日々の家事育児と仕事を優先していると、なかなか手に入らないのが「きれいな部屋」。私も、「整理整頓された清潔な部屋にしたい」「少しは飾っておしゃれにしたい」とずっと思い続けながらも、なかなか実行できませんでした。しかし! 今週は我が家がちょっときれいに、多少おしゃれになりました(当社比)。私と家族を動かした理由とは。
【小6三女が図工で作ったホワイトボード。お客さまがいらっしゃる日は正装です】
「きれいな部屋」は実は優先順位が低い
我が家の中はあまりきれいじゃありません。といっても、「汚部屋」というほどではありません。
テーブルの上に、子供たちの持ち物が放置されているなど、なんとなく乱雑。私の部屋(仕事場を兼ねる)も、本がアチコチに積み上げられていたり、服がくしゃっとまとめられていたり。
お掃除に関しても、いつも使う場所はそれなりにきれいですが、窓や窓のレールなどまでは、なかなか手が回りません。
また、もともとのベースとなる我が家の場合、「築50年の昭和家屋農家、砂壁の和室、父や祖父からもらった家具と自分の事務用品の寄せ集め」というのも、乱雑な印象や「おしゃれ」から遠ざかる原因となっています。
普段の仕事や育児、炊事や洗濯など「やらないと日常が滞る」家事が優先され、「整理整頓」「清掃」「飾り付け」は、後へ後へと追いやられがちだと感じていました。
家族にしても、日々の宿題や遊びが優先。横着が先に立ち、なかなか片付けや掃除に協力はしてもらえません。
とはいえ、片付かない部屋はやっぱり気持ちが悪いもので、今年の正月の目標のひとつに
「取材を受けられるくらい、部屋を整える」
と掲げていました。
しかし、一年も4か月過ぎても、日々に流され、なかなか変化は起こせず……。そこで、一念発起し、強制力を行使することにしました。
他人を家に招待する。これしかない。
家のなかをきれいにすることの優先順位を上げるには、どうしたらいいのか。
お客さまをお招きする。これが1番だと思います。
なぜなら、家族以外の他人が家に入ると思うと、
「家の中をきれいにする」
の優先順位が否応なく上がるからです。
「今日はお客さまがいらっしゃるから、自分の荷物は自分の部屋に片付けて」
と言えば、家族もリビングにいつも置きっぱなしの荷物を、自分の部屋に引っ込めてくれました。
家族以外の方を家にお招きすることは、自分自身にとっても、メリットがあります。
それは、他人の目で客観的に自宅内を見ることができることです。すると、普段はまあ、しょうがないとほおっておいた汚れたところ、乱雑な場所が目につきます。
「ここがホテルだったら、これOKとするかな?」
と思いながら見ると、OKを出せないところが多いものです。
人を招いて一石二鳥
時間がなくて家の中がきれいにならないなら、人を招いておしゃべりばかりというと、「そんな時間ない」となるのでは?
なら、お招きした方との時間が遊びだけでなく、何か役立つ時間になるよう工夫してみてはいかがでしょうか。
自宅しごと派なら、自宅で事務や執筆以外の業務を行うのもオススメです。
先週、我が家の「きれいにせざるえない自宅しごと」は、以下のようなものでした。
自宅事務所での打ち合わせ
新しい制作物の打ち合わせは、客間で行いました。
自宅事務所でのセミナー開催
リビングを会場に、テレビとパソコンをつないでスライドを映してセミナーを開催しました。
取材を受ける
正月の目標のひとつが「取材を受けられるような仕事部屋にする」だったことは前述のとおりです。
すると先日、とある媒体から取材依頼がありました。それも「仕事部屋で」というご依頼です。
こういうのを「引き寄せの法則」というのでしょうか。
私の仕事場がオシャレでないことはお伝えしたのですが、
「それがいいんじゃないですか。愛着にあるものに囲まれて仕事しているのって素敵です」
と先方はむしろ乗り気に。
いきなりおしゃれは無理でも、せめて清潔に……ということで、「仕事部屋の掃除」の優先度を上げ、断捨離、整頓、掃除に着手しました。
自分だけが使う空間を整えることの優先順位は、実は最下位レベルでしたが、整うとやっぱり気持ちいいものです。
とりあえず手をつけるならこの3点から
時間がないなか、なんとなく整った感じにしたいときは、この3つを実行してみてはいかがでしょうか。
きっちりと片付いて完璧に掃除された部屋でなくても、ちょっと気遣ってるなあくらいで、いいと思います。
本棚の本は揃える
まずはごっちゃごちゃの本棚の本を整えること。ジャンル別、本の高さ別など揃え方は、その人その人の方法があるかと思います。
私の場合は、「この段はマーケティングとブランディング、この段は文章作成とデザイン、この段は仕事術と生き方、この段は趣味……」というように大まかにジャンル分けし、そのなかで高さを揃えています。
床はなにもない状態に
床に置かれた資料、本、服、などなど、全てもとの場所へ。その日かぎりのことなら、とりあえず押入れか別の部屋に移動でもよいと思います。
無理やりでもキレイな状態を頻繁に経験すれば、片付けきれなかったものをなんとかしなきゃいけない気持ちも出てくるでしょう。
植物を飾る
飾り物はホコリがたまるので苦手なのですが、植物を飾るのはオススメです。
植物が家の中にあると、空気が浄化されるのは知られています。ほかにも、リラックスやストレス軽減などの効果もあると言われています。なんといっても、雰囲気が和らぎ、潤いが感じられるのがいいですね。
とはいっても、あれこれと時間のない身なので、一度置いたら手入れのあまりいらないものがいいと思います。
私の仕事場の場合、
- スワッグ
- 多肉植物
- 垂れ下がる観葉植物
などを置いています。
「スワッグ」は最近人気のドライフラワーを吊り下げたもの。「多肉植物」は、娘が以前つくった焼物の器に寄せ植えにしています。「垂れ下がる観葉植物」はシュガーバインです。
シュガーバインは、耐寒性があり、明るい室内で通年育ちます。その丈夫さから、花言葉は「すこやか」。健康を気遣う40代にぴったりだと思いませんか。
家に人を招くメリット
そこまでして人を家に招かなくても、職場の打ち合わせルームやカフェ、夜なら居酒屋などで、仕事やプライベートの仲間とは顔を合わせればいいじゃないかと思われるかもしれません。
もちろん、それもアリです。というか、私もそっちのほうが多い。
ただ、他人の目で自宅をチェックして屋内のケアをするというのは、他人を家に招かない限り、なかなか実行しないことではないでしょうか。
そうやって家の中を時々、都度都度メンテナンスしたり整えたりすることで、自分自身や家族も家や部屋に対して、新鮮な気持ちが生まれると私は感じます。
また、自宅でのお喋りや情報交換は、カフェや居酒屋での時間とはまた違った、寛いだリラックス感をもたらしてくれます。この場所ならではのお話も出てくることもあります。
手料理やお菓子もご馳走できます。
【自宅でのランチ。採れたてのウドや筍、自家製のお米や梅干しがご馳走です】
【記者さんに、子供たちに人気の人参ケーキを召し上がっていただきました】
片付けの先生のようにきっちり整っていなくても、おしゃれな新築の家じゃなくても、それはそれで人間らしさや味わいがあってよいものです。
というわけで、自宅に人をときどき招いてみてはいかがでしょうか。
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