先日、自分のサイトのサービス案内がほぼ丸々コピーされていることを発見しました。
遠方の商圏が異なる方だったので、直接の被害はないかもしれませんが、私もある程度の時間をかけ、検討したサービス案内の文章です。またライターとして文章をつくることを生業としているものとしても、私が書いた文章を無断でコピーし、自分の商売に利用されるのは良い気がいたしません。
コピペはダメ。ゼッタイ。
今回は、サイトの文章のみならず、サービスメニューの内容や価格、提供の方法、注意書きまでがコピーされていました。
このことについては、
「真似されるほどいいサービスと文章だということだよ」
と慰めてもいただきましたが、やっぱりよくない。やめてもらうべきものだと考えます。
まず、文章については、著作権の侵害の観点からです。
編集者やライターとして、著作物に関わるものとして、コピペは見逃し難い問題です。
ごちゃごちゃ言わずに、とにかく「ダメ。ゼッタイ。」という認識です。
※このコピーは、薬物乱用ホームページより引用
ちなみに、著作権の侵害の罰則は、意外に重いのです。ご存知でしたか。
罰則
著作権侵害は犯罪であり、被害者である著作権者が告訴することで侵害者を処罰することができます(親告罪)。著作権、出版権、著作隣接権の侵害は、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金、著作者人格権、実演家人格権の侵害などは、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金などが定めれれています。 また、法人などが著作権等(著作者人格権を除く)を侵害した場合は、3億円以下の罰金となります。
また、以下のような実害もあります。
私がコピーした方だと思われては、信用に関わる
先ほども書きましたが、私は編集者でライターで、コンサルとしては情報発信することで、コミュニケーションを良好にしたり、信用を獲得したり、売上をアップさせたりすることを推奨しています。
そんな私が著作権を無視して他人のサイトのコンテンツを無断でコピーし、商品・サービスの案内コピーをコピペしたと思われてはたまりません。私の信用に関わります。
コピーされたページのほうが、検索上位に表示されることがある
残念なことに、コピーサイトが検索で上位に表示されることもあるそうです。
著作権違反の申請を受け入れたり、アップデートなどで、コピーサイトを高評価しないように努力はされているようなので、改善を期待したいところです。
まずはチェックしてみよう
では、自分の文章や、誰かが書いた文章がコピーされているかどうかのチェックは、どのようにしたらよいのでしょうか。
手軽にできる方法をふたつご紹介いたします。
簡易版:検索でヒットすると怪しい
今回の「文章ほぼ丸々コピーされました問題」以前から、編集者としてライターに依頼した文章のコピペチェックはしておりました。
簡単な方法としては、
文章をところどころ抜き出して検索にかける
というものがあります。
これでも、ヒットすることがあり、ページを見てみるとその前後の文章や論調もパクられていることが時々ありました。もちろん、ライターには、厳重注意です。
じっくりチェックするなら:コピペチェックツールが優秀
また、今回のようなサイトのほぼ丸コピーの場合、「影武者」などのコピペのチェックツールを利用するのもオススメです。
【コピペチェックツール「影武者」でのチェック方法】
(参照:コピペチェックツール「影武者」)
左のボックスに気になる文章を入れて、チェックを依頼します。
するとしばらく待つとこのようなメールが届きます。
リンクを開いてみるとこんな感じでコピペの確認ができます。
赤いところが重複している単語です。左側には重複率の高いサイトが表示されています。
ただし、重複は単語レベルでチェックされますので、同じ題材を扱った文章や長文は重複率が高くなる傾向があります。こんな感じです。
「商品・サービス」とか「必要性」とか「客観的視点」とか「ウェブサイト」など、一般的によく使われる単語が赤くかぶります。それでも重複率は30数%です。
一方、先に挙げたページは重複率が85%近く、実際にページを見ても、私の文章やサービスとほぼ同じ内容が並んでおり、クロだと判断いたしました。
コピー&ペースト(その前に若干のリライト)への対応
指摘して改善してもらう
このサイトを見つけたときは、驚き、正直なところムっとしました。が、何か事情があってのことかもしれません。(それでもダメよ)
まずはサイトの持ち主に「もしかしてコピーされましたか」とお問合せしました。
すると、そのことをお認めになって詫びられ、互いの不利益をご説明したところご理解くださり、すぐにページを閉じて追ってオリジナル文章をアップする対応をとってくださいました。
これなら、先に挙げた実害は避けられますね。
Googleに著作権侵害を報告
今回はこんな感じで収まりましたが、いつもそうとは限りません。
明らかに悪質だったり、サイト主と関わりたくないくらい頭にきている、ということであれば、Googleに著作権侵害を申請して、検索結果に表示されないよう対処してもらうという方法もあります。
どの程度スピーディに対応していただけるのかは不明ですが、申請しないよりはましなのではないでしょうか。
とにかく諦めず、「自分のコンテンツは守る!」という姿勢はもちたいものです。
自分サイトの使いやすさや文章を見直すきっかけに
今回の出来事は、自分のサイトの見やすさ、使い勝手、オリジナリティについて再考するきっかけとはなりました。
コピーサイトが検索上位になるのは、そちらのほうが使い勝手がよかったり、検索数が多かったりすることも要因らしいからです。「こちらのほうが有益」と判断されてしまうから上位に表示されるわけです。
また、提供するサービスや料金についても、他人がコピーすると違和感がでるようなオリジナリティを追求していきたいものだと、改めて感じました。
でも、繰り返しになりますが、無断でコピペはダメですよ!
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