えば、記念撮影するとき、急いで地面にバッグを置いていったら、そのバッグもちゃんと写っている。というようなケースです。
あとは、公園などで撮影していて「背景にゴミ箱」とか、「木の枝が頭から生えて見える」ななど、「余計なもの」が動かせないこともあります。
そんなときは、写真を撮る場所を変えるなど、こちらが動きましょう。
被写体はかっこ悪くなっていないか
被写体が素敵にスタンバイできているか、最終チェックができるのは撮影するあなたです。
例えば、こんなことは、被写体は気づけません。あなたが気づいてあげましょう。
- 肩が傾いている
- 髪がはねている
- ネクタイが曲がっている
- 化粧が崩れている(アイメイクは下まぶたが汚れがち)
- 鼻毛が出ている
あとから消すなら、撮る前に直しておきたいですね。
被写体の表情を引き出そう
被写体からいかにいい表情を引き出すかも、撮影時にしかできない工夫です。
加工で口角を上げたり、目尻を下げたりもできますが、手間がかかりますし、やはり自然な表情が素敵です。
撮影時は手ブレに注意
手ブレが起こるのは、シャッターが開いている間にカメラが動いてしまうからです。手ブレは加工で直すこともできますが、そもそも手ブレしなければ、その加工の手間が発生しません。
脇を締める
カメラやスマホは両手で持ち、脇を締めて上腕は体にピッタリ付けます。肘がウエストに押し付けられるような感じにすると、動きにくくなります。
息を止める&そっと息をする
撮影が一瞬で終わるなら息を止めるとぶれません。が、息を長い時間止めていると手が震えてきますし、苦しくなってきます。なので、そっと呼吸しましょう。
手で押さない
手ブレするのは手で押すから。それなら、手で押さなければ手ブレが起こりません。
三脚を使う。タイマーを使うといった方法があります。
明るい場所で撮る
明るい場所で撮影するとシャッタースピードが速くなるので、手ブレしにくくなります。
このくらい気を付けて撮影すれば、あとは明るさや色味を少し調整して、トリミングする程度の加工で大丈夫でしょう。
写真は、カメラの設定や撮り方、加工など、凝りだせばキリがありません。もちろんそうして撮影した写真は高品質でよいものです。
が、最低限の手間でなんとか乗り切りたい方は、今回ご紹介したポイントに気をつけてみるといいですよ。
商店雑記
午前中から福井県へ。広報担当のスタッフさんを対象に行われたニュースレターの作り方セミナーの講師を務めさせていただきました。
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