ブログやエッセイ、寄稿文などの文章を書いていて、タイトルに迷うことはありませんか。タイトルのパターンを抑えておき、そのなかでまず考えてみると、決めやすくなります。
【デザインあ展より「ごちゃまぜ文庫」】
タイトルのつけ方の型
文章のタイトルのつけ方には、いくつかのパターンがあります。これらのパターンのなかから、組み合わせることも可能です。
読んで欲しい相手の属性・嗜好を提示
読んでほしい相手、つまり、ターゲットをタイトルで示す方法です。
バリエーション
「~に読んでほしい」
「~な人のため」
「~に伝えたいこと」
「~へ」
例えば
「早くブログを書きたい人必見!」
「HeySayJUMPファンなら知っておきたいロケ地10選」
「育児が辛いと感じているママに伝えたいこと」
書き手の立場を表明
書き手の立場や実績などの「ウリ」「特徴」を表明することで、
「ほほう、そんな人だから分かることとは何でしょうか」
と興味を引きます。
書き手が著名人なら、その人の名前そのものを出すのもアリですね。
バリエーション
「~が思うこと」
「~だから分かる」
「~監修」
例えば
「ワーキングマザー歴16年だから分かる●●●●」
「超貧乏から資産1億を作ったママが教える~」
内容の要約
タイトルの大きな役割は、「内容がなんとなく分かること」です。
この役割によって、その情報を求めている人に「読んでみよう」と思わせます。
内容を要約するときも、いくつかのパターンがあります。
問題提起
まずは、問題提起の部分から、その課題や疑問をタイトルにする方法です。
バリエーション
「~が駄目な理由」
「~について考える」
例えば
「御社の営業ツールが駄目な理由」
「女性が働きやすい仕事について考える」
「文章のタイトルはなぜ大切なのか」
書かれている情報(ノウハウ・知識)の概要
次に書かれている情報が何についてなのか大まかに説明するタイトルです。
バリエーション
「~講座」
「~の方法」
「~の注意点」
「~で気を付けたい事」
例えば
「WordPressことはじめ講座」
「初めて寄稿するときの注意点」
「タイトルを早く考えるコツ」
結論
文章の結論をズバリどん!と出すことで、「え?どういうこと?」と関心を高めさせるタイトルです。ちょっと関係の遠そうな単語を合わせたり、常識に反することを書いて、意外性を出すとより効果的です。
バリエーション
「~~は~である」
「ではないか」
「~しろ(しよう)」
「~するな」
「~は~できる」
例えば
「聡明な女は料理がうまい」
「タイトルはじっくり考えるな」
執筆の様式を示す
どういう書き方で書かれているのかを示す方法もあります。
バリエーション
「~の雑記」
「~日記」
「~後記」
例えば
「働くママの雑記帳」
「富山を盛り上げる社長の日記」
「タイトル変遷日記」
タイトルを考えるときに考慮したいその役割
タイトルには以下のような役割があります。
読む人の目を止めさせる
「なになに?」と注意を引き寄せます。
内容の概要を伝える
「読んだらこんなことが分かるんだ」と想像させます。
本文へ導入
読む人に「本文も読みたい」という気持ちにさせます。
タイトルをつける前に考えておくこと
この役割を果たしてもらうために、以下のことを意識してみましょう。
誰のための文章か
ターゲットや読み手像を想像して、そのひとの興味や悩み事を考えてみます。その上で、読み手視点から、読み手が実際に使う単語を選びます。
どう役に立つか
ターゲットにとってどう役に立つのか、どう面白いのか。タイトルから、その情報の必要性や緊急性、不安または快楽を想像してもらえるといいですね。
検索にヒットしやすいか
ブログなどウェブサイトに掲載する文章のタイトルは、「検索に引っかかる」ことも役割に加わります。
Googleの検索では、具体的かつ簡潔であり、本文と合致したタイトルが好まれるようです。
また、検索キーワード(つまり関心あること・悩みごとなど=役立つ情報)になる単語が盛り込まれていると、検索されやすいといわれます。
文字数は、検索結果の表示は約30字であることが多く、あまり長いとタイトルを自動的に編集されることもあるので、このくらいを目安にしてはいかがでしょうか。
それでもタイトルが付けにくいときは
タイトルがつけにくい文章は、「何を言いたいのか分からない文章」であることがほとんどです。
つまり、ターゲットがぼやけていたり、内容がぶれていたり、結論があやふやだったり、構成がぐちゃぐちゃだったりします。まずはここから見直しましょう。
また、タイトルから考えてから文章を書いた場合も、書くうちに内容がタイトルからずれていくことがありがちです。読み返してみて、上記で示したようなあるべきタイトルと本文の関係が築けているか確認してみるのがオススメです。
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