「編集者って何してるんですか?」と質問されることが時々あります。
知っているようで知らない編集者の仕事。今回は「進行管理」についてご紹介します。
【アリスの不思議な時計:2015年3月撮影】
制作に関わる人のスケジュールを管理
どんな仕事でも、スケジュール管理は大切です。
特に、書籍や雑誌、ウェブサイトなどの制作に関わる編集の仕事では多くの人たちが関わります。
私が関わることの多い企業などのPR媒体や個人の自費出版のコンテンツ制作の場合ですと例えば以下のような感じです。
- お客さま(発行主体)
- ライター
- 校閲者
- 校正者
- グラフィックデザイナー
- WEBデザイナー
- 印刷会社
などなど
多くの人が関わり、それぞれの工程に取り組みます。
どこかでだれかの締め切りがずれると、その他の工程にも影響が出ます。多くの場合、そのしわ寄せは後ろの工程を担当するひとにやってきます。
そうならないための調整も、編集者の大切な仕事です。
管理・催促してもダメならスケジュールの組み直しも
記念誌など企業が主体的に発刊する媒体の場合、発行主体のご担当者は通常業務との兼務される場合がほとんどです
そのなかに原稿チェックや取材日程などをねじ込まなくてはいけません。
通常業務がどうしても優先されがちですが、だからといって発行日はずらせません。制作スケジュールを立てるには、制作手順と所要時間のほか、そうした先方の事情も把握しておく必要があります。
あとから苦しい思いをするのは、お客さまやデザイナー、校正者など関わる人たち自身です。そこを見越して「締切ですよ~!」と、たとえうるさがられようと催促するのが編集者です。
それでもスケジュール通りに進まない場合は、そのつどスケジュールを見直し、日程を調整しなおさなくてはいけません。これもけっこう手間がかかります。
編集者が「言いにくい人」にも催促
企業などで、広報誌など媒体を制作するときに、社内の担当者が苦労されるのが、この進行管理です。
制作の担当が若手の場合など、怖い先輩社員や忙しそうな社長に
「締切だから、早くしてください」
とは、言いにくいとご相談を受けることもあります。
外部の編集者がいれば、こうした「言いにくい人」にも言ってもらえます。だって、進行管理も仕事ですもん。
また、中小零細企業なら担当者ご本人も、通常業務と兼務されている場合が多いので、自分で自分のスケユール管理もしていかないといけません。どうかするとスケジュールはゆるゆるのグズグズ、悪くすると制作自体が立ち消えなんてことにもなります。
そうなると、それまでの労力と費用が無駄になってしまいます!
(仕事仲間から、皆で忘れたフリをしよう!となった団体の話を聴いたことがあります。無駄すぎる!)
こうした無駄をなくし、時間とお金を有効に活用するためにも、何か冊子やサイトを作ろうという場合は、編集者をチームに加えてみてはいかがでしょうか。
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