「ブログを速く書きたい」
「売れるコピーを書きたい」
「お客さまの心に届くニュースレターを作りたい」
といった要望を伺うことがあります。
そのために、何からしたらよいと思いますか。
まず、「日本語として分かりやすい文章」を書けるようになる必要があると、私は考えています。
まずは「簡潔」に書いてみよう
「日本語として分かりやすい文章」を書くために、今回は「簡潔に書く」ポイントを抑えます。
1、単文が基本
単文とは、主語と述語との一組だけでできている文章のことです。
それに対して、主語と述語をそなえた部分を二つ以上含む「重文」、述語が2つ以上存在する「複文」があります。
以下はそれぞれの例文です。
単文:娘は笑った。
重文:娘は笑い、妻は怒った。
複文:私は娘が描いた絵を飾っている。
このくらいの長さなら、どの文章も、それほどわかりづらくはありません。
ただし、文章が長くなればなるほど、重文と複文は複雑さを増し、分かりづらくなっていきます。
2、1文は40字程度まで
では、どのくらいの文字数だと、文章は「長い」というのでしょうか。
あくまでも目安ですが、私は40字程度以内がよいと考えています。ちなみに40字はこのくらいの長さです。
「出産後、林原さんはフルタイム勤務に復帰したが、育児と仕事の両立に悩んで、退職した」
3、「修飾語と被修飾語」は近くに
修飾語は修飾される単語のすぐそばに置くのが基本です。
例えば、
「しっかりと家を出るとき、戸締りした」
というよりも、
「家を出るとき、しっかりと戸締りした」
のほうが、「しっかりと」という修飾する言葉と「戸締まりした」という修飾される言葉が近くにあるので、すっと理解できます。
修飾語の位置が異なると、分かりにくいどころか、意味が変わってしまうことさえあります。
例えば以下のような文章です。
彼はいつものように軽快に走り出して、1位でゴールした。
彼は軽快に走り出して、いつものように1位でゴールした。
上の文章なら「軽快に走る」こと、下の文なら「1位でゴール」が「いつも」のことですね。自分の伝えたい内容を意識して、語順を決めましょう。
4、文字を削る
ウェブ上に文章を書く場合、文字数の制限は紙媒体ほど厳しくありません。そのためもあってか、つい、冗長な文章になりがちです。
「簡潔」を重視して書く場合は、まずはなくても意味が変わらない文字を削ります。
例えば……
編集というものは、非常に面白い仕事だ。
→編集は、非常に面白い仕事だ。
また、ついつい、持って回った文章になってしまうこともあります。
そんなときは、接続詞(「そして」「したがって」「だから」など)や指示語が多すぎないかチェックして削れるものは削りましょう。私は編集の師匠に、
「文章全体の組み立てがしっかりしていれば、接続詞はなくても分かりやすい」
と教わりました。
できる範囲で「推敲」を
簡潔な文章に仕上げるには、文章を読み直して手直しする「推敲」が欠かせません。書き終わったら一度は読み返してみましょう。
どこまで推敲するかは、ひとそれぞれです。他にもやりたいことはありますし、推敲ばかりしているわけにもいきません。
普段のブログやSNS投稿なら、
できるだけやればよし!
と、どこかで見切りをつけてもOKではないでしょうか(後から間違いを見つけたら、そっと直しましょう)。
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パソコンやスマホが普及し、私達は以前以上に、文章でやりとりをする機会が増えました。インターネットを通じた情報発信も身近になり、マーケティングやセールスに文章を使うことも少なくありません。誰にとっても、文章スキルの重要性が増してきていると感じます。
苦手意識がある方はまず、日本語として分かりやすく書くことを意識してみてはいかがでしょか。
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